オーガストウォーズ
劇場公開日:2013年8月10日
解説
2008年8月8日に南オセチアで勃発したロシア・グルジア紛争を題材にしながら、巨大ロボットが繰り広げる戦いを描いたロシア製SFミリタリースペクタクル。08年8月8日、南オセチアにグルジア軍が侵攻し、ロシア軍との戦端が開かれる。離れて暮らす父親に会うため、ひとりで南オセチアに来ていた5歳の少年チョーマは、戦闘に巻き込まれて父親を失ってしまう。取り残されてしまった息子を救うため、母親のクセーニアはモスクワから南オセチアにやってくるが、そこは巨大ロボットと軍事兵器が入り乱れる激戦地と化していた。「ウォンテッド」も手がけたVFXスタジオが生み出す巨大ロボットと、ロシア軍の協力による本物の重火器や戦車、戦闘機が登場し、迫力のバトルを繰り広げる。
2012年製作/132分/G/ロシア
原題:Avgust. Vosmogo
配給:ブロードメディア・スタジオ
スタッフ・キャスト
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2021年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
舞台は2008年の南オセチア戦争。
恋人とソチに旅行しに行く事を計画していたクセーニアは妄想グセのある息子のチョーマを軍人で前の夫がいる南オセチアに預ける。
しかし、ロシア連邦とジョージアは戦争状態でありクセーニアは心配になって恋人に相談し前夫に連絡するも相手にならず。
息子を取り戻すため南オセチアに行くがそこで戦争勃発してしまう。
8月戦争とも呼ばれる南オセチア戦争で息子がいる村まで母親が戦火を乗り越え道中で合う人と短いながらも交流していくと言うロードムービー方式。
戦闘シーンが凄まじい、ロシア軍が全面協力しておりより緊張感のある場面が多い。
町のセット、難民の様子などがリアルで特に議会の再現は高く08年時の大統領メドヴェージェフ首相プーチンは似ていたと思う。
軍人はほとんど気性の争い人達で戦闘を楽しんでる軍人もいれば、何には変人もいたりして正直、暴走しないか心配したが基本的に善人(?)である。
ジープのカーチェイスシーンは戦車、cgロボット軍団、ロシア軍の空爆が交えて見せ場だ。
ところで本作の広告にはsfロボット映画であると思いがちだがこれは違う。
確かにps2レベルのcgロボットが大暴れするが実はコレらは息子の妄想と言う設定なのだ。
自分もだが本作をsf映画として見た人は多いだろうし広告詐欺と思っても仕方がないだろう。
そもそも映画その物にcgは必要だったさえ疑問に感じる、製作陣は当初sfが作りたかったのだろうか?
自分だけかもしれないが母親はたくましいがやや個人主義的で身勝手さで好きになれず、軍人も気性の争い性格で好きになれなかった。
戦争映画にロードムービー、ハリウッドアクション、親子愛、ドラマ、sfを混ぜた異作映画。
全体的に微妙だが戦場となった、南オセチアの状況や緊張感のあるアクションシーンのリアル感は良かった。
ロボットは置いといて南オセチア戦争の映画として見よう。
2021年5月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
表紙を見るとロボットとの戦い?とか思って見ましたが、アレレレ。ただ戦争映画としては描写は素晴らしかったです。ロボットのところは無くても良かったけど特色と思えば。
題名も全然知らない三文映画だと思ったら、素晴らしかった。ハードル低くして観たからってのも否めないけど。
ロシア映画って、結構掘り出し物多いよね。もちろんハリウッドに比べればスケールも小さく、世界への配信も少なかっただろうけど、脚本がなかなか秀逸で、スリル満点、見応え十分!見て良かった。
演技もバッチリ、これってもっと宣伝して良かったと思う。
とにかく最後はハッピーエンドで良かった良かった。
2021年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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オーガストウォーとは2008年8月7日に起こった南オセチア紛争の別名である。ジョージア国内の非政府支配地域である南オセチアを巡るロシアとの紛争、双方とも先に相手が仕掛けたと主張しているが巻き込まれた民間人はたまったものではない。ロシア映画なのでロシア寄りに描かれるのは当然なのだが企画の立ち上げに政府の関与があったのかは不明、おそらく欧米での興行性を踏まえた上でロシアのVFX技術を活かしたハリウッド風のジュブナイル向けバトル・エンターテインメントづくりの企画が先行し身近な紛争を舞台に借りたとも思えます、それでもロシア軍の全面協力を得て製作された映画であることは間違いない。
グルジア侵攻に躊躇するロシア閣議の様子や母子を助けるグルジア人兵士を入れるなど欧米からプロパンダ映画と言われまいとする配慮も伺える。
プロットは南オセチアの離婚した夫の実家を訪れている息子が紛争に巻き込まれそうなことを知り、モスクワから母が救出に向かうのだが既に戦火に覆われ困難を極めるというお話。離婚夫婦と子の話はアメリカぽいと思ったらロシアの離婚率は世界一らしい、マザコン男性が多く女性が強いのもお国柄のようです。
アバンタイトルのバトルシーンは秀逸、VFXも巧みでエンターテインメント性が高いことは間違いないのですがコンセプトとしてどうなのでしょう。
実戦も子供の空想戦闘ゲームのようなフィクションを合成して悲劇性を薄めているようにも思えますが実際にあった戦争の描き方として不謹慎とも思え、違和感は拭えませんでした。
ただ無神経かと言えば、子犬を守ろうとした母犬が死んでいた様のインサートなど胸に刺さるシーンもあり、子供たちに現実と遊びの世界の異なり、違和感を抱かせること自体が狙いであったとすれば自身の見識の浅さに恥じ入るしかありませんが・・。