ラスト・シャンハイ

劇場公開日:

ラスト・シャンハイ

解説

1930~40年代の激動する上海で裏社会のトップへのぼりつめ、愛する女性との別れと再会を繰り返しながら、やがて戦争の渦に巻き込まれていく男の姿を描いたドラマ。貧しい家庭に生まれ育った青年チェン・ダーチーは、愛する女性ジーチウと別れ、一旗揚げるために上海へやってくる。持ち前の頭の良さや度胸を武器に上海の裏社会で頭角を現したダーチーは、やがてジーチウと再会を果たすが、自分とは住む世界が違うと悟ったジーチウはダーチーの前から姿を消してしまう。時は流れ、日本軍が中国侵攻をうかがっていた1937年、ダーチーは地下組織の一員であるチェン・チェイメイの妻になっていたジーチウに近づき、地下組織のリストを手に入れるよう命じられる。ダーチーの中年期をチョウ・ユンファ、青年期を「新・上海グランド」のホアン・シャオミンが演じる。製作に「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ。

2012年製作/119分/中国
原題または英題:大上海 The Last Tycoon
配給:フリーマン・オフィス
劇場公開日:2013年9月28日

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映画レビュー

4.0チャイナ・ノワールの世界と愛に生きる

2018年6月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

正確には中国映画なんだけど、こりゃあもう立派な香港ノワールの世界!
アジアン・ノワール、年代モノ、暗黒街、野心、ロマン、漢…これらのワードに引っ掛かる方は、見て絶対損ナシ!

貧しい育ちから、やがて上海の裏社会でトップにまでなる男。
1910年代~40年代の激動の時代、戦争、運命、愛に翻弄されながら…。

まずはこの、アジアン・ノワールのムードが堪らない。
のし上がっていく主人公は、さながら『ゴッドファーザー』。
漢たちが皆、渋くてカッコイイ。
ノワール、マフィア・ムービーの醍醐味たっぷり。
実は、もっとバリバリの犯罪活劇かと思いきや、大河ロマン。
なかなか骨太の内容と、涙誘う愛のドラマであった…。

上海裏社会でトップになるも、忍び寄る戦争…。
いくらチャイニーズ・マフィアとは言え、戦争の圧力の前に…。
しかし、そんな中でも、自らを貫き通す主人公。
この時代の中国の戦争の敵と言えば、言うまでもなく日本。
日本が鬼畜のように悪く描かれるのは別にイイ。
ただ、せっかく倉田保昭氏も出演していながら、日本人も中国語だった事だけが如何ともし難い…。

話の中枢は、出会いと別れを繰り返すダーチーとジーチウの愛のドラマだろう。
若かりし頃に出会い、心惹かれ合った二人。
結ばれてもおかしくないくらい運命的な二人なのに、何かがそれを許さない。
やがてダーチーは上海裏社会のトップに、ジーチウは京劇のトップ女優に。
お互いにパートナーが出来てからも、出会いと別れを繰り返す。
心から惹かれ合いながら…。
やっと二人が結ばれたのは…。

中年期のダーチーに、チョウ・ユンファ。このノワールの世界に帰ってきたとでも言うべき、さすがの存在感。
裏社会の黒幕に、サモ・ハン。
意外にも初共演の二人。80年~90年代の中国/香港映画好きには、二人の初共演は堪らないだろう。

スローモーション、夜の雨の中や教会での銃撃シーンは、『男たちの挽歌』を彷彿。映像センス的にも悪くない。
日本軍による上海襲撃、爆破シーンなど、かなりの大掛かりで圧倒される。
また、あるシーンなんか確実に『カサブランカ』へのオマージュ。心憎い演出に思わずニヤリとさせられた。

醍醐味とムードたっぷりのノワールの世界。
涙ナシには見られない愛のドラマ。
面白味やオマージュ。
これら全てに酔いしれる。

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近大

4.5とりあえずやったたから見たけど 何から何まで良かった! 切なく込み...

2018年5月12日
iPhoneアプリから投稿

とりあえずやったたから見たけど
何から何まで良かった!
切なく込み上げるものがある〜〜
グッときた!

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こな

5.0良かった!

2018年2月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

悲しい

若い時の俳優も良かった。

二人の女性との切ない関係も心に染みた。

用心棒役が何気にツボに入った。

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REpower

4.0これぞ男の生き様

2015年11月1日
iPhoneアプリから投稿

愛を貫き日本軍の買収も断り、悲しい結末に終わる。チョユンファは勿論良かったし女たちの生き様も悲しく切ない。

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素子