her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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結構近未来の切ないラブロマンス
人工知能OS「サマンサ」とちょっと不器用な男とのラブロマンス。
こんなに自身のことを理解してくれる直感系のOSがいたら恋に落ちてしまうのは仕方がないと思わせてくれるほどの説得力。
OSが進化しすぎたための切ないクライマックスには胸熱。
う〜ん
最後はバッドエンドというか、うまくはいかないんだろうなと予想していたけれど、案の定。あれだけ期待させておいて結局そんなもんかと。
スカーレット・ヨハンソンが良いだけで、中身はペラペラで、全くおもしろくなかった。
繋がりを求めるのが人間なんだ・・・
劇場では始まってすぐ「アカデミー賞脚本賞受賞」と出た。
独特な世界でスタートするが説明っぽいセリフは無し。“ちょっと進んだ未来”を日常的シーンで見せていく。おそらくこうなっていくだろうな、と思わせるネットコミュニケーションやビジュアルの見せ方が見事。
人工知能OSに恋していく男ホアキン・フェニックスのナイーブな演技も素晴らしい。
物語は結局大きな展開はなく淡々と終わる。
肉体は必要なのだろうか?
恋愛はお互いに成長していかなくてはいけないのか?
独占欲無しに恋愛は無理なのだろうか?
その答えは映画では出してくれない。
長めの間やモノローグが多いので少し長く感じたのは否めない。
そこを楽しめるタイプの人でないと退屈かも。
自分に当てはめて考えたらOSとは恋愛は難しいかな。抱きしめる体が無いんじゃなあ。
でも昔に会ったことないが半年位スカイプで会話だけしてた子との関係を思い出したりしました。
世界を作っていて素敵
お話しがとても素敵なのはもちろんですが、
未来の街やファッションまでしっかり作られていて
感動しました。
この時代の流行まで設定されてる気がします。
こういうおじさんの恋も、
元カノの気持ちも理解できて複雑な思いがせつなく沁みました。
はまった〜(>_<)
人とOS 要はコンピュータとの恋愛っていう設定で半分勝ったようなものですが、予想以上にはまった〜!
初めは人間的感情を持った対応をする「彼女」に驚き、癒され そしてぶつかり。まるで疑似恋愛。でもそれはOS側でも起こり 現実世界への嫉妬、肉体がないことへの混乱などが出てくる。何せバーチャルセックスしてしまいますから。しかもそれが白々しくも笑いにもならず ないことじゃないかもと思わせるくらい。
いろんな経験を通して生身の主人公も、彼女も成長し現実世界の人間関係を新たに築いていくところは「人間vs人工知能」ネタの作品としては珍しい展開。
人間の繊細な感情や美しい風景描写でなんだか哲学ちっくな方向へ舵を切りますが、そこに切ない結末が…。そこであっそうそう彼女はOSだったと気付いた時にはどっぷり物語世界にはまっていた自分に気づく という構造はアカデミー賞脚本賞も納得です。
カナダのバンド アーケイドファイアがかなでる音楽もそれに寄り添い 時に深層世界へ誘い 時には自然のキラキラした風景や街の喧騒 登場人物の感情を掬い取っていて、好きな人は絶対ハマる感じです。
スパイクジョーンズ、やるときゃやるなーって感じです。
孤独感と愛と
ガーディアンズオブギャラクシーのクリスプラットがでていたり、LUCYの続きみたいなOSスカーレットヨハンソンや、
ゆるーい雰囲気の可愛いエイミーアダムスが見れたのでなんとか最後まで観れたけど、
予想してたよりがっつり恋愛映画で、
それに現代人の孤独感とかもあって結構みてて辛い映画でした。
それにしても音楽とか色づかいとかが効果的でさすが。
私はコレで十分ですな…
「で、何処に行けばこのOSが手に入るの?!」涙
一言で言えば「siriに人が恋する映画」。
そんな突拍子もない話を、甘さと苦さと幸福感と絶望感とをたっぷりまぶして、あと味良く着地させた脚本の妙ったら!
SFと書いて「スコシ・フシギ」の王道を堂々と行く、スパイク監督大復活作品。
衣装、音楽、画面、ホアキン&声のみのスカヨハの演技がとにかく良かった!
おかげで甘いマスクして「ブルー・バレンタイン」並に牙を剥く本作を、最後まで楽しめたのは大きい。
それだけ「女性に棄てられたことしかない野郎」は鑑賞に注意!
本当に、観終えてアレやコレや想い出さされて、ドッと疲れるから!涙
あえて言質を避ける、主人公と一観客の親和性。
其処がとにかく。でしょ?涙
ともあれ「恋」とは何かを語る、痛いオトナ絵本に拍手!
1人で観るべき最高の一本!
シリの進化系のようなOSとの恋愛ものという飛んだ設定だが、これが近い未来に起こりえそうなリアリティもった恋愛映画。
スパイクジョーンズ健在!と唸らせられた。
世界観、画面構成、デザイン、小道具、音楽、どれも上質。
ホアキンもヨハンソンもまた最高。
私なりに切なさとやるせなさを感じた。
この映画を観て改めて自覚したことがあります。
私は「S好きのS」ということ。
早い段階でOSのサマンサでは全く物足りなく感じてしまい、ラストが近づくにつれ「あー、また女を傷つけちゃった、また女に逃げられた」感を実感&実記憶を思い出して苦い思い。
面白かった。
演出やインテリアなどがお洒落。
監督の作品は他に「かいじゅうたちのいるところ」が個人的に微妙だったのであまり期待せずに見たんですけど、今作は予想以上に良かったです。
台詞のないシーンとかはアップルのCMを見てるようでした。
私小説風
オシャレな映画だったと思う。
ロンリーなホアキンも堪能できて満足。
音楽や衣装も良かった。ホアキンが履いてた股上高めのパンツが可愛いかった。
—
ホアキン演じるセオドアは、イイ男と思う。
つきあった女の人(元嫁キャサリンやOSサマンサ)は、彼と出会った事で成長していく。
そして、軽々とセオドアを追い越し、次のステップへと進んでいく。
そのあたりの関係性が、ジョーンズ監督自身&元妻S.コッポラさんと、重なって見えてしまったなあ(ゲスな勘ぐりで申し訳ない)。私小説風だなあと、思った。
その見立てが事実かどうかは別として。
近未来の架空のお話でありながら、誰かの体験談を見ているような、パーソナルな切実さを、濃厚に漂わせた映画だったと思う。
追記:それにしてもOSサマンサはファザコンぽかったなあ。
こんな携帯だったらそりゃ恋するよ
ずっとそばで理解してくれて、決して自分を否定しない存在がいたら、人工知能にだって恋をするのは当たり前だと思う。
しかも、声だけの存在で機械を目の当たりにしてないから盛り上がってしまうのも理解できます。
傷ついた主人公がまた恋をしていける姿はとても良かったけど、
ただ、どう面白かったの?と、聞かれると、説明が難しい映画だったな。
とても切ないわけじゃ無いし、幸せな映画かと言われると首を傾げたくなるし、でも観れて良かったと思える映画でした。
優しさに満ちた作品
OSは現代の生活とは切り離せないもの。
そう考えると、OSとの恋愛も十分あり得るのかもしれない。
頭では“OSとの恋愛なんてあり得ないでしょ”と思っていても、主人公がサマンサに惹かれ、付き合い、嫉妬する様子は、人間の女性に恋をするのと何ら変わりないように思えた。
(相手がOSなだけに、個人的に苦手…というか興醒めするシーンもあったけど)
設定も、そう遠くない未来を見ているような近未来が舞台なので、あまりSF色は強くなく自然に入り込める。
オシャレだけど温もりがある色合いの映像も好み。
印象的だったのは台詞。
主人公の職業が手紙の代筆業というのが効いていて、素敵な台詞が多かった。書き留めておきたいと思うものも。
私自身が普段から感じている事を的確に表した台詞もあり、ハッとさせられた。
主演のフォアキン・フェニックスはもっと強い役のイメージがあったので、今作で見せる優しく悲しげな表情が印象的だ。
しかしこの主人公、OSに恋をするダメ男として共感を抱かせているけど、意外とモテモテな気がする。元妻、デート相手、親友はみんな美人だし笑
人口知能に恋をする。 こんな事、数年前まではあり得なかったけど… ...
人口知能に恋をする。
こんな事、数年前まではあり得なかったけど…
どこか現実味を帯びて来たここ数年。
2次元でも3次元でもない人口知能…
だからこそ諦める事が出来ない、儚くてつらい。
彼女は、確かに、其処に居た。
そこまで遠くない、現代により近い未来。そして今よりもほどほどに進化しているインフラ。そんな世界に生きている主人公セオドア。彼が抱える孤独は深い。どんな未来世界に生きていたって、人間の抱える感情はずっと不変で、孤独は孤独で、辛さは辛さだ。
そんな近未来の社会であるなら、必然的に産まれるであろう飛躍的に発達した人工知能。偶然にもそのひとつと出逢ってしまったセオドア。そのAIは自身をサマンサと名乗った。性別は女。
突如始まるサマンサとセオドアの奇妙な共同生活。実体を持たぬ彼女との心の交流。二人は打ち解け、理解し合い、やがて愛し合う。
しかし、ここで我々は「うん?え?おや?」となる。
近い将来、全く有り得ないとは言い切れないのかもしれないが、人ならざる物との恋愛関係は、現時点では「ちょいと待て」となる。劇中内でも「ちょいと待て」となっている。とても理解し難い関係性だ。理解できる!て言い切れる人の方が寧ろ珍しいだろう。
けれども営まれる愛の蜜月。情愛。熱烈な感情のやり取り。そしてセックス(!!??)。
共感を呼ぶには余りにも難しいテーマではなかろうか。それは生身ではないのだから。体を持たないのだから。ただのプログラムなのだから。
でも。でも、セオドアにとって彼女は確かに其処に居るのだ。そこで一緒に暮らし、そこで一緒に笑っている。リアルな存在だ。
難しい。
とても難しいと思う。「心」とは難しい。
「心」の定義が、概念が揺るぎだしている。安易な結論へは結び付けられない。寧ろ結論なんて出せないのだと思う。
感動もしつつ、疑問も抱きながら、どこかモヤモヤとした感情が渦巻いて、複雑な思いで鑑賞を終えた。
大切なのは、楽しむ「心」
素晴らしかったです。
三回くらい泣きそうになりました。
というか、衝撃でした。
人間とAIの恋、という設定自体は別に目新しくもないのですが、これほどまでに繊細で、リアリティがあって、共感してしまうような魅力をもった作品は、今までお目にかかったことがありませんでした。
大がかりなCGにも頼らずに、想像力だけでこんな世界観・ドラマを生み出せるというのは、素直にすごいとしか言いようがありません。
未来批判、というのでしょうか。
技術が進歩して、生活が便利になっていくにつれ、「人間性」が失われてしまうことを危惧する人がいます。
しかしながら、どうしたって時代は変わります。
大切なのは、どんなときでも楽しむ「心」を失わないこと。
何かに夢中になっている人間は輝いています。
その対象が人であれ、物であれ。この映画の主人公は、まさにそんな状態でした。キラキラしていました。
監督自身はおそらく、主人公のような人間を、あるいはこの映画のような時代が訪れることを、批判もしていないし、称賛もしていないんでしょう。判断は観客それぞれに委ねる、みたいな。
個人的な意見を言わせてもらえば、ああいう時代、全然アリだと思いました。夢のような時代じゃないですか! 悲しげなラストを見てもなお、そう思います。
もちろん、人間と機械の関係には限界があります。
でも、人間同士の関係にだって、限界や差異はあります。
主人公セオドアは、OSサマンサとの恋を通じて成長しました。元妻との関係に、折り合いをつけることができました。
それは、あの恋がたとえ作りものだったとしても、二人の感情だけは、心だけは間違いなく「リアル」だったからこそでしょう。
相手が機械にしろ、生身の人間にしろ、何にしろ、それを愛そうとして、人はこれからも傷ついていくし、もがき続けていく。それでいい。そんなことを繰り返しながら、少しずつ前へ進んでいく。
大切なのは、その過程を楽しめたかどうか。
エイミーの言葉を借りるなら、「謳歌」できたか、どうか。
ほろ苦くも勇気をくれる、素晴らしい作品でした。
スカーレット・ヨハンソン
事前に声がスカーレット・ヨハンソンだと知っていたので、単なるPCではなく彼女の姿をイメージしてしまった。よって、違和感なく、PCとの純愛にそれなりに入り込むことができた。それでも、冷静に見れば、単純にキモいだけの主人公がかなり冗長に描かれるのには少々辟易した。美しく知性的な妻が去っていくのはやむ無し!と感じさせられた。また、男にとってこの上なく好都合な状況を、ことごとくふいにしてしまうのにも、長嘆息を禁じ得なかった。見方によっては、純粋で誠実なのかもしれないけれど。どうみても、エイミーとベストマッチだと冒頭から思っていたけれど、ラストはなるようになった!ということでいいのだろうか?スッキリしない終わり方だった。
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