ローマ環状線、めぐりゆく人生たち

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ローマ環状線、めぐりゆく人生たち

解説

2013年・第70回ベネチア国際映画祭で、ドキュメンタリーとしては史上初となる金獅子賞を受賞した作品。イタリアの首都ローマを囲む環状高速道路GRAに沿って建てられたモダンなアパートに住む老紳士とその娘、シュロの木に寄生した害虫の世界に没頭する植物学者、果てしない交通事故の知らせに休む間もない救急隊員、後継者がいないことに悩むウナギ漁師、年老いたソープオペラの俳優、夢と名声を追う若者など、GRA周辺部に住む人々の暮らしをとらえ、その風景の中からイタリアの光と影や欲望と混沌、そこに生きる人々の息づかいを伝える。ジャンフランコ・ロージ監督がイタロ・カルビーノの名著「見えない都市」にインスパイアされて製作した。

2013年製作/93分/イタリア
原題または英題:Sacro GRA
配給:シンカ
劇場公開日:2014年8月16日

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映画レビュー

4.0めぐるめぐる環状線はめぐる

2022年4月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

観光ビデオかと思ってレンタルしたらちょっと違った。

アパートの窓の外、
斜め上から覗き込むアングル・・
あれ、どうやって撮ったんだろう。
いつも通り生活をしてもらって、使える部分を監督が取捨選択したのだろうけれどね。

・・・・・・・・・・・・

アパートの住人、救命救急士、没落貴族?、路上生活者、安い酒場のダンサー、ヤシに巣食うゾウムシの研究家・・
いくつかの被写体・ターゲットをファインダーで覗きながら、ありふれた市井の人々の日常を撮ったドキュメンタリーでした。

受賞するほどのものだろうか、とは思うのですが、コンセプトの実験性と監督へのリスペクトもあったかもしれません。

「人間の一生」は、台本や演技指導など無くてもそれだけで十分に見ものだし、ドラマチックです。
映画なんかにならなくても人間はここかしこで逞しく生きている ― そんなことを思い起こさせてくれます。

そういえば
僕がイタリアを貧乏旅行したときの思い出は、有名な観光地や美術館のことはもちろんですが、駅前で知りあったあんちゃんと「セックスは好きかい」という話から「お互い敗戦国として米軍に駐留されてるよねー、やだよね」という話までしゃべってハグして別れたこととか、
英語がまったく通じない田舎の小さな食堂で、注文を取りに来れなくてモジモジしていた娘さんのこと、
地下鉄でロマの子たちに財布をすられて往生した時のこと、等々。
そういえば夜中の国道沿いには”大女たち“が客待ちしてたっけ。

イタリアでの思い出は、そこで暮らしていた人たちとの出会いの思い出。そうだった気がします。

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きりん

1.0すっぴんのイタリア

2021年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

4.0宣伝文句を読まずに観たのが吉

2021年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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chibirock

4.5絵が綺麗過ぎるとおもったら・・・本当?

2018年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

どこかで見たことがあるようで、そして本物っぽい、さらに圧倒的に綺麗な映像だなと思って、後でちょっと調べたら、これドキュメンタリーなんですね。
びっくりしました。
風景のリアリティと夜景の美しさは納得ですが、逆に登場人物の台詞や決まりすぎた構図を振り返ると、被写体との距離感が全く想像がつきません。
イタリア人ってみんなこんな詩的な会話をしているわけじゃないと思うんですが、どうやってこの人たちを選んで、どうやって撮影したんでしょうか?
ともかく、非常に美しいし、それが鼻につかない作品でした。
よかったです。

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numa