風の谷のナウシカのレビュー・感想・評価
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大傑作
テレビ放送されたので久しぶりに録画して頭から見てみたところ、かなり伏線が丁寧に張ってある割に、設定や何か2時間で語るのが窮屈そうなほどで、セリフによる説明で片付けているところが目立った。今なら前後編2時間ずつで作ってほしいくらいであった。ナウシカと蟲や、谷の人々との生活描写、またトルメキアやペジテの様子もじっくり描いてほしかった。
年を取ったせいか、クシャナがいろいろな思いを背負って手を汚している事や、部下のたれ目の苦渋などに感情移入した。
ジブリは漫画版のナウシカを4部作くらいで、庵野秀明監督を起用して映画化したらいいと思う。
(追記)
2013年の年末に見て以来、6年ぶりで劇場公開時以来のスクリーンで見た。アクションのカット割りのリズムがめっちゃくちゃ気持ちいい。ユパが「ユパ様」とか「先生」と呼ばれている。おいしいところを持っていきすぎ。ナウシカがお父さんが殺されて、かーっとなって敵を5人くらい一気に撲殺して、その後「もう誰も殺したくない」と言っていたのが何気に怖い。もしかしたら前から人を殺していたのだろうか。また10年くらいしてスクリーンで見たいものだ。
※映画のレビューではなく、今回の宮崎監督の引退について
本来なら映画の感想を書かなければいけないのだが、敢えてそのルールを破り、題名にもある通り宮崎監督の引退について思う事を、この「ナウシカ」のレビュー欄をお借りして書き記したい。
(尚、スコアと印象は映画そのものの評価)
今日の夜突然駆け巡った、宮崎駿引退のニュース。
現在「風立ちぬ」が出品されているヴェネチア国際映画祭で、現ジブリ社長が発表。9・6には本人から会見があるようだ。
(どうでもいい事だけど、9・7にはオリンピック開催地が発表されるから、日にちはそれに配慮したのかな?)
黒澤明は死ぬまで映画を撮ると言っていた。
宮崎監督はまだまだ映画を撮れるだろうに引退するのは、ちょっと首を傾げてしまう。
しかし、最後に自分が本当に作りたかったものを作って引退するのも、それはそれで有り。
ここは意見が分かれる所。
宮崎監督の引退で一番気がかりになるのは、今後のジブリの動向。
だいぶ前から、もし宮崎監督が死去なり引退なりしてしまったら、ジブリはどうなるのだろう…と思っていた。
今、ジブリには、宮崎監督の跡を継ぐ人材が居ない。
「アリエッティ」の監督は結局あれ一本だけ、宮崎Jrはまだまだそんな器じゃない。
文字通り、宮崎監督がジブリを支えていた訳である。
その点、ピクサーは素晴らしい。
立て役者のジョン・ラセターを筆頭に、ピート・ドクター、アンドリュー・スタントン、ピクサー外からスカウトしたブラッド・バードなどなど人材の宝庫。
また、最近の「トイ・ストーリー3」も「メリダのおそろしの森」もそして「モンスターズ・ユニバーシティ」も若手監督。
新人が育つチャンスを与えている。
ここが、ジブリとピクサーの大きな違い。
でも、考えによっては、これはジブリの転機となる。
映画製作からは手を引き、後進の育成が出来るからである。
宮崎監督はこれまで沢山の夢を見せてくれた。その夢という襷を引き継ぐ時なのである。
勿論、アンチな意見が出るだろう。「宮崎が監督じゃないと嫌」とか「宮崎が引退したジブリはもう見ない」とか。
愚かな意見も甚だしい!
宮崎=ジブリという偏り過ぎた考えから解放され、次世代ジブリが始まる。
その行く末は、後進者の手腕と、それを受け止める我々観客にかかっている。
最後に…
宮崎監督、お疲れ様でした。
小学生だった私と父の死
小学校の時に父が30代で亡くなってしまって死体になって泣き明かした時にこれをたまたま観ました
母親もおらず父が死んだ私にとって当時この作品は小さな光となって私を励ましました
誰も信じてくれないかも知れませんけれど小学生で絶望して頼るものもなく、死臭漂う父親の死体と向き合った私にとってどれだけこの作品が助けてくれたかを思うと涙が出ます
宮崎駿はもちろん私のために作ったわけじゃなくて、救い主にして失敗作みたいなコメントをしてますけど、
当時途方にくれた私みたいな小さな人間にはとても励まされました
お金もない母親もいない父親の死体と向き合った小学生の私に夢を与えて慰めてくれたのがこの作品です
作った人はどんな人なんだろって小学生ながら驚きました
観てる間 父親の死を忘れさせてくれ
また心の整理の手助けをしてくれました
宮崎駿にありがとうとしか言えない作品です
1,2を争う宮崎作品
総合:95点
ストーリー: 95
キャスト: 95
演出: 95
ビジュアル: 85
音楽: 100
個人的に宮崎作品の中でも1,2を争う優れた作品だと評価している。冒頭で映画全体に関する序章を見せ、久石譲を音楽の担当とし、主人公を思いっきり冒険させるというその後のジブリにおける宮崎映画の基本を確立した記念すべき作品でもある。
物語の設定は汚染され尽くした未来の地球である。しかし自分たちの過去の所業のため人類が滅びかけている中で、さらに愚かな行いを飽きることなく繰り返してしまう人の業を暴き出す。その大きな流れを止めようと奮闘するナウシカの勇気と行動力に魅了され、彼女のもたらした結末に感動する。環境破壊による社会・経済の破綻、人の制御を超えた技術の進展、権力争い、戦争、汚染された苦しい環境でそれでも精一杯生き抜く人々の生活。そのような主題が主人公の命懸けの冒険の中にうまく散りばめられ、活劇としての面白さと共に多数の問題を視聴者に投げかけ考えさせられる。
登場人物はみんな魅力的である。ナウシカは城でじいや父と話しているときは優しい少女なのに、腐海に一人で出かけるお転婆な一面もあれば危機には勇ましく戦い、また村の人々のためにはクシャナに譲ることもあり、ヒロインとして人間らしさと高い能力・精神力を見せる。それを城のじいたちといった味方がいい味を出してナウシカを助ける。また敵である有能だが屈折したクシャナや、隠れた野心家クロトワといった登場人物たちも個性的で存在感がある。ナウシカとクシャナは敵同士であるが、汚れた世界で苦しいときにも諦めず強くあり続けようという意味で似た者同士なのかもしれない。王蟲をはじめとする人間以外の登場物も秀逸だった。
久石譲の音楽がまた素晴らしい。映画の壮大さを劇的に盛り上げるかと思えば、ナウシカの心の悲しみを謳いあげることもあるし、滅びかけた人類の営みを美しく奏でることもある。彼にとっても大きな出世作となった。映画を見ないでサントラだけ聞いてもかなり楽しめる。この映画にこれ以上の音楽は誰にも作曲出来なかったと思う。
個人的には、風の谷に過去の伝説があり、ナウシカがその伝説の人になるというのがあまり好きではない。ナウシカは伝説の人になろうと思っていたわけではないし、ただ一生懸命自分が出来ることをやっていただけである。それを伝説どおりに動いたみたいに言われると、その伝説は一体いつどこから来たのかと疑問に思ってしまう。ナウシカはまず伝説があるから最初からそうなる運命だった、みたいになってちょっとわざとらしく感じるのだ。
しかし非常に優れた作品である。よくぞこの時代にこれだけのものを作った。これを見た後、その後の宮崎監督の評価がどうなるかが容易に想像出来たし、だから後に「千と千尋の神隠し」で彼がアカデミー賞を取ったときにも別段驚きはなかった。むしろこの作品でこそアカデミー賞をとるべきだったと思っている(実際はアカデミー長編アニメ部門は2001年からだが)。
この作品では宮崎監督はまだ有名ではなく興行収入も赤字で、宮崎監督の評価が確定するのもスタジオジブリが映画公開で黒字になるのもこれより後の作品からである。しかし特に最近の作品しか知らない若い人には反対意見もあるかもしれないが、この作品の前後数年が宮崎監督の頂点ではないかと思っている。その中でもこれは絶頂期の作品であろう。
ナウシカみたいな女性
凄くかっこいいです。毎回見る度に興奮します。
大きな虫などの生き物も、夢があって良いですね。
何度も観たくなるのがジブリ映画ですが、戦闘シーンが疲れる事があるのでこれはたまに観ています。
何度見ても心に残る映画!
ジブリの作品の中で一番好きなナウシカ!
最後のオームのシーンは本当に心に残っていて、
歌が流れてナウシカが起き上がるシーンが大好きです。
最近のジブリ作品はあまり見る気がしないので、
トトロやナウシカのような素晴らしい作品が増えると嬉しいです・・。
あの子供の歌声が耳からはなれない
宮崎アニメを知るきっかけになった作品。
コミック版も好きだったし、アニメも好きだ。
日本のアニメなんだけど、どこか外国のような
独特な雰囲気を作るのはうまいよね。
ナウシカが救われるシーンで聞こえてくる
歌声がずっと耳から離れません・・・
たった一人の少女が世界を変える物語。
宮崎駿とスタジオジブリの名前を日本中に知らしめた傑作です。
栄華を誇った文明が崩壊してから1000年後、わずかに残った人類は、
蟲(むし)と瘴気(しょうき)の森「腐海」に怯えながら生活しています。
そんな中で、風を操り、蟲達と心を通わせる少女ナウシカの
戦いが描かれます。
「宮崎アニメの原点」とも言えるこの作品には、
「自然と人間の共存」という大きなテーマが描かれていて、
特に後半、オームの子供を救おうとする姿には感動します。
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