風の谷のナウシカのレビュー・感想・評価
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子どものときにテレビで初めて見て、衝撃をうけた。 それから、何度も...
子どものときにテレビで初めて見て、衝撃をうけた。
それから、何度も見て、徐々にはまり、毎回最後のシーンで号泣!
好きすぎてマンガも買ったけど、難しくて挫折した(笑)
心乱されて、でも穏やかになる
子どもの時から大好きな作品。
腐海も虫たちも、人間と変わらず愛する素敵な女性がナウシカ。子どものときナウシカみたいに強くなりたいって、ひたすら思ってた(笑)
違う世界の話のようで、今の地球の未来の世界のような…不思議な感覚。
環境を乱して破壊した私たちに対する、地球の怒りを表現したような映画。
残酷で悲しくもなるし、言いようのない不甲斐なさも感じるけど、オウムやナウシカ、それぞれの人間たちの思いや優しさで心温かくなる。
それぞれ考え方や方向性も違うけど、みんな自分たちの生活を良くしたい守りたい。何が正義か、何が悪か、この映画を見てるとわからなくなる。
だからクシャナもその部下たちも、飛行艇?で生活する人たちも、やってることは最悪だけど嫌いになれない。
色々考えるキッカケになるからこの映画が好き。
何故か惹かれる
小さい頃から何度も観ていて、虫が嫌いだしそんなに好きな作品ではないのに、何故かまた見てしまう不思議な作品です。腐海に脅かされ、厳しい環境に置かれた人間たちが、利己的に争いあいます。序盤から他国の姫が死んだり、ヒロインであるナウシカが人を殺したり、おうむを怒らせるためにおうむの子どもを見せしめの餌にしたり。ジブリの中でもかなり残酷なシーンが多いところが、逆に極限の状況に置かれた人々のリアルっぽいからかなぁと思います。
もののけ姫との差とは
同じ環境問題や自然との共存をテーマにした作品として、もののけ姫と比べてしまいます。
最大の違いはクシャナ姫とエボシ御前。
クシャナ姫は極悪キャラで「オームぶっ殺せ」的な感じなんですが、エボシ御前は基本立派な人で、村を住みやすくするための一つの手段として山を焼くことを選択しています。(ダークサイドに堕ちてる感はありますが)
現代の我々に課せられた問題として、もののけ姫の方がすんなり入れました。
ナウシカは作品としては、現代の我々のせいでこんな悲しい未来になっちゃったよー、と説教されてる感じですね。
ジブリ美術館の予習
あら!人はまた争うのね!
なぜか、世界が滅び
虫が大きくなった世界で
愛と平和を貫く少女の話。
これは、悲しい結末なのか!
遂にジブリで主人公殺して泣かすのか、と
ジブリをあまり見た事ない私は
あらまぁ・・・・・と
オームに何度も打たれるナウシカを
観ながら思いましたが
やはり、ジブリはそんな安い泣かせ方はしません。
主要キャストは殺しましぇーん。
人と自然は共存できないのか。
また、人同士は
なぜ争わなくてはならないのか。
争いは無くならないのか。
もののけ姫と同じようなテーマなのだろうか。
いや、これは
人類の永遠のテーマなのかもしれない。(どこかで聞いたことある締め方ね)
なんで今まで観なかったんだろ
上映当時はアニメに全く興味がなく、しかも流行りに流されないぞって'いきってた' ので、あらすじすら知らなかった。
鹿と少女のファンタジーだと思ってたしw
でも、観てみたらめっちゃ面白くて深いのなんの!
原作を読んでみたくなりました!
彼女の生き様に惚れ込んだ。 生き物に寄り添い、対話する。人ではない...
彼女の生き様に惚れ込んだ。
生き物に寄り添い、対話する。人ではない全ての生き物に対してだ。
だが、彼女、、、ナウシカは16才の少女であることを忘れてはいけない。父が亡くなった時の憤怒で我を忘れる姿を見て、弱さも知った。
あのシーンは、辛いシーンでもあるがあの場面があったからこそ、スーパーヒーローではない1人の少女として観れたのかもしれない。
完成度高いなー
当時、大人がアニメ映画を観るのにまだ抵抗があっただろう時代。そんな時代に風穴を開けた、ある意味エポックメイキングな作品。
久しぶりの鑑賞。
改めてやっぱりよくできてるわー。冒険活劇としても深淵なメッセンジャーとしても。
悪党もどこか憎めないキャラで好感が持てる。
企画時点で間違い
今更説明するまでもない、ジブリ誕生の一種のキッカケとなった国民的映画だが、
世間一般的な評価に疑問を感じるのも確か。
もともとは宮崎駿が描いた漫画版風の谷のナウシカがあり、その冒頭部分を長編映画化させたもの。
その漫画版のナウシカというのがかなり重厚な話で、世界観を言葉で語るのは難しいほどである。
それ故に、漫画の冒頭部分のみを映画化したこれは、物語が酷く中途半端だ。
まず世界観の説明が言葉で入る。荒廃し、腐海が広がった世界であることなどが語られるが、腐海が一体なんなのかは最後まで説明されないし明かされない。
本来の設定では腐海は世界の浄化装置であり、ナウシカたちは人間ではなく、毒された空気のうえで生きれる人造人間たちである。
更に、巨神兵は人類自らが生んだ裁定者なのだが、映画ではただの化け物止まり。
そして青き衣云々の話はもはや「だから何?」レベルのものだ。
メッセージ的には、ナウシカの自然を愛す姿勢を直球で投げつけた映画ではあるが、原作ではそれが覆される悲劇が待ち受けている。
ナウシカを原作通りに二時間映画にすること自体が間違っているのだ。二時間の商業映画にするのであれば、原作の設定をいくらか簡略化してストレートに自然讃歌または、もののけのように現実問題をぶつけるべきだった。
それをしなかったためか、無駄に劇中の用語が専門的である。すなわち、ただ単に原作冒頭を映画化しただけ。
他にも、演出面がチープだったり、意外と作画の手抜きが目立つ。
もともと地獄のような制作状況で、やむ終えず手を抜いたところが多々あるらしい。
そんな映画なもんだから、高評価は間違っているのではないかと思う今日この頃。
まぁ地上波回数が多いため、半ば周りに流されて評価されてる現象が発生するのも仕方ないか
いたわりと友愛
涙がとまらないよ。
子どもの頃大好きでよく観ていたけど、こんなに難しいストーリーだったとは、、、
今日の現実世界に通じるものがある。人間は自分の都合のいいように生きてき過ぎた。せめて、大ババさまの言う「いたわりと友愛」のこころをたいせつにしたい
大傑作
テレビ放送されたので久しぶりに録画して頭から見てみたところ、かなり伏線が丁寧に張ってある割に、設定や何か2時間で語るのが窮屈そうなほどで、セリフによる説明で片付けているところが目立った。今なら前後編2時間ずつで作ってほしいくらいであった。ナウシカと蟲や、谷の人々との生活描写、またトルメキアやペジテの様子もじっくり描いてほしかった。
年を取ったせいか、クシャナがいろいろな思いを背負って手を汚している事や、部下のたれ目の苦渋などに感情移入した。
ジブリは漫画版のナウシカを4部作くらいで、庵野秀明監督を起用して映画化したらいいと思う。
(追記)
2013年の年末に見て以来、6年ぶりで劇場公開時以来のスクリーンで見た。アクションのカット割りのリズムがめっちゃくちゃ気持ちいい。ユパが「ユパ様」とか「先生」と呼ばれている。おいしいところを持っていきすぎ。ナウシカがお父さんが殺されて、かーっとなって敵を5人くらい一気に撲殺して、その後「もう誰も殺したくない」と言っていたのが何気に怖い。もしかしたら前から人を殺していたのだろうか。また10年くらいしてスクリーンで見たいものだ。
※映画のレビューではなく、今回の宮崎監督の引退について
本来なら映画の感想を書かなければいけないのだが、敢えてそのルールを破り、題名にもある通り宮崎監督の引退について思う事を、この「ナウシカ」のレビュー欄をお借りして書き記したい。
(尚、スコアと印象は映画そのものの評価)
今日の夜突然駆け巡った、宮崎駿引退のニュース。
現在「風立ちぬ」が出品されているヴェネチア国際映画祭で、現ジブリ社長が発表。9・6には本人から会見があるようだ。
(どうでもいい事だけど、9・7にはオリンピック開催地が発表されるから、日にちはそれに配慮したのかな?)
黒澤明は死ぬまで映画を撮ると言っていた。
宮崎監督はまだまだ映画を撮れるだろうに引退するのは、ちょっと首を傾げてしまう。
しかし、最後に自分が本当に作りたかったものを作って引退するのも、それはそれで有り。
ここは意見が分かれる所。
宮崎監督の引退で一番気がかりになるのは、今後のジブリの動向。
だいぶ前から、もし宮崎監督が死去なり引退なりしてしまったら、ジブリはどうなるのだろう…と思っていた。
今、ジブリには、宮崎監督の跡を継ぐ人材が居ない。
「アリエッティ」の監督は結局あれ一本だけ、宮崎Jrはまだまだそんな器じゃない。
文字通り、宮崎監督がジブリを支えていた訳である。
その点、ピクサーは素晴らしい。
立て役者のジョン・ラセターを筆頭に、ピート・ドクター、アンドリュー・スタントン、ピクサー外からスカウトしたブラッド・バードなどなど人材の宝庫。
また、最近の「トイ・ストーリー3」も「メリダのおそろしの森」もそして「モンスターズ・ユニバーシティ」も若手監督。
新人が育つチャンスを与えている。
ここが、ジブリとピクサーの大きな違い。
でも、考えによっては、これはジブリの転機となる。
映画製作からは手を引き、後進の育成が出来るからである。
宮崎監督はこれまで沢山の夢を見せてくれた。その夢という襷を引き継ぐ時なのである。
勿論、アンチな意見が出るだろう。「宮崎が監督じゃないと嫌」とか「宮崎が引退したジブリはもう見ない」とか。
愚かな意見も甚だしい!
宮崎=ジブリという偏り過ぎた考えから解放され、次世代ジブリが始まる。
その行く末は、後進者の手腕と、それを受け止める我々観客にかかっている。
最後に…
宮崎監督、お疲れ様でした。
小学生だった私と父の死
小学校の時に父が30代で亡くなってしまって死体になって泣き明かした時にこれをたまたま観ました
母親もおらず父が死んだ私にとって当時この作品は小さな光となって私を励ましました
誰も信じてくれないかも知れませんけれど小学生で絶望して頼るものもなく、死臭漂う父親の死体と向き合った私にとってどれだけこの作品が助けてくれたかを思うと涙が出ます
宮崎駿はもちろん私のために作ったわけじゃなくて、救い主にして失敗作みたいなコメントをしてますけど、
当時途方にくれた私みたいな小さな人間にはとても励まされました
お金もない母親もいない父親の死体と向き合った小学生の私に夢を与えて慰めてくれたのがこの作品です
作った人はどんな人なんだろって小学生ながら驚きました
観てる間 父親の死を忘れさせてくれ
また心の整理の手助けをしてくれました
宮崎駿にありがとうとしか言えない作品です
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