インターステラーのレビュー・感想・評価
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見終わったあと、穏やかな地球と帰れる場所があることに安堵する。
〇作品全体
本作を見るのは二度目で、時間軸の流れや登場人物の動きを更に理解する面白みがあったけど、やはり一番の魅力は「安息の地がなく、帰れる保証がないという恐怖」だ。
序盤の地球上でのシーンでは吹き荒れる砂嵐によって、地球が居住不可能な惑星となっていく。ただ、急に終末が訪れるのではなく、人々は「まだどうにかなる」と思っていて、いつか全てが解決する日を願いながら、橋渡し役として過ごしている。その人々の甘い認識がリアリティに溢れていて、まず印象的だった。
主人公・クーパーがNASAから娘たちの代が最期の代になるかもしれないと聞かされるとともに、地球上の異常気象は単なる異常気象ではなく、居住不可能な惑星へと様変わりする過程であることがわかる。そしてこの後訪れる大津波の星や氷の星が、「砂嵐の星」となる地球の末路を示唆していて、物語からも映像からも「安息地のない恐怖」を煽ってくる。
一方で新世界を模索する先行き不透明感が「帰れる保証がない恐怖」を注ぐ。一息入れようものなら人類の未来を閉ざしてしまうような状況で、行くも地獄、戻るも地獄の表現に、ただただ息を呑んだ。
宇宙ステーションが破壊されてしまったあとは一時的な安息地すらなくなり、クーパーはブラックホール内にある特異点の可能性に地球上の人々の生死を賭けるしかなくなってしまう。ただ独りで進んでいくしない孤独に加え、宇宙に放り出されたあとの静寂が、画面を完全に「安息地のない恐怖」で覆う。音のない暗闇の恐怖を久々に体感させられた。
クーパーが次世代の人類に助けられ、未来の道筋を作ってコロニーに帰ってきたときには、地面があり、穏やかな風が吹く世界があることに、見ているこちらも安堵した。
人類を脅かす砂が、ラストシーンでは希望の大地として存在している。マーフの部屋に現れる「幽霊」のように、恐怖の対象であるはずが希望の象徴として再び登場する構成も見事だった。
劇場を出た後、穏やかな地球と帰れる場所があることを新鮮に感じた。そんな当然のことを新鮮に思えるくらい没入できる魅力が、本作にはあった。
〇カメラワークとか
・地上と宇宙でアスペクト比を変える演出が良い。地上の閉塞感と宇宙の広大であることの恐怖感を感じた。
・静寂の使い方が良い。一息付くとかそう言う静寂でなく「なにもない」緊張感。ここぞというところで使われいて、そのタイミングも絶妙だった。
・五次元の世界の表現が良かった。映像演出が、というか「クーパーが分かるように次世代の人類が構築した世界」とすることで、今の人類が認識できる映像が説得力あるように感じる、というか。例えば『2001年宇宙の旅』だと山の峰という既存のものの色や影を変えて異次元を作ってたりするんだけど、元のモチーフが連想されてしまうだけで、異次元世界の説得力って薄れてしまう気がする。本作は画面に映るものが大前提として「クーパーが理解できる空間」としているのが巧いな、と思った。
〇その他
・終盤でマーフが兄・トムの畑を焼いて時間稼ぎをしたり、トムが家族を医者に見せないシーンはトムを悪役にする必要があるか?と思ったけど、トムはクーパーという未来への可能性を諦めた人類の象徴だったんだと理解した。トムはクーパーへのビデオメッセージでも「クーパーを諦めること」を伝えていたし、砂嵐によって収穫できない作物が減っていくことを理解していながらその場に留まり続けている。地球という慣れた居住の地に固執し、治療したところで生い先が短いことを悟った老人のような思考がトムの行動とリンクする。
マーフが畑を焼いたのは物語上の時間稼ぎでもあるけど、疫病に冒されつつある畑にしがみつくトム(=地球上の人類)の思考に変革を与えるアクションでもあったと感じた。
でも、マーフと抱き合うトムの虚無感溢れる表情は「解放」というより「失意」だったから、なんか理不尽に可哀想な感じになっちゃってたのは否定できない。
・TARSたちロボットのデザインはホント素晴らしい。長方形が3つくっついてるだけでなぜあんなにも魅力的なのか。ボタンを押す時に小さく伸びてくる棒状の手がかわいい。
・マット・デイモン演じるマン博士が人間味溢れてて好きな登場人物だ。クーパーによって起こされた時、どれほど嬉しかっただろうか、と思うと生に固執するマン博士を非難できない。
・IMAXで見たけど、ほんと凄かった。音と映像美ももちろん素晴らしかったけど、たまに訪れる真っ暗と静寂の恐怖もまた素晴らしかった。
愛の探求
訳が悪いのかよくわかりませんが、会話のテンポや掛け合いが私の感覚に合わず、ノーランはこんな感じなのかと思ってしまいました。省略の描写も割と大胆で、この展開の早さというか、ジャンプは驚いた。私の理解はとても遅かった。
けれどラスト40分は凄かった。むしろ本作はこの40分だけでいい。これだけでノーランの天才さがよく分かる。そして思い描くイメージの凄まじさよ。
5次元世界では時間が物理的に存在する。
時間が時計で示されているものだけではなく、伸び縮みや複数存在することは、例えばハイデガーやレヴィナスを囓っていたり、体感的にも経験できることではありますが、ノーランはガルガンチュアにおける次元であのようにイメージしていると分かってとても興味深い。
ただそれを主人公の私的領域や家族愛に収束させるのは、ハリウッドのご都合主義や大衆娯楽に傾倒させたきらいがある。それがシネフィルや評論家に嫌われている原因なのかと勝手に邪推するが、別の次元の話なんだから別に楽しめばいいとも思ってしまう。
愛を「人間の発明」として、「観察可能な“力”」とアン・ハサウェイに語らせるノーラン。けれどこれも勝手な邪推だが、ノーランは人間のことを信用していないと思う。他人はもちろん、主観としての〈私〉も自分自身も。徹底的な懐疑。だからカメラや科学、編集といった「技術」に中心的な信用を置きつつ、でも完全には信用できていない。データや数字も嘘をつく。
アメリア
「愛には特別な意味がある(…)私たちには感知できない高次元につながる(…)愛は私たちに感知できる(…)時間も空間も超える(…)愛が未知の力でも信じていいと思う」
ノーランにとって、映画とは愛の探求なのかもしれない。映画も虚構だし、愛も虚構かもしれない。けれどその虚構の果てで私たちは感知できない高次元に繋がり、未知の力を感受できるかもしれない。それを信じて映画で体現したり、つくっているのだと思う。
少なくともノーラン映画をみた私はその力の一端を感受したように思える。アメリアのセリフを重要だと感じて、書き写す私ももしかしたらノーラン同様人間不信であるから、より感受できたのかもしれない。
時間の芸術とも言われる映画。アカデミー賞で監督賞を獲ったら、シネフィルや評論家に受け入れ始めるのかは定かではないが、ショットに流れる時間やショットの連係、イメージの生成を最も徹底的に考えているのはノーランだと思うし、やっぱり凄い。というか評論家は「理論にしばられすぎ」。もっと多くの人にみられ、面白いと言われることは素朴に価値を認めていいと思っている。
「重力」「親子の別れ」「人間不信」「トラウマ」「老いること」。重要なキーワードはみつけたような気がするからもっと探求していこうと思う。
アレは?
もっとめんどくさい映画かと思ったら、意外とパロディ、じゃなくってオマージュ満載で楽しかった。
これ見て、どっから高尚で難解という感想が出るのか教えてほしいぐらいだ。
「2001年宇宙の旅」とか知ったげなことを言う前に、なにはさておき、途中まで本気で「アルマゲドン」やってくれてるから、うれしくなる。
マコノヒーが出ているから、ではないが、宇宙空間の美しさは「コンタクト」を思い出すし、クライマックスの八方ふさがり、からの、はまさにそれだし、ある意味「宇宙」と言える深海ものの「アビス」も思い出される。
だが、本作の一番のキモは、「コンタクト」や「アビス」と違って、いつものアレが出てこないという点。
(まあ、「コンタクト」の場合は、いつものアレ、とは言わないかもしれないが)
あくまで、父娘の愛、人間愛の可能性の映画に落とし込んでいる点は特に評価したい。
ただし、序盤の見せ方がああ、このためだったんだ、となるわけだが、本棚とか腕時計とかの使い方は、まさしくホラーじゃん。最近でも「インシディアス第2章」でもあったし、本作でいうと、若干強引。
もっというと、宇宙旅行の理屈はなんだかんだ、ごたくを並べてはいるが、感動の展開は、天文学的、神がかり的奇跡の連続でしかないわけで、その部分はまったくもって煙に巻かれる。
地球の危機がいつまでなの?結構のんびりしてんなあ、とか、クライマックスで、父奮闘、娘、兄の畑燃やす、ってなんだ、これ?と結構大きな引っ掛かりもあるし、時間の経過後の感動がある割に、時間の経過自体の描写はかなりあっさりしている。
「Interstellar」
それぞれの星におけるイベントはあるにはあるが、最初のほうは、その時間的ロスという本作のキモにあたるので、テンションは上がり、物語は急展開を迎えるのだが、先遣隊の博士の行った星では、さらに物語をまっさかさまにひっくり返す。このタイトルが何だったんだ?と思わせる展開を見せるが、まあ、別に「星と星のあいだ」でなくって、「父と娘の間に」と訳せばいいのだろう。
5次元クリアしたら、何でもあり、なわけで、ラストの四角いR2-D2を積んでの飛び立ちはパロディでしかないので、そこはギャグだろう。
追記
本作、あんまり地球全体の危機とか、地球の希望を背負って旅立つ感がとても薄い。いっそ、使命をもっての宇宙の旅、というのであれば、「宇宙戦艦ヤマト」をストレートにつくってほしいなあ、という気もする。もちろん、ノーランはやらないだろうが。
追記2
相変わらずなげえし、ハンス・ジマーの音楽もうるさい、うるさい。
追記3
エンドクレジット、短い!こんな短いの、久々だな。素晴らしい。
IMAXフルサイズで初上映。水の惑星の広大さやワームホールの迫力が大幅にアップ
今回の再上映で初めて、日本でのIMAXフルサイズ(画面比率1.43:1)上映が実現。公開当時、海外まで見にいった人からの「フルサイズで見ると別の映画」という感想を目にしていたので楽しみにしていました。
地球での、トウモロコシ畑を車で突っ切りながらドローンを追いかけるシーンからフルサイズの絵力におおっと驚かされて、宇宙に行ってからは確かに公開時に見たときとは別物だと感じられる大スケールの映像が連発。画面の半分ぐらいが灰色の水で覆われた、水の惑星の途方もない異世界感や、ワームホールを使ってのワープなど、フルサイズの画面&大音響ならではの凄みがあって、鑑賞後は宇宙旅行に行ったようなグッタリ感を味あうことができました。
父娘の愛を縦軸にした大風呂敷の物語をSF的な仕掛けで見事にまとめあげ、ラストでエピローグ的に描かれるエモーショナルなシーンに不思議な感動がこみあげてくる作品です。
10年ぶりの鑑賞!で、やはり感動!
IMAXで鑑賞。
もう感動ものでした。
IMAXカメラで撮っているだけあって、映像効果は抜群。
特に宇宙空間は(大画面を縦横に使い、豆粒のような宇宙船が画面を横切っていったり)、素晴らしい映像体験でした。
音響も素晴らしく、席が地鳴りで揺れます。
話は、「2001年 宇宙の旅」ほど抽象的にならず、宇宙の孤独感を上手く描いていましたが、ちょっと幼稚な感じもしました。でも、臆面もなく愛を説くのが、結構刺さったりしますが。
役者は実に適材適所で、マシュー・マコノヒーは、父親の誠実さがよく出ていたし、アン・ハサウェイの美しさがないとラスト迎えに行く気になれないような〜と思いました。
ジェシカ・チャステインが娘役で、彼女なら重力の謎を解いてくれそうだし。
そのほか、若きティモシー・シャラメが出ていたり、おばあちゃんのエレン・バースティンが出ていたり、前見た時は気づかなかった。
難しい箇所もあるけど、複雑ではない
難解な長編映画と思って観るのを躊躇っていたけど、思ったより分かりやすく、クスッと笑えるところもあって非常に観やすかった。ノーラン監督の作品なので気負いすぎたか。
広大な宇宙、親子の愛、それらが絡み合った、とても壮大な物語。最後のネタばらしにも驚かされた。
観終わる頃にはTARSが大好きになっていたので、最後まで主人公と一緒にいてくれたことが嬉しい。
そういえば、マット・デイモン、オデッセイでも似たような境遇になってましたね。こっちでは悪者になってしまってましたが(笑)
最高評価!
初演から10年後のIMAXで観ました。クチコミに今世紀最高の映画、と書いてある方がいらっしゃいましたが。分かる気がします。本当に良い映画です。観るまえは、3時間か長いな~と見始めましたが。長さを感じない位、没頭できて。ダークナイトの監督さんだと聞いていたので期待はしていましたが、期待以上でした。特に後半に入ってが怒涛の如く、次から次に畳み掛けられる感じで。置いていかれない様に、理解しようと一生懸命で。まだ全部は理解できていないかもしれなくて。また何年かして見直してみたくなる作品です。プレステージの様に、数年に一度観ていたら。その都度、新しい発見があって楽しいのかもしれません。まだ観ていない方がいらっしゃったら。この映画は本当にオススメです。
人生最高の一本だと思う
最高だよ!これがノーラン監督か!
面白い!! この映画のレビューには、まずこの一言が絶対に必要。
「神が来て方舟を用意してくれる」といった設定はよく見かけるが、この映画の主人公は人間。主題は、「我々人間は、『自分たちではなく人類という "種" を存続させ、自分たちは滅びる』という選択をできるだろうか?」といった壮烈な問いかけ。俺はできない。俺がもし突然死ぬなら人類も滅んでよい。
まず、近未来の描写にしてやられる。強風が吹き荒ぶ大地。厳しい自然に耐えうる農作物が年々限定されていく世界。真綿で喉を締められるような、とよく表現されるが、終末はたしかにこんな感じでやってくるのかもと思わせる、かって描かれたことのない終末世界の様子。監督の想像力には恐れ入る。
特に際立つのは、「アポロが月に行ったというのは、実は地球上のスタジオで撮った映像」で(この話、トンデモ説として実際に一部の人たちに信じられているのは有名だ)、それはソ連を疲弊させるために行ったアメリカの演技だった、と歴史の教科書に書いてある世界を描く点。「この状況を招いた元凶は、科学」とみなされている世界を端的に描写する。科学大好きな俺には、まずこの描写がインパクトだった。そんなことありえないと言い切れないことが怖い。
そんな世界で、皆と同じく農業をしつつ科学者であることを生かして農機具の維持修理を細々としている父親と父の影響を色濃く受ける娘が主人公。
父は、人類の移住先を探しに、宇宙に現れたワームホールを通り遠宇宙への旅に出かけ、娘は、父との別れを深く悲しみつつも科学者となり父の帰りを待つ、という話。
遠宇宙の星々の描写がすごい! 水だけの惑星の波の凄まじいまでの高さ、岩肌が延々と続く惑星の広大さ。
そして恐らく初めて描かれる「重力による時間進行のズレ」の表現。それは水の惑星から母船に帰った時、観客全員が体感する。
まぁ、それだけの重力場をものともせずにせずに飛行している技術はすごいが、そこんとこは言いっこなしで。
そしてSF作家や映画監督たちを興味津々とさせるブラックホールという存在。俺は、ブラックホールに落ちたら死ぬと思っている。しかし、(「2001年宇宙の旅」の)キューブリック監督もノーラン監督も、明らかに最終地点・絶望の果てに見えるその場所の向こう側に、新たな世界が開けているのではないか、と考えているようだ。そしてそこには、より次元の高い世界へ移行するステップが隠れているのではないか、と俺たちに語りかける。確かにそうなのかもしれない。俺は怖くて落ちれないけど。
素晴しく楽しい169分を観終わった俺にとって意外だつたのは、ノーラン監督の映画なのに愛に溢れていたこと。「インセプション」「ダークナイト」「ダンケルク」「テネット」と観てきた俺にとって、ノーラン監督は、 "愛" という感情は極力抑える人だと思っていた。苦手なのではなく、あえて無機的に撮っているのだと感じていた(「ダンケルク」ですら、俺には無機的に見えた)。そんなところが、「現代のキューブリックはノーラン」と自他共に言われる所以なのかと思っていた。しかしこの映画は明けらかに "愛" の映画。それも感情を前に出したウェットなスタイルですらあるではないか。
本作を観ずにノーラン監督を観てきた俺はもしかして大きな間違いをしていたのだろうか? こんな後になってではなく、ちゃんと上映された時に本作を観ていたら、俺のノーラン監督像は大きく違っていたのだろうか?
とはいえ、この映画には「2001年宇宙の旅」リスペクトがそこかしこに見えて楽しかった。
同じコンピュータであるTARSと「2001年」のHALの対比は興味深かった。動かないHALと軽やかに動くTARS、冗談を言わないHALとイカした冗談を言うTARS。
なお、遠宇宙と地球の間の通信なのに、さほど時間がかからないで届いている点はきっと電波もワームホールを通るという設定だろうと考え納得した。
IMAXで見てよかった映画。ハッピーエンドだが、考えてみれば映画史上、最大のハッピーエンドなんだろうなぁ。
おまけ1
娘のマーフィーという名前のくだりで知ったが、マーフィーの法則は、「嫌なことが起きる」(有名な例は「バターを塗ったトーストが机から床に落ちてしまった時、必ずバターを塗った面を下にして落ちてしまう」だよね)ではなく、「起き得る事は起きる」という法則だったんだね。前者だと思い込んでたよ。
おまけ2
NASAは、「成層圏から敵国を攻撃せよ」という命令を拒否して潰された、との背景設定もありそうで怖い話。ただ、科学者は拒否したんだなぁと嬉しくも感じる。ノーラン監督の科学者への愛が滲むね。
おまけ3
アン・ハサウェイかっこよすぎ。
おまけ4
地球の時計を5次元から動かす。確かにこれはできる。五次元なのだから。わかったつもりでも実際に映像で観ると「なぜあの部屋から移動した時計も動かせるの?」と感じたりしてしまった。実際に映像化してもらうとこんな混乱も生じて、やはり経験してない五次元、わかりにくいもんだなぁ。
おまけ5
父として子供たちの一生を通信で知ると言うことの何とも言えない悲しみ。嬉しくはあるが悲しみ。それを仮想体験できる映画という手段の凄さ。
おまけ6
星から星へと渡るInterstellarの旅。このタイトル強烈。天才マン博士でも陥る恐怖から助かるということの誘惑。
おまけ7
ワームホールは球体だったと言うのはかっこいい。次元へのこだわりが感じられるし。
地球はもう人類が住めない星になりつつあった。 クーパーは、第二の地球となり得る惑星を探すミッションにパイロットとして参加する。荒唐無稽な気もするが映画が面白くないわけではない。
動画配信で映画「インターステラー」を見た。
2014年製作/169分/G/アメリカ
原題または英題:Interstellar
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年11月22日
マシュー・マコノヒー(ジョセフ・クーパー)
アン・ハサウェイ(アメリア・ブランド)
ジェシカ・チャステイン(マーフィー・クーパー)
マイケル・ケイン(ジョン・ブランド教授)
マット・デイモン(マン博士)
2014年劇場公開時に劇場で見たが再鑑賞。
マシュー・マコノヒーという役者をこの映画で初めて見た。
その後は「ダークタワー」(2018)を見たことがある。
スティーブン・キング作品としてはイマイチだった。
アン・ハサウェイという女優もこの映画で初めて知った。
ドローン(無人航空機)というものがこの世にあることを
知ったのもこの映画だった。
劇中のドローンがなぜインド空軍のものなのか
今でもわからないが。
マーフの部屋とブラックホールがつながったことによって起きた重力以上が原因で、
制御を失っていたドローンが家に引き寄せらたという解説を読んだことがある。
とにかく難解な映画だが、
2回目なので10年前よりは理解できたと思う。
「インターステラー」の理論系にリアリティを与えた理論物理学者キップ・ソーンは、
2017年にノーベル物理学賞を受賞している。
なので、でたらめな映画では決してない。
マーフは自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと信じていた。
クーパーはそれが何者かによる重力波を使った二進数のメッセージであることに気が付く。
気づくか普通?
クーパーとマーフはメッセージを解読し、それが指し示している座標の秘密施設にたどり着くが、
最高機密に触れたとして身柄を拘束される。
ストーリーが強引すぎるがまあいいか。
地球はもう人類が住めない星になりつつあった。
クーパーは、第二の地球となり得る惑星を探すミッションにパイロットとして参加する。
荒唐無稽な気もするが映画が面白くないわけではない。
終盤では、クーパーが「アメリアとエドマンズが恋人関係であることを見抜き、
彼女こそ決断に私情を挟んでいると批判したり」
「マン博士の驚くべき裏切り」や「ブランド教授のウソ」など信じられないような展開がある。
ラストシーンではクーパーが帰還した後に、
アメリアがたったひとり宇宙で誰かが来るのをずっと待ち続けている
描写があり胸が熱くなる。
この映画は何度見ても新しい気づきが見つかりうる映画だと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
5次元とブラックホールの世界観
とんでもない映画でした
想像の100倍面白かった 数年ぶりに私の好きな映画ベスト3に入りました
スケールの大きさと、人類が直面するであろう事態が精巧に、リアルに描かれていて、イーロンマスクの視点の抽象度に少し近づけた感覚もある
そして何とも理解、想像、そして言語化、映像化出来ずらい相対性理論、物理法則、重力の過去未来への移動、ブラックホールの中、5次元、それらを上手に映像化出来ていて、こんな感じなんだろうな、と理解出来た気にさせてくれちゃってる、、ノーラン監督は天才ですね
個人的には物語の核心のシーンが、鬼滅の刃の無限城に入っていく時の世界観に似ていて、ウオーー!と声が出ちゃってました それだけ引き込まれて、最後は奥さん子供が愛おしくて泣きながら抱きしめに走っていました
いい映画をありがとうございました
地平線の向こう
クーパーは娘マーフと、家で起きている不思議な現象が座標を示していると発見。その地点に行くと、NASAの秘密施設があった。そこでは土星に出現したワームホールを利用した、居住可能な星の探査計画が進行していた。クーパーは娘を残し、ミッションに参加し。
大好き作品、三回目の鑑賞。想像が凌駕される心地よさを味わいました。「彼ら」の正体に迫るわけではないのに、物語の重厚なことに感嘆しました。娘がいるので、父娘の視点にも感動。粋なセリフも楽しいです。宇宙空間のシーンで、音楽も含め一切無音にしていたのが潔いです。
クリストファー・ノーランのほかの作品は、時系列が前後して複雑になります。しかし、この作品はそれが前後することは少なくて見やすいです。その代わり、時空列は乱れます。事象の地平線の向こう側の5次元の世界を描くなんて、どう発想したのだろうか。着想のヒントに、「2001年宇宙の旅」があったのかと思いました。
SF最高傑作
10周年記念という事で池袋のIMAXで鑑賞
この映画は映画の中で私が1番好きな映画だ。
まずはできる限り良い環境で予備知識なしで観よう。
そして、解説や科学的説明をGoogleやYouTubeなどで調べてもう一度観よう。
そしてストーリーがうろ覚えになったらもう一度みよう。
何度でも楽しめる映画である。私は数十回は見た。
この映画が出る前までは2001年宇宙の旅という映画が宇宙ものでよく名作として語られていたが、この映画が出てからはあらゆる宇宙ものを差し置いて、個人的な圧倒的1位に躍り出た。映画史に残る作品と言っても過言では無い。
2014年公開の映画であるが、10年経った今でも全く古さを感じないストーリー、映像、音楽、世界観。総合力が高すぎる。
この映画で私はクリストファーノーランという監督を認知したが、彼の映画を全部見たくなるくらい。この映画は衝撃を与えた。2014年はアナ雪が公開され日本で大きく話題になったが、その裏で映画史に残るインターステラーも公開されていたと考えると2014年は映画史に残る年である事は間違いないだろう。
本当に面白い映画だ。
映像にした想像力と技術力に、敬礼!
子役のティモシー・シャラメが、当たり前だけど若くて初々しい
当時はまさか3年後『君の名前で僕を呼んで』で話題になり
7年後『DUNE デューン 砂の惑星』の主役で
世界的大ヒットするなんて思ってもいなかったでしょうね
いや~「砂」にまみれてますねぇ
『プラダを着た悪魔』の頃よりは少し●●●だけど
美しいアン・ハサウェイを見るためにこの映画を観てもいいくらい
彼女の出る作品はほとんどラブシーンがないのは事務所の方針?
あの状況の中で、アメリアがなぜ生きていたのかは追求しないけどね
「彼らは、実は僕らだった」・・・そうだったんやぁ 納得
「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる」・・・なるほど
20年以上前に映画『バイオハザード』で描かれたアンブレラ社のウィルス兵器
きっと既にその時点で「起こる可能性」はあったのでしょう
コ◆ナウィルスとして世界を巻き込み起こってしまった(起こしたのか?)事実を想起してしまう
クリストファー・ノーラン作品と言うだけでワクワクするけれど
ワープ時やブラックホール、そして本棚後方での5次元の世界観
土星での空間映像 氷の惑星の表現等は
アカデミー賞で視覚効果賞をとるだけあって見事という他はない
これが10年も前の作品だなんて!!!!!!
クーパーが地球を出発する時、既に危機が迫っていたはずなのに
ほぼトウモロコシだけで23年以上も持ちこたえたのは不思議
その後、地球を復活させるまでにも時間はかかったはずなのに
荒廃した世界に様々な「再生力」が残っていたことも不思議だけど
それらは横に置いておいて
人間のエゴや愛、家族の絆や物理学の知識、宇宙の神秘など
詰め込み過ぎたはずなのに、1つに融合させた素晴らしい映画です
さて、クーパーはアメリアに会うことは出来たのでしょうか
5次元的感想
ロミリーを母艦に残して、数時間の地表探索から戻ってきたら24年もの歳月が流れていた、というシーンが印象的だった。
そんなロミリーに関してだけど、紙に書いたA地点とB地点を直接結ぶ方法として、紙を折りたたんでハイ繋がりましたと説明するシーンがあった。
アレね、随分昔ハイスクール奇面組の一堂零が水泳の時やってたからね。
つまり、そこでも時間の流れを感じちゃったって話でした。笑
まさにラザロ計画
「人類として生まれたなら絶対に観るべき」
あの伝説の映画「インターステラ」の復活上映を、しかもIMAXGTレザーでやってると聞いて、どうしても行きたいと思っていたが、ようやく、なんとか行けた。
ウィークデーというのに良い席はほぼぎゅうぎゅう詰め。IMAXレザーGT(フルサイズ/画面比率1.43:1)はEXPOCITY109シネマと、池袋にしかない。そのIMAXレザーGTのスクリーンなので、大人気だったが、やはりこのスクリーンと音響は迫力満点。無理して来た甲斐があった。
インターステラは以前に配信で観ていたけれど、前もって相対性理論などの科学知識を入れてみないと、初見では、まあ、物語の半分くらいしか理解出来なかった。
今回はバッチリ予習もして行ったので、その分、感動的だった。それよりなりより、やはりこのIMAXGTのスクリーンは値打ちがあるね。延長上映でEXPOCITYシネマは26日までやってけますよ。みなさん、必見です。観ないと後悔するちょ~お勧めの映画です。人類として生まれたなら少々無理しても絶対に観るべきですよね~🤞私ももう一回行ってみようと思います。
★評価は私自身の過去最高点4.8を差し上げたい。
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