さいはてにて やさしい香りと待ちながら

劇場公開日:

さいはてにて やさしい香りと待ちながら

解説

永作博美と佐々木希の共演で、日本で初めて世界農業遺産にも認定された石川県能登半島の珠洲市を舞台に、支えあって生きる2人の女性の姿を描いたヒューマンドラマ。ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンに師事した台湾の女性監督チアン・ショウチョンがメガホンをとった。奥能登の日本海に面する海辺に、喫茶店「ヨダカ珈琲店」を開業した岬。店の向かいの民宿には、シングルマザーの絵里子が幼い姉弟とともに暮らしていたが、絵里子は生活のため金沢で働いてることから、2人の子どもを置いて留守にしがちだった。岬はそんな姉弟に手を差し伸べ、2人も次第に岬に心を開いていく。絵里子は、価値観も生き方も異なる岬に対して当初は嫌悪感を抱いていたが、ある出来事をきっかけに岬との友情を育んでいく。

2014年製作/118分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2015年2月28日

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(C)2014「さいはてにて」製作委員会

映画レビュー

3.0やっぱり「水よりも濃かった」のですね。

2024年5月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

4歳の時に「自ら捨てた」という実の父親ですけれども。
やっぱり血は水よりも濃かったとみえて、それで借金を引き受けた上に、船小屋があると聞いて、はるばる奥能登まで越してきたということなのでしょう。

それまでの生活を引き払い、廃屋同然だったという船小屋を改装してヨダカcoffee開店にこぎつけるまでには相当な費用がかかったことでしょうし、絵里子には金沢のキャバクラ店よりも良い金額の給料を払うためには、それなりの「原資」も必要だったことでしょう。
(ウチは、強盗に入られるほど、儲かっているからと、笑い飛ばす岬ではありましたけれども。)

岬にとって、生き別れた父親が万に一つ、億に一つでも戻って来る可能性のある船小屋に居を定め、そこに生活の基盤を築くことが、それほど必要だったのだと受け止めました。評論子は。

あと、彼女が名付けたコーヒー店の店名から推して、彼女が人間関係か何かで、問題も抱えていたのだろうと推察しました。「謎の男」が押しかけてきたのも、そのことに起因しているのだろうとも思いました。
(観落としたのかも知れませんが、それがどんな問題だったかは、本作には描かれていなかったと思います。)

一度は引き払った船小屋でしたけれども。
戻ってきたのは、父との関係性が築けなかったとしても、今度は絵里子一家との関係性を大切にしたかったら。
その関係性も、やっぱり、水よりも濃かったと言わなければならないのだと思います。

主演の永作博美の好演技もあり、佳作としての評価が適切と思います。評論子は。

(追記)
本作を観るきっかけとなったのは、先月(令和6年4月)に、災害派遣要員として石川県輪島市に派遣になったことでした。
帰道後に、石川県内を舞台にした作品を探したところ、奥能登(珠洲市)を舞台にした本作が見つかったというわけでした。

(追記)
映画作品としては、決して悪い作品ではなかったのですけれども。
しかし、本作は上記のとおりに「舞台が奥能登」ということに着目してチョイスした一本だったので、「舞台が奥能登である必然性」というものが、あまり…というか、ほとんどなかったことが、少しばかり…というか、評論子的にはけっこう残念な一本ではありました。

ヒューマンドラマとしての本作の「出来映え」から言えば、あくまでも評論子の受け止めの問題に過ぎないことなので、映画作品としての減点要素とは、いえないだろうことを、付言しておきたいと思います。

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talkie

3.0『さいはてにて』は珠洲市になると思うが、元々ここには線路が通ってい...

2023年11月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5ストーリーはシンプルで普通ですが、コーヒーに癒されます!

2022年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

幸せ

波の音、寒々とした真っ暗な海に灯る温かな小屋の光、そしてコーヒー…癒されるわ〜。

ストーリーとしては、
父の帰りを待つ岬さんとの出会いによって、シングルマザーの親子のやさぐれていた心が癒されていく。そして、岬さんのお父さんの消息についての知らせが…。

やや普通だったなぁ〜。まぁ、このシンプルさが逆に良いのかもしれないね。

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うさぎ

2.5美味しいコーヒーを作るのは難しい

2021年1月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

幸せ

寝られる

石川県能登半島の珠洲市。
海小屋を改修して珈琲店を開いた岬。
幼い姉弟を抱える元キャバ嬢のシングルマザーの絵里子。
心に傷を抱え、生き方に悩む二人の女性が出会って…。
体が温かくなるような、美味しそうなコーヒーが飲めそう。
しかし…。

素材や舞台は悪くない。
が、話はあるあるステレオタイプ。ちと退屈。
こういう美味しいコーヒーを飲むには隠し味で苦い味も必要だが、効き過ぎた。思ってた以上に暗いエピソードも多い。

W主演の永作博美と佐々木希。どちらが、とは敢えて言わないが、演技力に差があり過ぎた。
助演の臼田あさ美や浅田美代子、二人の子役が好演。

勿論最後はハートフルなハッピーエンドだが…、
味はまあまあ。
美味しいコーヒーを作るのって難しい。

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近大

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