インサイド・ヘッドのレビュー・感想・評価
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意外にも
自分の喜怒哀楽を認めること、それを発信する勇気
たのしみにしていました。が、裏切られた~!
いや、勝手に期待しちゃってたんだけど、明るい感じなのかと思ってました。
決してバッドエンドではないんだけど、大人向な印象です。シビィ…!シビィすぎるよ!(シビア+ヘビーの造語、笑)
内容は、「人間の感情」が擬人化した…ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという5つの「感情」たちの奮闘を通して、感情の主である11歳の少女ライリーの成長課程を描いたもの、かな?
ライリーは無事に11歳までを過ごすのだけど、突然「引っ越し」という転機が。親からの期待があり笑顔で応えたものの、本当は、ライリーは、生活環境が変わり生まれ育った街での習慣やそれまでに築いてきたものをなくしたこと、学校が変わって一緒だった友達に会えなくなるのが悲しく寂しかった。
そこで頭の中(司令塔)で感情たちは、ライリーを幸せにしようとそれぞれの仕事(感情)をします。頭の中にある操作盤のボタンを押して、ライリーに指令を送るのです。ライリーは、送られてきた指令…喜怒哀楽を持って人(外部)と関わっていくことで、さまざまな出来事からさまざまな記憶(思い出)ができて、そうしてライリーの人間を形成していきます。
しかし、ある事故によって、大切な思い出を失い、それまでに形成されてきたものが崩壊を始める…!(思い出は、思い出の数だけ、頭の中に「都市」として建設されている)
ヨロコビは大切な思い出(都市)を元通りにするために、司令塔を飛び出しますが、なぜか、カナシミも同行。
実は事故の発端はカナシミ。カナシミなりの、ライリーを幸せにしたい思いがあったんだろうね。
だけど、カナシミは己の資質の働きに依るものなのか、行動は裏目に裏目に出てしまったのでした。ヨロコビにも「カナシミはあっちに行ってて!」なんて言われる始末。カナシミは自分は要らない子だと思い飛び出してしまう。
(略)
なんやかんやで、ヨロコビは「悲しみ」という感情の大切さを学び、ヨロコビはカナシミを探し出して、司令塔へ一緒に帰り、カナシミを受け入れます。受け入れる=ライリー自身が、自分の悲しみを認めて自覚するんです。そうして悲しみを表現できたライリーは、「本当は…」と語りだすのです。両親にライリーの正直な気持ちが伝わって打ち解ける→新しい大切な思い出が出来て、頭の中の崩壊されてしまった思い出たちは新たな思い出として再建をはじめる。そして、これからどんな感情を持つんだろう、すべての感情が大切なんだ、成長がたのしみやね!という余韻を持ちつつエンド。
悲しみを認めることの大切さ、そして、自分はこんなに悲しいよ…!寂しいよ…!と発信することで、自分を壊さないのだなと痛感。
ヨロコビとカナシミは、ライリーが作り出した空想上の動物「ビンボン」に出会うのだけど、エピソードのひとつで、ビンボンが悲しみに暮れるシーンがあります。ヨロコビはどうにかしてビンボンの気分を晴れさせようと努めるんだけどビンボンの心には全く届かない。一方カナシミはビンボンの隣に座って、ただ、ビンボンの話を聴きました。なんて事がない会話のシーンなんですが、印象的でした。ビンボンは癒され立ち直りました。
悲しみって認めるの結構つらいよね。。認めることが出来れば楽になっちゃうんだろうけども。
作中では「感情はやめられない」という言葉もあります。「やめられない」という事は、絶対「なにか」を感じるのが人間なわけでそれが「通常」なわけで、感情がうすいなーって感じた時は心が磨り減ってるとかなにかからダメージを受けてる危険信号なんじゃないかな、と思ったりしました。心の健康、保ちたいです。
それから、シビィ(造語、笑)と感じたのは全体を通してなんですが、
特にシビィかったのが「思い出の捨て場」があったこと。
人間の「忘れる機能」は、なくてはならない機能でありがたくもあるんですが、、、知らず知らずの内に取捨選択をしているかのような、さよならも言わずに深層心理によって思い出とお別れをしているんだなと悲しくなりました。
…なんてことを言っても仕方がないですね。
変わっていく自分を認め赦すことが健全で、そうすることで時の流れに変化する他者も認めていけます。新しい楽しいワクワクするようなことに出会っていきたいです…!
素直でいることに気付かされ心があらわれる映画です。
そして、表現に脱帽…。凝っているのに分かりやすい。思い出が都市だったり、思考が列車となって駆け巡っていたり、目で楽しませてもらいました。
劇場に観に行きたかったんだよね…!観てみて、行けなくて正解かな…?すごくいいんだけど、観ててツラいというか悲しい。。すごい泣いた…
大竹しのぶの声が圧巻!
子どもと吹替え版を鑑賞。予告でヨロコビを竹内結子、カナシミを大竹しのぶが演じると知り、へえーと思っていましたが…これがなかなか。
竹内結子はマシンガントークでハイテンションなヨロコビを軽やかに演じており、違和感ありません。さらに驚いたのは大竹しのぶ! かなり意識しないと「大竹しのぶの声」とは耳が認識せず、まさにカナシミそのもの。かと言って出しゃばるわけでもなく、アニメと見事に一体化。…圧巻でした。
様々な感情の成り立ち、行動との繋がり、思い出の蓄積、忘却のしくみ…カラフルでめくるめく世界で、頭(心)の中が分かりやすく豊かに表現されており、冒頭から惹きつけられます。対極のように見えるヨロコビとカナシミが、共に心の司令室からはじき出され、ライリーの小さい頃の見えない友達(イマジナリーフレンド)も加わり、トラブル解決に向けて旅をする…というハプニングの意味が、じわりじわりと明かされていくストーリー展開も見事です。これからのオトナへ・かつてのコドモへ、色々なメッセージが散りばめられていますが、個人的には、「感情を分かち合う意味」が心にしみました。
3歳の子どもも、飽きる気配なく最後までじっと見入っており、観終えてから気に入ったキャラクターを訊いたところ、「ヨロコビがよかったー」とのこと。「カナシミとか、ビビリとかもよかったよ。」と返したら、不思議そうな顔をしていました。今も、「あ、今あたまのなかでイカリがスイッチ押したー」などと会話の中に映画が登場し、楽しい気分にさせてくれます。子どもには、大きくなってからも、ぜひ観返してほしい作品です。
さすがディズニー
働く細胞も面白かったがこちらは働く感情的な。さすがディズニー、面白い。
しあわせの吹き替えが竹内結子。なんかそれは寂しくなってしまうな。
難しくかんがえず、さらっとみて楽しめました。
インサイド・ヘッド2鑑賞前の復習
親になってから観ると刺さりまくる
大切なこと、初心を思い出させてくれる
カナシミがあるからこそ
人生にはカナシミも必要
<映画のことば>
友情の島が広がって、ケンカの部門もできた。
本当の歓びは、悲しみ(哀しみ)の反面なので、人生には歓びだけでなく、時として悲しみ(哀しみ)も必要なのかも知れません。
もちろん、人生のエッセンスは、ヨロコビが司(つかさど)る「歓び」であってほしいものですし、そうあるべきものでしょう。
しかし、歓びと悲しみ(哀しみ)という複合的な体験だけが、人を人たらしめるものなのでしょう。
そう思います、評論子は。
最後の最後のヨロコビとカナシミとのタッグは、そのことを物語って、余りがあったと言うべきでしょう。
そして、ただ、親しいだけの友人から、時には(わだかまりを残すことなく)ケンカもできる―。
冒頭の映画のことばは、そんなライリーの内面的(精神的)な成長の、いわば「証」(あかし)として、本作では枢密な位置を占めるのではないかとも思います。
人生には喜びだけでなく悲しみ(哀しみ)もエッセンスとしては時に欠くことができないものであるということの教示的な一本としては、なかなかの佳作だったと思います。
(追記)
それにつけても…。
「歓び」のはずなのですけれども。
困り果てたときのヨロコビの顔(表情)が、評論子には忘れられません。
その点も、佳作の評点には加えて考えています。
(追記)
人が生きていくうえで様々な体験をし、そのことによって彼(彼女)のヒトとしての精神構造が複雑になればなるほど微妙な調整が必要になることでしょうから、必然的にスイッチの種類・数は増え、それゆえ操作卓の大きさ自体も、それまでの小さなものでは間に合わなくなることでしょう。
(それまではオンかオフかの二者択一のトグルスイッチで済んでいたものが、微妙な調整ができるスライドスイッチに換わるということもあるでしょう。)
司令部の操作卓が一段と大きくなったことは、たぶん、そんのことの謂(い)いだと受け止めました。
評論子は。
よろこびとかなしみの同居
ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してくる。
新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。
しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。
慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。
ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだが……(解説より)
人の思考を擬人化したストーリー。
人生というのは、もちろん「たのしい」ことが多い方よいが、そういったたのしみ、よろこびは「かなしみ」があるから成り立っている感情である。
家族、友情、いろんな要素があって楽しめた。
心の成長
最初の子どもの心が成長していく過程に、自分もあんな頃があったなあと涙が浮かびました。
そこまでは良かったのですが、ヨロコビがとにかくうるさい。声優は皆さん上手いですが聞いていて疲れてきました。
ラスト、単純な感情が複雑になり思春期になったことがわかるのは良かったです。
アイディアがいいね!
公開当時、まだ幼児だった娘を連れて観に行こうかなぁと思っていたら、鑑賞済みのママ友から『ちょっと難しい内容だから、子供には難しいかも』と言われて、そっかーと断念してた本作。
それから、子育てに忙しくて、なかなか映画を見る機会もない中時間だけが過ぎていってしまって。。。
ようやく、続編が公開されたタイミングで、これはもう今しかないと鑑賞!
様々な感情がキャラクターになったり、頭の中で働いているキャラクター達が、私たちの思い出を、日々捨てるか残すかをチェックしたりしながらup dateされている様をみて、面白いこと考える人いるんやなーと、まずその発想が楽しめた。
引っ越しを機に、11歳のライリーの環境がかわり、そんな時にライリーの頭の中でも、特別な思い出とされていたものがなくなってしまいそうになるアクシデントが!
その思い出を下に戻そうと、ヨロコビの感情とカナシミの感情が動きます。
ライリーの幼児期に空想で作り上げた友達のビンボンや、理想の男子、よいしょよいしょでクスッと笑ってしまうシーンもあって、親子で楽しめました。
カナシミがかなりネガティブなキャラクターに描かれていたけれど、終盤になって、そのカナシミの大切さにヨロコビが気づく点は、あーよかったー。それよそれ!と一人ツッコミなんかしちゃったり。
今年9歳になる娘は、ライリーが本当の自分の気持ち(寂しかった、嫌だった、不安だったなど)を両親へ告げるシーンで涙涙。。。
泣けるーってレビューにあったけど、私自身は1滴も流れなかったけど…笑 娘の涙を見て、もしかしたらあなたも自分の感情押し殺してることあるのかなぁ〜なんて、ふとおかんは思っちゃったよ。
カナシミという感情は決していつもマイナスなことばかりではなく。むしろ、それがあるからヨロコビや幸せを感じる事ができるんだと思う。
どんな要素も、一つでも欠けてしまうときっと偏った考え方や、なんかおかしいねってなってしまうと思う。
お話の最後に、壊れてしまった司令室のボードが最新式のに交換されて、そこに""思春期"ってボタンがあって。
続編の伏線よね??
次はどんな新キャラクターに出会えるのか。
成長したライリーを見られるのが楽しみ!
感情とは?
「インサイドヘッド」
レビュー
喜び、悲しみ、びびり、怒り、ムカムカの感情を擬人化して表現しているのがとても面白かったです。
幼い少女の主人公が大人になるにつれて様々の感情表現を覚えて新たな思い出が作られていきます。その過程の過程の中で今まで大事だと思っていた事が置き換わっていくのも面白い視点だなと感じました。
悲しみという感情を抑え込もうとすると、他の感情とのバランスが悪くなって自分がどうしたいのかが分からなくなってしまう。
自分の感情って今どんなだろう?と考える時にこの映画を観ると分かりやすいと感じました。
中々考えさせられる名作
健やかな心のためのファンタジー
「2」の公開に合わせてテレビ放映されたのを視聴。
確かに、家の都合で転居した女の子の心の内って、感情で表すとこれくらいの大冒険になるかも。大人だって大変だけど11才の子供にとってもものすごく大変なこと。いつも明るい子でいたいけれど、悲しいときは悲しいと声をあげて泣いてもいい、一人で強がらないで、という大切で優しいメッセージを感じた。
感情世界の構成が素晴らしかった。私にはイマジナリーフレンドとの別れの場面が刺さった。成長するってそういうことなのね。ありがとう、ビンボーンTT
どんな感情にも意味がある
インサイドヘッド2公開に伴い、地上波で放映していたので見ました。
はじめはカナシミがライリーに悪影響を及ぼすと思っていたヨロコビでしたが、ビンボンの悲しみに寄り添うカナシミの姿や、悲しむことによって両親や仲間たちに助けられたことがライリーの「特別な思い出」になっていることに気付き、カナシミは単純に悲しませるだけでは無いと気付いた場面はグッときてしまいました。
ヨロコビとカナシミが司令部の窓に飛んできたけど中に入れない、どうしよう!となったところでイカリを激怒させて炎で窓を割るシーンはめちゃくちゃ笑いました。そんな助け方ある?あとはイマジナリー彼氏大量生産も良かったです。
ライリーはヨロコビが他の感情を指揮していましたが、ママはカナシミ、パパはイカリが中心となって感情をコントロールしているように見えました。成長する過程でどの感情が表に出やすいかあらわしてるのかな?
ヨロコビだけで作られていた特別な思い出が、ラストでは複数の感情が混ざった思い出に入れ替わっていて、ネガティブな感情でも特別な思い出になりうることや、ライリーの心が成長していることが垣間見えて泣いてしまいました。
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