陸軍登戸研究所
劇場公開日:2013年8月17日
解説
秘密兵器の開発拠点としてさまざまな実験が行われ、敗戦後に証拠隠滅のため歴史から抹消された陸軍登戸研究所の真相に迫ったドキュメンタリー。第1次大戦直後から密かに行われていた毒ガス兵器や諜報、防諜などに対応する資材、兵器の開発研究の流れを受け、1937年、神奈川県川崎市生田の丘陵地に陸軍の実験場が設立される。実験場はのちに「陸軍第九技術研究所」(秘匿名:登戸研究所)となり、太平洋戦争による戦乱の拡大で、最盛期には1000人に及ぶ所員が殺人光線、生体実験、毒物・爆薬の開発、風船爆弾、ニセ札製造など、多岐にわたる研究に携わったと言われる。戦後、歴史から存在が抹消された研究所で何が行われていたのか、6年に及ぶ歳月をかけてその謎を追い、当時を知る関係者らの証言を得て、全貌を明らかにする。
2012年製作/180分/日本
配給:オリオフィルムズ
スタッフ・キャスト
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2021年2月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会
戦中の兵器作成に携わった人々が出演し当時を語る。
当時、新兵器の開発に金を掛けていたとか、電子レンジの熱を人間に当てて人を殺す兵器とか、突飛なものを作っていた話には驚かされた。
将校に当てたら軍刀がアツアツになった話とか恐ろしい。
サムネイルの風船爆弾は作っていた人たちが素人でロクな道具もないのに屋外で風船を作って飛ばし、当時を懐かしむような感じで話されていた。あの時代を生きた人たちには青春なのだろう。
兵器開発者はどこか楽しそうに当時を語っていたので、年月を経て整理がされ想い出になると当時の狂気を含んだ開発はどこかおかしかった…と思えるようになるのだろう。
今、観ると「へぇ~?」で終わりそうだが、現代においても真面目に新兵器を作っている人が居ないはずもなく、乾いた雰囲気に恐ろしさも感じた。
2014年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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新兵器を作成していた研究員たちの当時を懐かしみながらの話は恐ろしい。
中国の贋札をつくって、当時の中国で使い(ただし、中国の原版を使って作っいるので本物と同じもの)経済的な混乱を起こしたり、セコい事をしてたり。
風船爆弾の製作は当時を知る人が多く、リアルな話が聞ける。
が、総じて当時の若者が懐かしい青春期を思い出している感が強く、恐ろしい兵器を楽しんで作っていたイメージが見える。
戦争が社会の中心になると、こうなるのだな………と考えさせられる映画てました。