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まったく、いつ観たのか忘れちまったじゃねえか。今更感が強いので、少しスタンスを変えて攻めてみようと思う。
1)公開時期
ライバルは「シンデレラ」「ワイルドスピード」「コナン君」そして伏兵「ビリギャル」
どうしようもないTV編集版とずらーーと並んだDVDの見苦しさが先行し哀れすら感じる。
こればっかりは戦略ミスだったんじゃないか
2)2部作
前編時にも言ったけど、ミギーを阿部サダヲ氏に指名したこと、グッズ、客層に対して、原作のテーマを今の邦画が扱えるどうのこうのでなくって、
「原作にとらわれ過ぎて失敗した」のが後編。
山崎氏、古沢氏どうのこうの言ったって、キサマに言われる筋合いも無ければ、筋違いも甚だしいのである。
いいかげんどこかのハゲ評論家のパクリは気持ち悪いからやめてほしいね。
3)前編の良さ
これはもう、原作のテーマを語る必要のない前編で、自由ゆえの映画ならではの改変への意気込みが見えた点と、純粋に少年の成長譚、ヒーロー誕生譚、として成立したから。
得体のしれない敵との戦いの中、主人公は成長する。前編において、環境だの、人類だの、主人公には全く関係ないことだ。だから、映画ならではの見せ方、原作の「重要と思えた」要素をバッサリ切って、その成長譚を素直に邪魔しない設定および原作を上回ろうとするアイデアも組み込む意思があり、実行できたからだ。
4)後編のダメさ
それが後半、すべての役者の演技がガタ落ち、演出も、脚本もガタガタ。なぜか?
決まっている。成長譚からの発展を、後編に「成長譚にとって無駄な」原作のテーマに縛られ、成長譚を活かすことが出来なかったからだ。
後編は、原作のテーマを、叫べ、叫べと声高に、それゆえ役者の演技は起伏なしの一辺倒で、特に染谷氏の演技が本当に真逆の急降下。
作品全体が、作り手が、思考や工夫、創造力がピタっと停止してしまった。
「原作のテーマ」なんざ、ブン投げ、設定だけ原作から借りれば、やりたいことがもっと整理できたのではないかと。
もうね、そんなだから、「テーマ」の語り方が、陳腐で陳腐で、見苦しくって。
追記
深津絵里氏
正直、前編はまるで買ってなかったが、後半もダメだと。いや彼女が悪いんじゃないよ。赤子を食っちまうような面構えの女が母性に目覚めるようじゃなきゃ。彼女、赤子を抱いてる違和感ないんだもん。
第一、東出君の寄生獣の演技がドハマリしてるんだぜ?他の「芸達者」が寄生獣なんて演じられるわけないじゃん。