STAND BY ME ドラえもんのレビュー・感想・評価
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幸せになるのは難しい
U-NEXTで久々に鑑賞。
自身の小学生時代が蘇るぐらい懐かしくなりました。
複数の原作エピソードが一つにまとまっており、2人の絆に焦点が当てられていました。望んでもいないお世話を任されたドラえもん、失敗続きで思い通りにうまくいかないのび太。そんな2人が様々な困難に直面しながらも、ひみつ道具を駆使して小さな成功体験を積み重ねながら成長していきます。ここから、幸せを目指すのがどれだけ難しいのか痛感しました。
個人的には、春の映画シリーズではあまり目立っていないセワシと出来杉がキーパーソンとして機能していたのがよかったです。
子供は勿論ですが、ドラえもんを見て育った大人にも観てほしい作品です。ところで、今年で公開から10年が経っていることに驚きました。時の流れは早いもんですね………
とってもコンパクトなドラえもん!
初の3DCG化の作品らしい、始まりから皆の大好きな話を詰め込んだサービス作品とでもいうのでしょうか。とてもコンパクトにまとまってて、どれだけ見つけられるか、隠し要素も沢山ありげな楽しい作品でした。星野スミレさんは永久に不滅です!
あ、道具を出すときのファンファーレはどうした! あと、ネズミ要素は? 地球破壊爆弾は? ドラミちゃんが出ないなんて納得できない! なんちって。
どんな時代であっても
僕が漫画ドラえもんに出会ったのは、まだ漫画を読んだこともない、漫画がなんなのかさえ知らなかった幼稚園児の頃だった。母の知人の家を訪ねたとき、その家の小学生のお兄ちゃんが僕に読ませてくれたドラえもんの第9巻。驚くほど面白かった。すぐに虜になった。あの時の衝撃は今でも忘れられない。
あれから50年余り。アニメが放送され、ドラえもんは国民的、あるいは世界的に世代を超えた存在になっていったのだけど、僕の心の中に染みついているドラえもんは(というか思うに、この漫画はのび太の物語なのだけど)普遍的な人間としての倫理観とはなんなのかということを、事あるごとに教えてくれる。
遅ればせながら配信でみた本作は、とりわけドラえもんの話の中でも感動的なものを抽出してうまく話を繋げている、いわば、幕の内弁当みたいなものなのだけど、やはり涙が止まらない。もう何度も読み返し、何度も観た話なのに。
誰もが認めるすごい人と比較すると、僕は、あるいは、市井に生きる多くの人が、のび太のようにこれといって優れたところのない人間なのだと思う。だけど、人間にとって大切なことは、のび太のような他人を思いやる優しさや、勇気を持ち合わせているかどうかということであることを本作は教えてくれる。
強い者に惹かれる人が多い時代だけど、どんな時代が訪れようと、本当に大切なこと、人としての普遍的な倫理観は変わることはない。僕は自分がのび太でありたいと思うし、それで良いのだとこの作品は教えてくれている気がする。
自由ゆえの不自由
ドラえもん映画マラソンをする上で避けようにも避けられない壁として存在するこの『STAND BY ME』シリーズ。とはいえ見ないことには何も言えないので思い切って鑑賞。
エモさと劇伴で押し切るパワープレイに関しては確かに鼻につくものの、こういうのは『のび太の恐竜2006』以降の本家ドラえもん映画のお家芸でもあるので「山崎貴が悪い!」みたいな党派的な批判を述べるつもりはない。むしろ想像よりだいぶマシだった。
映像に関して言えば、本家とは全く異なるテクスチャを楽しめたので割と満足している。
手描きアニメでは運動主体と背景美術は完全に別レイヤーで制作されている。これを同一レイヤーで行う作画技術を「背景動画」などと呼ぶのだが、見栄えは悪いわコストはかかるわでロクなことがない。特に縦横無尽に動き回るようなカメラワークを想定する場合、アニメーターには気の遠くなるような作業量と空間把握能力が要求される。
その点3DCGは運動主体と背景美術を難なく同時に動かせる。タケコプターをつけたのび太が夜の街を縦横無尽に飛び回るといったスーパーアクロバットには思わず瞠目した。こういうのは3DCGでなければ味わえない。
とはいえ、映像と音声の接合という点において本作は非常に残念だったと言わざるを得ない。「帰ってきたドラえもん」を原作とした終盤のシーンがその好例だ。
ウソ800の効果で現代の世界に戻ってきたドラえもん。原作漫画ではのび太が「うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんといっしょにくらさない」と言いながらドラえもんと抱き合う。
あるいは98年に渡辺歩が監督した短編映画『帰ってきたドラえもん』では「ぼく、うれしくない。ぜったいわかれたい。これからぼく、ずっとずっとドラえもんとくらさない。ドラえもんなんか、大っきらい」と言う。
一方本作では「(嗚咽)…う、うれしくない。ぜんぜん、うれしくない。ちっともうれしくない。(嗚咽)ほんとに、うれしくない。これからも、ずっと、ドラえもんと、いっしょに、くらさない。くらさないったら、くらさない…(フェードアウト)」と言う。
客観的時間が存在しない漫画版が最も簡潔であるのは当然として、同じくアニメというフォーマットで製作された98年版と比べててみても『SBM』の言い回しは非常に長ったるい。そしてその長ったるさがシーンに弛緩の印象をもたらし、結果的に感動が薄まっている。
『SBM』の長ったるさを演出の不出来と結論付けることは容易だが、ここには手描きアニメと3DCGアニメの根本的な差異が表れていると思う。
リアル志向の3DCGアニメには原則的に静止状態というものが存在しない。事実、本作の登場人物たちの動きに着目すると、直立しているときでさえ呼吸に合わせて細やかに微動しているのがわかる。
そう、この呼吸というやつが諸悪の根源だ。映像の中に呼吸があることによって後から吹き込まれる音声が制約を受ける。先行する映像の中に明らかに刻印されてしまっている呼吸に従属せざるを得ない音声は、無意味な嗚咽や間による水増しを余儀なくされる。非常にテンポが悪い。
これが手描きアニメであれば制約は少ない。98年版で上述のセリフが発されるとき、作画上ののび太は口を全く同じ動きでパクパクさせているだけだ。多分、どんなセリフをあてがってもさほど違和感はない。しかしこうした余白があることで、アフレコされる音声は映像に完全に従属する必要がなく、したがってごく自然なテンポで発話される。
技術的限界を振り切ったはずの3DCGアニメのほうが、映像と音声の接合という観点においてはむしろ可能性が閉ざされてしまっているという悲しい逆説。
とはいえ「うれしくない」を連呼させたり最後の一言をフェードアウトさせたりするような壊滅的センスに関しては演出家の責任だと思う。あと普通に音声のテンポがおかしくなるんならカット割ったり顔以外のショット映したりして誤魔化せばいいだろとも思う。ちなみに98年版ではのび太が発話している時間の半分くらいがカットと顔以外のショットでうまく誤魔化されていた。
見終わった直後はそこそこ好意的だったものの、比較対象として再鑑賞した98年版『帰ってきたドラえもん』の演出があまりにも冴えていたせいで本作の評価が相対的に下がってしまった。ドラえもんが帰ってきたのを察したのび太のママがハンバーグの種を3つから4つに増やす演出とかマジで最高なんだよな…それに比べて本作は…
いや、これくらいにしときましょう…
やっぱり泣いた、名作エピソードてんこ盛り
やっぱり泣いた。名作エピソードてんこ盛り。面白かったポイントは3つある。
1つめは、帰ってきたドラえもんで感動したこと。
ボロボロの姿でジャイアンに立ち向かう姿は、分かっちゃいたけど泣ける。たしか原作だとジャイアンが真夜中に寝ぼけてた気がする。時間を変えたのかな。夕焼けの方が決闘の雰囲気にピッタリで良かった。「まだやれる...」と言いながらジャイアンにしがみつくのび太は、涙無しには観れない。それを見守るドラえもんの涙にももらい泣き。
小さい頃に初めて観たとき、泣いた大好きなエピソード。10年以上経った今でも、まったく色褪せてなかった。定期的に観たくなる。
2つめは、結婚前夜で感動したこと。
結婚したことないのに、しずかとしすが父のやり取りが泣ける。ダメ男のび太を否定しない父の姿に心を打たれた。もし結婚するなら相手の父がしすが父みたいな人であることを願う。
結婚って、出来杉みたいな完璧人間より、のび太みたいに「私が居なきゃ心配」と思わせるくらいのマヌケさがあった方が上手くいくんかねぇ。
3つめは、3Dで活き活き動くキャラを観れること。
3Dドラえもんは初めて観たけど全く違和感なかった。むしろ、表情や動きのある秘密道具は3Dの方が臨場感がある。
タケコプターで飛ぶの気持ちよさそう。雪山の吹雪は3Dでより脅威が伝わってきて、絶体絶命のピンチを演出していた。決闘のび太のあざも3Dでリアルになったので、ボロボロ感が出て感動に繋がった。
元のエピソードが良いので、今作だけでの評価が難しい。ストーリーが面白いのは分かってるし。ただ3Dが良かったので評価は高めとする。スタンドバイミー2も観たい。
思いがけず泣かされました💧
監督の個性を完全に消し去り、娯楽に徹した職人芸的作品。
3Dのドラえもんで、どんなものかと思って見てみたが素晴らしかった。
いつものように他の場所に冒険するのではなくて、日常生活のままである。
なにがよかったかというと、原点回帰しているところだ。
ドラえもんが何のために来たのかという原点に戻り、彼にとってなにが幸せなのかという問いを検証する内容になっている。
ドラえもんはのび太を幸せにするという任務を追っており、プロットとしてはしずかちゃんと結婚するのが最終ゴールとして設定される。
しかし、それはあくまでも表面的なゴールであり、頼りないのび太がいかに自立していくか、というのがドラえもんの根底に流れるテーマだ。
本作は山崎貴監督作品だ。「ゴジラ」も「三丁目の夕日」も観ておらず、山崎作品は初見。
観ていて思ったのは、すぐれたストーリーテラーなのがわかる。ドラえもんというアニメの世界が広く認知されているから、余計な説明は省いても観客は
物語に入っていく。その世界でいかに観客を楽しませるかというところで、誰もが楽しめる作品を作っている。おとなも子どもも楽しめるし、昔のドラえもんのファンも楽しめる。
なぜなら時代設定が1970年代だからだ。現在のアニメのドラえもんの時代設定がいつなのかはわからないが、70年代といえば団塊世代がまだ若かった頃だ。客層としては一番大きな層だろう。もちろん、古臭さなどみじんもないから、現在のドラえもんファンもがっちりつかむ。
あまりにもクリーンな仕上がりなので、逆にそれが気にいらない人もいるかもしれないが、この仕上がりを嫌がる人は少数派だろう。
売れる映画を作ることが最優先事項で、見事に成功している。
製作費は不明。興行収入は270億円。
続編が作られたので、黒字だったのだろう。
山崎貴という人物の作家性というものがまったく見えてこないが、売れる映画とはそういうものなのかもしれない。
最後のNG集はいらないと思う
怒りのあまりに泣けた、ドラ泣き。
総集編ゆえの魅力のなさ
感動というテーマの空回り
3DCGで描かれたドラえもんということで話題になってはいたが、ドラえもんをCGにしたところで特別ワクワクするとかはない。こんな映像作れるんだぞ、という作り手の自慢なだけで、果たしてドラえもんを3DCGで動かして欲しいと願った人がどれだけいたのだろうか。
それは置いといて、内容も原作に沿ってやればいいのに、ところどころに散りばめたオリジナル設定が軒並み酷いことになっている。
特にやり遂げプログラムで、嫌がるドラえもんに体罰を与えて無理矢理働かせる暴挙に出ているのはいかがなものか。
もちろん、視聴者を感動させようと仕込んだ設定ではあるが、あまりのドラえもんへの酷い扱いに感動どころではない。子どもたちに夢を与えたいとドラえもんを生んだ藤子F不二雄先生がもしこれを見たらどう思われるのか。冒頭からゲンナリである。
中盤もつっこみたくなる場面が多く、感動作「さようならドラえもん」が下手な演出で全然感動出来ないのも酷い。
でも、一番酷いのはなぜウソ800の話まで作ってしまったのか。
時間がないせいでクライマックス後のちょっとした追加ストーリーみたいな扱いでしか描けないなら、ないほうがマシ。
それに、「ドラえもんがいるわけないでしょ」という絶望から、襖を開けたらドラえもんが部屋にいるいつもの景色が戻っていたという映画として一番大事に描かれなきゃいけないだろうシーンが雑になってることで台無しになっている。
この映画を見て思ったのは、キャラを動かしてこんなものしか作れない監督への落胆よりも、数ページしかない絵でアニメの何倍も読み手を引き込むことができる藤子先生の表現力に改めて感動しました。
あ、大人のジャイアンの部屋に乙女の愛の夢のレコードが置いてあったりと多少はニクい演出があったので星2個あげておきます。
やっぱり最高
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ドラえもんの節目節目の名作が一連の流れの中で続いて行く。
ドラえもんが来るシーン、しずかちゃんとの結婚関連エピソード、
ドラえもんが未来に帰るシーン、再度やって来るシーンなどなど。
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☆5つはこの映画がというより、ドラえもんの往年の名作がって感じかな。
全ての話が有名なものなのでその先どうなるかもほぼ分かってたけど、
それであっても話に深みがあるから面白い。
そしてドラえもんやしずかちゃんの優しさ、のび太の隠れた根性・・・
色んな部分に感動して涙が出る。歳取ってもたんかのう。
名作ラッシュやから、ドラえもん初見の人が見たらホンマに贅沢な作品やろな。
あとCGでやや立体的なので、普通のアニメより感情移入しやすい。
しずかちゃんが可愛いし、スネ夫もやたらと可愛いw
スネ夫の髪型ってこうなってたんやって気付きもあった。
子供の情操に悪影響極まりない
ネットフリックスにあり、子供が見たいというので途中まで見ていたが、これは良くないと判断し、途中で試聴をやめた。
まず、ターゲットが謎。大人向けにしては子供っぽすぎ、子供向けにしては大人っぽすぎる。
とにかく脚本の程度が低い。「『絆』をテーマに、USO800を倣って書こうぜ!」というノリで適当な脚本を書いたのだろうと推察。薄っぺらい。
演出がくどい。ルッキズム過多。古くさいジェンダーロール。
「結婚」をここまで強調するのはなんなのだろう。結婚がどうこう言われたって、結婚とは無縁な子供にとって意味わかんなくないか。原作だと、確か、ちょっとした裏設定的なものだったと思うけど、この作品では過度にそこにフォーカスしてて、気持ち悪い。「ブス(ジャイ子)と結婚したら不幸だけど、美人(しずかちゃん)と結婚したら幸せ」みたいな視点、子供に必要だと思うか?
もちろん、「結婚」がちょっとしたサブストーリー的なものだったら許せるかもしれないが、この映画はそれが中心になっているので、全く救いようがない。
原作が昔の作品だから、今の価値観と照らし合わせると価値観に軋轢が生まれるのは仕方ないとして、「結婚」みたいな価値観の違いがバチバチに生まれそうな作品の要素を選ぶのはなぜ? 軋轢が生じないようなテーマにフォーカスすれば良かったのではないか。それが見つけられないようでは、原作者が死んだ後でわざわざリブートする必要なんてないだろう。
「Stand By Me」という名作タイトルをそのまんま拝借している魂胆も気に食わない。映像等テクニカルな面以外では全てが最低レベルの映画。
泣けます
僕の妹が小学校四年の時の小○館の学習雑誌で連載が始まった。
のび太や静香ちゃんは、今63歳。
僕の妹が小学校四年の時の小○館の学習雑誌で連載が始まった。
僕はそれを読んで直ぐにファンになった。
今、僕の妹は63歳。
時間が経つの早いな。
3Dのドラえもんはリアルで、アニメで観るよりドラえもんを現実的に感...
ただつめこんだだけ
3Dで懐古したい人向け
あぁのび太くんのダメっぷり変わってないなぁ。ただそれを確認したいだけの人向け。
3Dだし声優さんも違うので個人的には全く懐かしさはない。
ジャイアンやスネ夫の虐め方が度を越している。自力で立ち向かうなら、写真を撮るか、ドラえもんを呼ぶ方が正解なんじゃないかな?
トヨタとPanasonicの看板が乱立する宇宙空間で未来の乗り物の間をタケコプターで危険浮遊するシーンのために、映画全体が作られているかのような、企業への忖度を疑うほど、内容がない。
もともと、ドラえもんに内容などあまりないのだから仕方がないけれど。昔から、キテレツとコロ助の方が好きだったなぁ。
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