ジャージー・ボーイズのレビュー・感想・評価
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音楽が楽しい
音楽事情には疎いですが、何曲かは知ってたです。big girl〜と君の瞳に恋してると、もいっこ忘れましたが。個性的なハイトーンボイスが素敵でした。映画館の座席で体揺らして楽しみました。
男子四人で一番可愛いのはボブですねー。
観客に話しかける演出がありましたね。なかなか良かったです。でも冒頭の方は、いつものことなんですけど、外国人の男性の見分けがつかなくて若干混乱しました。
ラストのみんなで歌って踊るシーンが楽しかった!ミュージカル!ってかんじでいいです。
ストーリーは誰にも感情移入できなかったので、あえてゆうなら子供の頃のフランシーヌくらいで、感動はしなかったです。全然、全く。もっと頑張ってニックかなぁ。タオルの下りは同情しました。
でも、泣かせにきたりっていう演出ではなかったのでよかったです。
ここはどうなん?とかケチをつけたい部分はなかったので。だからすごく良くできてるんだと思います。偉そうな言い方ですが、いい表現が思いつかなくてすみません。
ただ、彼らに心情が寄り添えなかったのです。なので、心はあまり掴まれなかったです。とくにトニーが無理です。一分の同情もできない。
彼らは素晴らしい音楽を生み出した。でも欠点もあって、華やかな姿の裏にはいろいろあったんですってゆうのをしっとりと堪能させてもらった、という感じです。
オネエ喋りのプロデューサーがナイスです。
ラストが最高!
前評判が良かったのでかなり期待して見たかが、期待以上に良かった。
正直、後半までは平凡な出来でまあ、こんなものかなと思っていたが、ラストの10分の盛り上がりかたが半端なく良かった。
今年ベスト。
当時を知らない世代でも楽しめる作品です。
母から勧められたのですが、60年代を知らない私にとっては分からないのではという先入観がありました。
しかし舞台は古くても同じ人間。 ぐいぐい中に引き込まれました。
音楽も古臭くはなく楽しめました(^^)
予想外
映画見るまでフォーシーズンズは知らなかったし、さらっとあらすじを見た限りでは HAHAHA とか登場人物が笑いながらダラダラと 50's か 60'sを歌うようなバタ臭い映画かと思っていた。週刊誌やこのサイトで案外高い点ついてなければ「ふしぎな岬の物語」に行っていた。
しかし本編開始から10分ほどにはもう物語の世界に引き込まれていた。ストーリーとしてはありがちな成り上がりと挫折そして再起動という、王道というかベタなものであるが、いつしか登場人物、とくにフランキーに感情移入してしまうのである。もちろん辛い死を経てからの”Can't Take My Eyes Off You”の初披露目は流涙ものなのだけれど、そこに至るまでの家庭内不和が心に刺さって来てて、それが利いている。この映画が与えてくれたものこそ”just too good to be true” である。
期待し過ぎた…(>_<)
音楽映画もイーストウッド作品も大好きな自分としては、観る前から期待しすぎた様です。
劇中に流れる音楽は素晴らしいと思うし、主演のジョン・ロイド・ヤングの歌唱力は原曲に忠実で最初、当時の音源を使っているのかなと思ったくらい、驚いた。
ただ完全に世代の違いだと思うけど、いわゆる街の不良と呼ばれる若者がスーツでボックスステップを踏みながら、グループサウンズを歌う…って姿に違和感が…。
単にロックにハマるとかだったら受け入れられたんだろうが、最後まで共感できなかったのが残念。
もう少し世代が上だったら、より楽しめたのかな?
ベタだからこそ楽曲が活きる
普遍性すら感じさせるヒット曲たちを活かすために逆算されたと思われる今作がベタで既視感に満ちたものであることはむしろ必然。素直に共感できるからポップなのだ。
小ネタも良かった。あと、ボブの童貞卒業は「どれだけ奥手なんだよ」と思ったけど調べたら本人は15歳くらいでメンバーと知り合ったというからそれで納得。
世代的によく聞いていたのはBIG TOWN GANGがカバーした「Can't Take My Eyes off You」だけど、あらためてオリジナルの良さを知ることができたのは大きな収穫だった。全然オリジナルの方がいいよね。
ほんとに84歳??
イーストウッド恐るべし。
ほんとに老人が作った映画なんかなーって思っちゃうくらい、ウェルメイドな作品だと思いました。
フォーシーズンズの4人はもちろん素晴らしかったんですが、クリストファー・ウォーケンって諭し役にほんとぴったりだと改めて思いました。
映画の作りもしっかりしていながらも、いきなり冒頭から劇場チックに観客に話しかけてきたり・・・すごいなー。
ラストは泣いてしまいました。
うーん
よかった
歌もたくさん流れるのでぜひ劇場でご覧ください。
才能を持つものと持たざるもの
「ジャージー・ボーイズ」を観た。
クリント・イーストウッド監督のミュージカルの映画化。ミュージカルだが歌うのはあくまでも歌うべき場面だけ、会話が歌になったりはしない。。
フォーシーズンズの結成から分裂解散、フランキー・ヴァリのソロ、ロックの殿堂入りでの4人の再会までを描いている。才能を持つものと持たざるもの自分は4人のなかで誰のタイプなんだろうか?
聞き覚えのある曲がたくさん出てきて、主人公たちが観客に語りかけてくるミュージカルならではの演出が楽しい。イーストウッド監督らしくあまり説明的にならず雰囲気で見せる場面も多い、そしてメインであるフォーシーズンズの楽曲が効果的に使われている。見終わったあともしばらく「君の瞳に恋してる」のメロディーが頭の中を流れていた・・・・・同じミュージカルから映画化されたダイアナ・ロスとシュープリームスを描いた「ドリームガールズ」を思い出した。エンディングの大団円のシーンはまさにミュージカルの醍醐味!
ミュージカルが来日したらぜひ観てみたい。
イーストウッドの名人芸。
この余裕の映画作りはなんだろう。クリント・イーストウッドの演出は、もはや名人芸である。
ニュージャージー州では、街を出るには軍隊に入るか、マフィアになるか、有名になるか。
彼らは歌で身を立てようとする。
「シェリー」が出てくるまでは少し冗長に感じられたが、そのあとはテンポよく進む。
登場人物たちが時々カメラ目線で語りかけてくるのは、舞台版の名残であろうか。それも効果を生んでいる。
「君の瞳に恋してる」のシーンは鳥肌ものである。
歌をきっちりと見せているのがよかった。これも舞台版の映画化ならではか。
それにしても、イーストウッドの演出は冴え渡っている。マジックにかかったかのようだ。
誰もがハッ!とするような名曲の威力・・・?!
確かにこの手?のジャンル?は、非常に好きな部類であるのは言うまでもない自分の意見だが、(ワザと悪く言う感じになっちゃう?というかどう云えば伝わるのか難しい処で…) 曲自体はこれでもか!と云う位に素晴らしいのに、<やけに判り易い話の流れの中に‛無理矢理'さを感じずにはいられなかった!!> 古き良き昔の感覚と,現代の感覚を結び付けちゃってやいやしないかい?とまぁ,言っている意味判らん作品という感じ・・・
思わず劇場で拍手しそうになった。
ミュージカル映画独特シチュエーションはあるもののレ·ミゼラブル、シカゴみたいなかんじはしなくて新鮮味があり、観客へ向けてキャストが話し掛けてくるシーンもあって面白かった。
フォーシーズンズのドキュメンタリー映画使用もあって歌は圧巻。Cant take my eyes of youとか超有名な曲もありノリノリできいてたら思わず拍手しそうになり、、、
映画は語りかける
おもむろに、登場人物がこちらを向き、語りかける。ああ、こういうたぐいの映画か、懐かしいな、と思った。ナレーションやモノローグがわりに、主人公が時折こちらに向き直り語りかける、という手法。ときに斬新であるけれど、興ざめにもなる。今回は、これがとても成功していると感じた。その理由は何だろう、と観終えてからここ数日、つらつらと考えている。
音楽を武器に、世界へ羽ばたこうとした若者たちの栄光と挫折。決して目新しい素材ではないし、殊更に波乱万丈な描き方もしていない。二時間超の長丁場を、一人の役者が若さと老いを演じきる。いつの間にかお腹が出ていたり、髪が薄くなっていたり、老眼鏡をかけていたり…。けれどもむしろ、歳を重ねても中身は変わらず、いつまでも悩める・夢を見続けるちいさき存在である、という印象が強かった。
そんななだらかな物語に、時折ドラチックなセリフが散りばめられる。彼らの言葉は青くさいほどまっすぐで、時にしびれるほどカッコいい。そして光るのは、クリストファー・ウォーケンの存在感。エンドロールのダンスシーンまでにこりともせず、渋さを貫いていた。
さて、改めてスクリーンから語りかけることについて。彼らは、観客である私たちに語りかけているのだろうか。少なくとも、本作では異なるように思う。彼らの眼差しは、もっと遠くにある。映写室から射す光の向こう…そこには、かつての仲間たち、そして自分自身がいるのではないか。
映画を観るというのは、実はとても孤独な行動だ。ひとつの場所に集っていても、人々は向き合い視線を交わすことなく、ただ一方を向いている。同じ時に笑い、泣くことはあるけれど、その中身までは分からないし、むしろ周りとの「ずれ」に違和感を感じる方が多いかもしれない。けれどもそんな違和感や孤独は、生活の中でも日々感じることであり、近しいひとの間でさえも・近しい間柄だからこそ、感じるようにも思う。だからこそ、繋がり、すれ違い、再び集う彼らに、不思議な親近感を抱き、引き込まれずにいられない。そんな彼らの語りかけは、絶妙な距離感で、観る者の心に沁みていく。
人生は、振り返りと気づき、そして再発見の連続だ。紆余曲折を辿った彼らと時間を共有できたことに、しみじみと感謝したくなった。今もなお、身体の中でフォーシーズンズのハーモニーが鳴り響き、気がつくと彼らのメロディーを口ずさんでいる。ほろ苦い幸せは、どこまでも色褪せない。
涙がとまらない
最後の振り向き若返りの魔法とエンドクレジットのカーテンコールミュージカルで嗚咽。ボロ泣き。「君の瞳に恋してる」の経緯もへーってなもんで、ボーナストラック満載。
スコセッシのバイオグラフィー映画もいいけど、それらと趣向を変えてるのが素晴らしい。若い監督がスコセッシ映画を真似るより数段上の豊かさで打ちのめされる。
人生においての成功とはなんだろう?
音楽を題材にした映画で一番肝になるのは、その楽曲の歌唱力や演奏力にリアリティがあるかどうかだ。
せっかく良い感じで話が進んでいるのに、俳優が歌い出した途端にショボくなるなんてことはよくあるケースだ。
そうなると作品全体の説得力が無くなってしまい、観ている側はガッカリしてしまう。
音楽を扱う映画ではそこが一番難しいところだろう。
その点本作は間違いなくホンモノだ。
映画で歌が終わる度に拍手したくなったのは初めてだ。
さすがに周りへの迷惑を考えて思い止まったが、もし許されたならスタンディング・オベーションを贈りたいくらいだった。
観客をそんな思いに駆り立てたのだから、それはもう作り手たちの勝利だ。
やはりイーストウッドは凄い!
私の知っている「君の瞳に恋してる」は世代的にボーイズ・タウン・ギャングの曲だが、若い頃何気に聞いていたあの名曲にこんな誕生秘話があるとは知らなかった。
栄光の光と影…。
人生は何をもって成功なのか。
家族を選ぶ人、仕事を選ぶ人、遊びを選ぶ人、全てをバランス良く選ぶ人…。
その価値観は人それぞれだが、成否に関わらず悔いの無い選択が出来たなら、それは幸せなことだと思う。
社会的な成功だけが幸せでは無い。
例えば好きな映画を観に行けること。
それを理解してくれる家族がいて、自力で行ける体力があって、本作を観たあとのような気持ちで劇場を後に出来る私は幸せだ。
細やかな光だから影も小さく、家族の犠牲も少なくて済む。
いい映画を観れた。
年齢的に厳しいかも知れないが、イーストウッドにはまだまだ頑張ってもらいたい。
イーストウッドの作品を観る。
私としてはそれだけで充分満足なのだ。
あの美声に魅了されます*\(^o^)/*
ミュージカルで鍛えられた歌唱力には圧倒されました。夢だったスターダムに登りつめたフォーシーズンズ…。ジャージー式の結束により、様々に困難を乗り越えていく。悲しみから生まれたのは、やはり心を揺さぶる音楽でした(((o(*゚▽゚*)o)))
省略の美学
かつての流行歌は、なぜこんなにも優しく響くのか。
リリースされた当初は、最先端でエッジの効いた部分もあったのだろうが、時の流れに洗われて、エッジはすっかり丸くなっている。聞き馴れて、わかりやすい。時を経て生き残る普遍さ、たくましさ、フトコロの深さがある。
そして、この映画も、そんな丸味とフトコロの深さがある。
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イーストウッドの音楽映画で印象深いのは『バード』だろうか。
音楽への憧憬があふれている所、実在のミュージシャンの下積み・成功・挫折・家族などを描いた所など、本作と『バード』は似ている部分もある。
『バード』が、音楽の殉教者ともいうべきチャーリー・パーカーの闇…クスリや酒に溺れフラフラとむせび泣く姿を丹念に拾ったのに対し、本作は軽妙でどこか明るい。
本作のヴァリも、マフィアとの関係・借金・娘の死など、詳細にリアルに描けば暗澹となってもおかしくない話であるが、その痛みのエッジは、戯画化され、丸味を帯びて、観客に供される。省略の美学ともいうべき、詳細を刈り込んだストーリーは、わかりやすく滑らかに流れる。まるで、かつての流行歌のような軽妙さである。
かつての流行歌が、その軽妙さの中に、喜怒哀楽をうまく溶かしこんだように、この映画にも、それらがうまく溶け込んでいる。
この映画が飲み込んだ喜怒哀楽の幅は広い。主人公のヴァリだけではなく、その他ジャージーボーイたち各々の歩みも、決して否定しないフトコロの深さがある。
『バード』には唯一無二のミュージシャンであることの矜持が滲んでいたが、本作には、流行歌(わかりやすく軽妙で、それでなお心に残る)の矜持が滲んでいる。
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追1:私が、挿入歌「君の瞳に恋してる」を聴いて真っ先に思い出すのは『ディアハンター』。そして『ディアハンター』といえば本作にも出演しているC.ウォーケン。ファンにとっては、たまらない組合せだった。
ウォーケンが、かつて『キング・オブ・ニューヨーク』etcでみせたマフィア魂は、本作でも健在。そして『ペニーズ・フロム・ヘブン』etcでみせたミュージカル魂も、健在(もっと踊って欲しかったなあ)。音楽を愛するマフィア…ウォーケンにぴったりな役に、感涙。
追2:J.ペシのエピソードも楽しかった。
歌と演奏の魅力を、話と演出で十二分に引き出した作品。
良かった。
特筆すべきは『ザ・フォー・シーズンズ』のパフォーマンス。
ポップソンググループの軌跡を描いた作品であるため肝は曲、歌、踊り。
特にリードボーカルであるフランキー・バリィの歌声。
これが駄目なら幾ら話が良くても、という肝も肝なんですが。
…これが物凄く良かった!楽しかった!!
歌い、奏で、踊る彼等の姿。
楽しげな姿に此方側の胸も躍り高揚感が増します。
フランキー・バリィ役のジョン・ロイド・ヤングは独特の唄声の雰囲気が出ていると同時に物憂げな表情が作品に合っていました。
その他メンバーもグッとくる面々が揃っていました。
明るく楽しい歌と、舞台裏の哀しい顛末。
積み重なる暗い話の末に、狭い狭い劇場で歌いだされ。。
…という山場の演出も最高でした。
また話の作りも良かったです。
60年代に一世風靡した『ザ・フォー・シーズンズ』の軌跡を、メンバーが観客に語りかけて頭出しをする形で紡いでいきます。
セクション毎にテーマが台詞で説明されるため、彼等のことを知らずとも理解し易い作りになっています。
かつ、この作りが終盤の展開の驚きに繋がっている点も好感を持ちました。
歌と演奏の魅力を、話と演出で十二分に引き出した本作。
歌に、話に、最初から最後まで…エンドロールまで惹き込まれました。
単なる有名グループの伝記映画とは確実に一線を画しています。
ザ・フォー・シーズンズを知っている人も、知らない人も。
オススメです。
音楽作品と思ってみるべし。
クリント・イーストウッドが音楽作品??とか思わないで、観るとより楽しめるかも。
ミュージカル作品の映画化だそうですね。主役もそっちと同じ方、どーりでうまい^_^随所に歌のシーンはあって、飽きさせません。
イーストウッドおじさん特有の人間掘り下げ物語は、今回はやや抑え気味でしょうか。ストーリー自体頂点まで上りつめたスターグループによくある話。
エンディングが素晴らしかったので、星4つで。あんな演出もするんですね、意外でしたヽ(≧▽≦)ノ
涙の名曲披露。
イーストウッド卿、今度はブロードウェイミュージカルを映画化。
2006年トニー賞を受賞した「ジャージー・ボーイズ」だ。
今度はミュージカルに挑戦!?なんて驚いたけど、そういえば卿は
音楽に精通している。映画化も達者に仕上げるんだろうと思ったら
本当にそうだった^^;
舞台の原型を留めながら、大半がドラマ中心の内容になっている。
映画化されるまではいろいろあったようだが、ロックの殿堂入りを
果たした彼らの功績を、私世代が知るいい機会になったと思う。
因みにリアル世代ではないので(ビーチボーイズもビートルズも)
子供の頃にTVやラジオで聴いたのが始まり。日本の歌手も彼らの
楽曲をよく歌っていた。ファルセットヴォイスって、確か日本人
歌手にもいたんじゃなかったっけ(ザ・キング・トーンズとか)と思う。
男性があれほど高い美声を出すのが、子供時分には不思議だった。
そして今作では、それを堂々とフランキー役のJ・ロイド・ヤングが
再現する。この人は舞台も務めていたのでかなり上手い!聴かせる。
ファンだった世代にはウットリ、そうでない人でもどこかで聴いた
ことのあるフレーズや楽曲が出てくるので、きっと楽しめると思う。
「シェリー」や「君の瞳に恋してる」はもちろん有名だが、
「キャンディガール」や「バイバイベイビー」なんかもよく流れていた。
B・ゴーディオ作曲の「ショート・ショーツ」は、現在タモリ倶楽部の
オープニング曲で有名だ(あのお尻がたくさん出てくるやつね)
彼が加入してフランキーと組んだことで次々とヒット曲が生まれる。
ニュージャージー州最貧地区出身の4人には約束された未来がない。
歌声で駆け上がるにもバックでは地元マフィアの支援が欠かせない。
粘りに粘って栄光を掴みとるまでの軌跡が懇々訥々と語られたのち、
成功と挫折から再起・離脱・再結成までを彼らの名曲と共に映し出す。
色々あったけど、人生悪くないよね。と思わせるのは、
何よりも歌が彼らを輝かせ、救い、泣かせ、励ましてくれたからだ。
私にはボーイズ・タウン・ギャング版が耳慣れていた
「君の瞳に恋してる」は、今作を観たあとではもう涙なしに聴けない。
名曲は意外な状況から生まれることに感動。
(C・ウォーケンの華麗なステップにご注目。彼は元々ダンサーでした)
キラキラ音楽体験
え?あのクリント・イーストウッドがブロードウェイのミュージカルを映画化するの!?と当初はびっくり致しましたよ。なんつーか、そういうのを題材として取り扱いそうな感じがしなかったもので。
いや、勝手なイメージですけど。
で、ま蓋を開けて見たらば、一見ミュージカル映画?と思いきやその流れを汲むのは間違いないんですけど、実際はちょいと違ってましたね。登場キャラクター各々に、劇中でモノローグやらせてはいるんですけども、でもその程度に留めてて、彼ら自身の想いや心情を唐突にメロディに乗せて歌い出す!て調子じゃないので。それにサクサクと話は進むし、この淡々とした雰囲気が何となく「ああ、いつものイーストウッド御大の映画らしいな」と思った次第であります。
で、題材がフォー・シーズンズな訳ですから、彼らの楽曲がフォーカスされるのは必然中の必然ですよね。レコーディング風景やライブパフォーマンスの導入部から効果的に楽曲が流れるという。そこら辺がミュージカルらしいっちゃらしいけども、その、厳密なミュージカル映画とも違うのかなあ、と。
その区分をアレコレ言ってても仕方ないんですけどね。はい。
や、まあ、しっかしね。
音楽ってのぁやっぱしとてつもないパワー秘めてますよ。
この『ジャージー・ボーイズ』で改めて認識させられたというか。タランティーノ映画でも常に感じることだし、ジェームズ・ガンの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でも思ったし。勢いよくドン!と挿入されるとね、否応なしにその音の潮流に引き込まれるというか、テンション上がるというか。物語に、往年の、耳にしたことある楽曲達が自然に、だけども大きなうねりで以って、耳孔に届き、眼前にそのキラキラとした歌唱シーンが映し出されるとワクワク感がハンパないです。
いやあ御大、楽しい時間をありがとうございました。
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