劇場公開日 2014年9月27日

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「歌と演奏の魅力を、話と演出で十二分に引き出した作品。」ジャージー・ボーイズ Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5歌と演奏の魅力を、話と演出で十二分に引き出した作品。

2014年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

良かった。

特筆すべきは『ザ・フォー・シーズンズ』のパフォーマンス。
ポップソンググループの軌跡を描いた作品であるため肝は曲、歌、踊り。
特にリードボーカルであるフランキー・バリィの歌声。
これが駄目なら幾ら話が良くても、という肝も肝なんですが。
…これが物凄く良かった!楽しかった!!

歌い、奏で、踊る彼等の姿。
楽しげな姿に此方側の胸も躍り高揚感が増します。
フランキー・バリィ役のジョン・ロイド・ヤングは独特の唄声の雰囲気が出ていると同時に物憂げな表情が作品に合っていました。
その他メンバーもグッとくる面々が揃っていました。

明るく楽しい歌と、舞台裏の哀しい顛末。
積み重なる暗い話の末に、狭い狭い劇場で歌いだされ。。
…という山場の演出も最高でした。

また話の作りも良かったです。
60年代に一世風靡した『ザ・フォー・シーズンズ』の軌跡を、メンバーが観客に語りかけて頭出しをする形で紡いでいきます。
セクション毎にテーマが台詞で説明されるため、彼等のことを知らずとも理解し易い作りになっています。
かつ、この作りが終盤の展開の驚きに繋がっている点も好感を持ちました。

歌と演奏の魅力を、話と演出で十二分に引き出した本作。
歌に、話に、最初から最後まで…エンドロールまで惹き込まれました。
単なる有名グループの伝記映画とは確実に一線を画しています。

ザ・フォー・シーズンズを知っている人も、知らない人も。
オススメです。

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Opportunity Cost