囚われ人　パラワン島観光客21人誘拐事件

アブサヤフによる実際の誘拐ビジネスの映画化
実話ベースだけに起承転結がなく基本つまんない（２時間延々ジャングル歩いてるだけ）んだけど、なんか観ちゃう不思議な映画

社会派でもなんでもない。しかもテロリスト側を妙に持ち上げて描写してたりして腐臭凄い映画

イスラム過激派が誘拐した人質たちに優しく接していたシーンが印象的だった。たとえば、寝床で毛布を差し出すシーン、川渡りの際に手をつなぎ誘導するシーンなど意外な一面が垣間見れた。この優しさは本心からくるものなのか、政府から身代金を要求するための商売道具だから丁寧に接しているのか、わからない。しかし、これとは対極的な横暴なシーンもあった。レイプしたり、嫌がってる女を無理やり結婚させようとしたり、非人道的な一面もあった。優しいか、極悪かは同じイスラム過激派でも人によって違うのか。そもそも誘拐するような犯罪者に優しいとか情を挟む余地はない。フィリピン南部の誘拐ビジネスは実入りの良いビジネスだと最後のエンディングで紹介されていた。これをきっかけにかつてのイスラム過激派に拘束され刃物を首に突き付けられ身代金を要求する動画があったことを思い出した。

評価が分かれそうな作品
銃撃シーンは銃声が重くて生き残るのを諦めるレベル
徒手格闘技など銃の前では全くの無力だということを思い知らされる