はじまりのうたのレビュー・感想・評価
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歌って素晴らしい
名優ばかりだけども
ストーリーが自然な所が好感持てる。
日常から、音楽好きな各々だが、それぞれにプライドや恋愛、劣等感、妬み、辛み等が交差し、そのそれぞれの各人が集まり一つのバンドを結成していき、最後は一つの達成感を味わうストーリー
世代も年齢も違うとこにどの視点でも楽しめる。
酒浸りで売れない男性音楽プロデューサーと、音楽を共に歩んできた彼氏に捨てられ、男友達の所に転がり込み、憂さ晴らしに男友達の演奏するライブ会場へ足を運び、自ら歌を歌うことになる女性。
ここで二人が出会い、物語が本格的にスタートする。
音楽のパワーや、それに関わる人達のパワーに魅了されてくんだが、最後はこの二人の行く末は?元カレとの関係性は?新しい恋の行方は?等期待する所満載だが、至極真っ当な映画で日本向きだなーと感じ面白かったです!
lost stars
お勧めしたい
ジョン・カーニー監督の2016年作品、シングストリートを先に観ていたので、こちらの作品は比べるとグッと大人の要素が入っている感じがして、より楽しめた。
ミュージシャンの彼氏に裏切られ、家を飛び出した作曲家兼歌手のグレタをキーラ・ナイトレイが熱演。
彼女らしいシンプルでちょっとレトロでオシャレなスタイリングは、映画の中でとても魅力的でした。
歌声を初めて聞いたけど、細くて折れそうな彼女らしく、繊細で美しい歌声。
失意のどん底にいた彼女の音楽に魅了された、落ちこぼれプロデューサーのダン(マーク・ラファロ)との出会いから、二人はアルバムを制作していく。
儲けやヒットするかどうかよりも、音楽そのものを愛し、作り手の気持ちを最も尊重しているのは、音楽業界からすると、ありえませーん、お子ちゃまよ!と言われそうですが、ぜひ音楽とはそういうものであり続けてほしいと心から思いました。利益よりも大切な物が音楽には必ずあると思うから。
グレタとダンとのなんとも言えない二人の関係も、どうなるの?とドキドキしましたが、そこはさすがカーニー監督!単純に作らないところにキュンキュンさせられましたよ!
グレタの元彼であるデイブには、marron5のアダムが起用され、最初誰か全く分からなかったけれど、歌声聞いてあら?とビックリしました。
アダムがグレタを招待して行うライブもこの映画の見所の1つ。プロのミュージシャンである彼だからこその出来上がりで、すごく良かった!!
このお話はあくまでも"はじまり"に過ぎない。
この後に続くストーリーも知りたくなるくらい、とても良い映画でした。
シングストリートと同じく、サントラ聴きたい!
素敵な音楽映画
キーラ・ナイトレイの歌のうまさと、少し切ないストーリーが、 見終わ...
二分配するミニプラグ
NYのクラブで、グレタ(キーラナイトレイ)の演奏を、ダン(マークラファロ)が偶然耳にするのが、この映画で、いちばん魅力的なシーンでした。
グレタは男にフラれたばかり。
意欲もプライドもボロボロ。
ミュージシャンとしての前途も白紙。
ルームメイトのスティーヴに、クラブに連れ出され、なかば無理矢理、演奏をリクエストされ、いやいやながら1曲、弾き語ります。
失恋の暗い楽曲、アンプラグドで、歌声にも精気がありません。
クラブが残念な空気感に包まれてしまいます。
でも聴衆の中でただ一人、ダンだけには、バックを据えたカラフルな演奏が聴こえてきます。
傷心女のしめっぽい弾き語りが、ダンの頭の中ではドラム・ベース・ピアノ・チェロ・バイオリンを加えたバンドサウンドに変換され聴こえてくるのです。
ダンにとっても、その日は最悪でした。
送られてくるデモテープはクズばかり。長年の相棒から馘首されレーベルを追い出されます。娘にも見限られ、妻から罵られ、クルマもエンコ。
列車遅延で飲みしろも無いのにクラブに寄ります。
そこで偶然グレタの歌声に出会うわけです。
「これだよこれ俺が求めていたのはこれなんだよ」というセリフはありませんが、そう言っているのと同じ状況がスクリーンでおこります。
インベスターとクリエイターは、きっと、こんな感じで出会うのだと思います。
DVDをすり減らすほどこのシークエンスを見ました。
バスドラが入るところのダンのエアスティックを振り下ろす仕草!なんど見ても鳥肌がたちます。
私もオンガクを聴きながら、あのマークラファロと全く同じ仕草になることがあります。
電車に乗っていて、人混みにいて、あるいは街を歩きながら、インナーイヤーから聴こえる8ビートに、思わず拍をとってしまうことがあるからです。
平凡な風景が意味のあるものに変わります。
二人はバンドをあつめNYじゅうでライブ録音。裏路地、駅、手漕ぎボート、屋上。
録音はPC、コーラスは近所の子供、風防はストッキング、ダンとスティーヴでプロデュース&ミキシング。
警察から逃げ回り、うるせえぞと怒鳴られ、NYの環境音がそのままオンガクになっていきます。
ダンとグレタは互いのお気に入りプレイリストを聴きながらNYを歩き回り、信頼を深めていきます。
2つに分岐したイヤホンジャックが重要な役割をはたします。まるでミュージシャンのPVを見ているようでした。
マークラファロはハリウッドでも最高に作品に恵まれた俳優だと思います。怪力ハルクでもあります。フォックスキャッチャー、スポットライト。未見ですがTodd Haynesの新作Dark Waters (2019)にも主演し好評です。疲弊した大人と純情な少年が同居しているような役者だと感じます。ダミ声ときれいな瞳を持っていて、いつも困ったような表情がかえって汎用です。
ところでグレタとデイヴ、二人の破局のきっかけのシーンはかなり微妙でした。
新曲を聴いて、いきなりビンタ。
Mind Readerかよ?と言ったデイヴには私も同意します。が、グレタ読みは合っていて、二人は離れます。
グレタはしがないストリートミュージシャンをやっている古馴染スティーヴのところへ寄宿。
ちなみにわたしはスティーヴ役ジェームズコーデンとセスローゲンをときどき混同します。
ナイトレイはきれいな人ですがファニーフェイスだと思います。グラスジョーていうか、脆そうなしゃくれアゴが特長です。中世の姫より現代劇のほうが似合うと思います。冷やっとした美人ですが笑うとふわッと温かいです。特に歯をニィっと見せて破顔で笑う顔はすごい魅力です。体型は昔のミシェルファイファーみたいに折れそうで、もっと増やしてもいいのではないかと思います。
そのかわりダンの娘バイオレット(ヘイリースタインフェルド)の肉感はそそります。マティ・ロスのときは小熊みたいでしたが、ほんとにオンナっぽくなりました。上背もあり、思いのほか大きなひとです。わたしはナイトレイよりむしろスタインフェルドに参りました。この人のゲジゲジ眉とぷっくりした頬が好きです。
ダンとグレタの出会いまで、またグレタとデイヴの別れまで、映画は何度か時間を巻き戻して描写しています。それがとても効果的です。
傷ついた人が出会い、オンガクを仲立ちに再生する姿を目の当たりにし、彼らが痛手から快復してBeganAgain(またはじめる)するプロセスを追体験できるのです。
評判に違わぬ楽しさだった!!
彼と渡米してきた英国人歌手が、彼と別れ英国に帰ろうとしていた夜に、バンド仲間に誘われてステージで歌ったのを、落ちぶれかけたプロデューサーがたまたま聴き、一緒にデモアルバムを作る話。
評判が高いのは、この映画.com のレビューで知っていたが、期待どおりに楽しかった!
全編通して、"音楽のいいところの詰め合わせ" って感じ! 劇中の台詞で言えば、「音楽の魔法だな。陳腐な風景が、音楽があると、劇的に変わる」だ!
そして、路上ライブならぬ、路上レコーディングの痛快さ! 全員が、迷いなく、心から楽しんでいるからこそ、この映画が楽しいんだと思う。誰の苦悩もなく、ある種、お伽話だと思うが、突き抜けているからこその楽しさを味わうのも、映画の一つの醍醐味! そういう点で、ホントに心から楽しめる映画だ!
観始めた時には、「終わる頃には、アコースティックもいいなあ、と思うのかなあ」と思いつつ観ていましたが、結果的には、"パンクとポップスの融合" が好きでした。
音楽って、最高!!
おまけ
"落ちぶれかけたプロデューサー" の描写が上手い。心から「あなたの華やかな時期を知っているわけではないけれど、ずいぶん落ちぶれたんだってことは、わかりますよ」と声をかけてあげたくなる。
さらに関係ない話だが、最近、英語の中で幸せな展開を観ていると、「今にも横から自動車が突っ走って来て、交通事故が起きるんじゃないか」と、心の片隅で心配している自分がいる。ちょっと最近、そういう映画を見過ぎたのかも知れない…
「僕はイエス様がキライ」「いちごの唄」
キーラナイトレイがおいしい
音楽って素敵
●良かったシーン 冒頭 弱々しく自信なさげに歌う印象が、 名プロデ...
●良かったシーン
冒頭 弱々しく自信なさげに歌う印象が、
名プロデューサーの感性を通すことで、あんなにミラクルなアレンジが加わるとは
勝手に音が聞こえてくる
運命の出会い
そして新しい一歩
演出と編曲ってやっぱりすごい
歌う恋人に裏切られた主人公を抱きしめる大学からの友人
表情と、タイミングと、カメラアングル
はじめてのストリート録音 ライブ感に興奮
お互いのプレイリストを分岐イヤホンで聞き合い、NYの街を踊り練り歩く
マルーン5ボーカル驚異的な歌声 聞き惚れる
●良かったテーマ
分岐したそれぞれの人生や考え方
帰着したものもあれば、分かれて歩み出したものも
分岐したイヤホンというアイテムが相まって、効果的
●良かったフレーズ
音楽は魔法だ
平凡な風景が意味のあるものに変わる
陳腐でつまらない風景が
美しく光り輝く真珠になる
音楽でね
糸をたどらないと真珠には辿りつかない
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