インターステラーのレビュー・感想・評価
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見終わったあと、穏やかな地球と帰れる場所があることに安堵する。
〇作品全体
本作を見るのは二度目で、時間軸の流れや登場人物の動きを更に理解する面白みがあったけど、やはり一番の魅力は「安息の地がなく、帰れる保証がないという恐怖」だ。
序盤の地球上でのシーンでは吹き荒れる砂嵐によって、地球が居住不可能な惑星となっていく。ただ、急に終末が訪れるのではなく、人々は「まだどうにかなる」と思っていて、いつか全てが解決する日を願いながら、橋渡し役として過ごしている。その人々の甘い認識がリアリティに溢れていて、まず印象的だった。
主人公・クーパーがNASAから娘たちの代が最期の代になるかもしれないと聞かされるとともに、地球上の異常気象は単なる異常気象ではなく、居住不可能な惑星へと様変わりする過程であることがわかる。そしてこの後訪れる大津波の星や氷の星が、「砂嵐の星」となる地球の末路を示唆していて、物語からも映像からも「安息地のない恐怖」を煽ってくる。
一方で新世界を模索する先行き不透明感が「帰れる保証がない恐怖」を注ぐ。一息入れようものなら人類の未来を閉ざしてしまうような状況で、行くも地獄、戻るも地獄の表現に、ただただ息を呑んだ。
宇宙ステーションが破壊されてしまったあとは一時的な安息地すらなくなり、クーパーはブラックホール内にある特異点の可能性に地球上の人々の生死を賭けるしかなくなってしまう。ただ独りで進んでいくしない孤独に加え、宇宙に放り出されたあとの静寂が、画面を完全に「安息地のない恐怖」で覆う。音のない暗闇の恐怖を久々に体感させられた。
クーパーが次世代の人類に助けられ、未来の道筋を作ってコロニーに帰ってきたときには、地面があり、穏やかな風が吹く世界があることに、見ているこちらも安堵した。
人類を脅かす砂が、ラストシーンでは希望の大地として存在している。マーフの部屋に現れる「幽霊」のように、恐怖の対象であるはずが希望の象徴として再び登場する構成も見事だった。
劇場を出た後、穏やかな地球と帰れる場所があることを新鮮に感じた。そんな当然のことを新鮮に思えるくらい没入できる魅力が、本作にはあった。
〇カメラワークとか
・地上と宇宙でアスペクト比を変える演出が良い。地上の閉塞感と宇宙の広大であることの恐怖感を感じた。
・静寂の使い方が良い。一息付くとかそう言う静寂でなく「なにもない」緊張感。ここぞというところで使われいて、そのタイミングも絶妙だった。
・五次元の世界の表現が良かった。映像演出が、というか「クーパーが分かるように次世代の人類が構築した世界」とすることで、今の人類が認識できる映像が説得力あるように感じる、というか。例えば『2001年宇宙の旅』だと山の峰という既存のものの色や影を変えて異次元を作ってたりするんだけど、元のモチーフが連想されてしまうだけで、異次元世界の説得力って薄れてしまう気がする。本作は画面に映るものが大前提として「クーパーが理解できる空間」としているのが巧いな、と思った。
〇その他
・終盤でマーフが兄・トムの畑を焼いて時間稼ぎをしたり、トムが家族を医者に見せないシーンはトムを悪役にする必要があるか?と思ったけど、トムはクーパーという未来への可能性を諦めた人類の象徴だったんだと理解した。トムはクーパーへのビデオメッセージでも「クーパーを諦めること」を伝えていたし、砂嵐によって収穫できない作物が減っていくことを理解していながらその場に留まり続けている。地球という慣れた居住の地に固執し、治療したところで生い先が短いことを悟った老人のような思考がトムの行動とリンクする。
マーフが畑を焼いたのは物語上の時間稼ぎでもあるけど、疫病に冒されつつある畑にしがみつくトム(=地球上の人類)の思考に変革を与えるアクションでもあったと感じた。
でも、マーフと抱き合うトムの虚無感溢れる表情は「解放」というより「失意」だったから、なんか理不尽に可哀想な感じになっちゃってたのは否定できない。
・TARSたちロボットのデザインはホント素晴らしい。長方形が3つくっついてるだけでなぜあんなにも魅力的なのか。ボタンを押す時に小さく伸びてくる棒状の手がかわいい。
・マット・デイモン演じるマン博士が人間味溢れてて好きな登場人物だ。クーパーによって起こされた時、どれほど嬉しかっただろうか、と思うと生に固執するマン博士を非難できない。
・IMAXで見たけど、ほんと凄かった。音と映像美ももちろん素晴らしかったけど、たまに訪れる真っ暗と静寂の恐怖もまた素晴らしかった。
愛の探求
訳が悪いのかよくわかりませんが、会話のテンポや掛け合いが私の感覚に合わず、ノーランはこんな感じなのかと思ってしまいました。省略の描写も割と大胆で、この展開の早さというか、ジャンプは驚いた。私の理解はとても遅かった。
けれどラスト40分は凄かった。むしろ本作はこの40分だけでいい。これだけでノーランの天才さがよく分かる。そして思い描くイメージの凄まじさよ。
5次元世界では時間が物理的に存在する。
時間が時計で示されているものだけではなく、伸び縮みや複数存在することは、例えばハイデガーやレヴィナスを囓っていたり、体感的にも経験できることではありますが、ノーランはガルガンチュアにおける次元であのようにイメージしていると分かってとても興味深い。
ただそれを主人公の私的領域や家族愛に収束させるのは、ハリウッドのご都合主義や大衆娯楽に傾倒させたきらいがある。それがシネフィルや評論家に嫌われている原因なのかと勝手に邪推するが、別の次元の話なんだから別に楽しめばいいとも思ってしまう。
愛を「人間の発明」として、「観察可能な“力”」とアン・ハサウェイに語らせるノーラン。けれどこれも勝手な邪推だが、ノーランは人間のことを信用していないと思う。他人はもちろん、主観としての〈私〉も自分自身も。徹底的な懐疑。だからカメラや科学、編集といった「技術」に中心的な信用を置きつつ、でも完全には信用できていない。データや数字も嘘をつく。
アメリア
「愛には特別な意味がある(…)私たちには感知できない高次元につながる(…)愛は私たちに感知できる(…)時間も空間も超える(…)愛が未知の力でも信じていいと思う」
ノーランにとって、映画とは愛の探求なのかもしれない。映画も虚構だし、愛も虚構かもしれない。けれどその虚構の果てで私たちは感知できない高次元に繋がり、未知の力を感受できるかもしれない。それを信じて映画で体現したり、つくっているのだと思う。
少なくともノーラン映画をみた私はその力の一端を感受したように思える。アメリアのセリフを重要だと感じて、書き写す私ももしかしたらノーラン同様人間不信であるから、より感受できたのかもしれない。
時間の芸術とも言われる映画。アカデミー賞で監督賞を獲ったら、シネフィルや評論家に受け入れ始めるのかは定かではないが、ショットに流れる時間やショットの連係、イメージの生成を最も徹底的に考えているのはノーランだと思うし、やっぱり凄い。というか評論家は「理論にしばられすぎ」。もっと多くの人にみられ、面白いと言われることは素朴に価値を認めていいと思っている。
「重力」「親子の別れ」「人間不信」「トラウマ」「老いること」。重要なキーワードはみつけたような気がするからもっと探求していこうと思う。
アレは?
もっとめんどくさい映画かと思ったら、意外とパロディ、じゃなくってオマージュ満載で楽しかった。
これ見て、どっから高尚で難解という感想が出るのか教えてほしいぐらいだ。
「2001年宇宙の旅」とか知ったげなことを言う前に、なにはさておき、途中まで本気で「アルマゲドン」やってくれてるから、うれしくなる。
マコノヒーが出ているから、ではないが、宇宙空間の美しさは「コンタクト」を思い出すし、クライマックスの八方ふさがり、からの、はまさにそれだし、ある意味「宇宙」と言える深海ものの「アビス」も思い出される。
だが、本作の一番のキモは、「コンタクト」や「アビス」と違って、いつものアレが出てこないという点。
(まあ、「コンタクト」の場合は、いつものアレ、とは言わないかもしれないが)
あくまで、父娘の愛、人間愛の可能性の映画に落とし込んでいる点は特に評価したい。
ただし、序盤の見せ方がああ、このためだったんだ、となるわけだが、本棚とか腕時計とかの使い方は、まさしくホラーじゃん。最近でも「インシディアス第2章」でもあったし、本作でいうと、若干強引。
もっというと、宇宙旅行の理屈はなんだかんだ、ごたくを並べてはいるが、感動の展開は、天文学的、神がかり的奇跡の連続でしかないわけで、その部分はまったくもって煙に巻かれる。
地球の危機がいつまでなの?結構のんびりしてんなあ、とか、クライマックスで、父奮闘、娘、兄の畑燃やす、ってなんだ、これ?と結構大きな引っ掛かりもあるし、時間の経過後の感動がある割に、時間の経過自体の描写はかなりあっさりしている。
「Interstellar」
それぞれの星におけるイベントはあるにはあるが、最初のほうは、その時間的ロスという本作のキモにあたるので、テンションは上がり、物語は急展開を迎えるのだが、先遣隊の博士の行った星では、さらに物語をまっさかさまにひっくり返す。このタイトルが何だったんだ?と思わせる展開を見せるが、まあ、別に「星と星のあいだ」でなくって、「父と娘の間に」と訳せばいいのだろう。
5次元クリアしたら、何でもあり、なわけで、ラストの四角いR2-D2を積んでの飛び立ちはパロディでしかないので、そこはギャグだろう。
追記
本作、あんまり地球全体の危機とか、地球の希望を背負って旅立つ感がとても薄い。いっそ、使命をもっての宇宙の旅、というのであれば、「宇宙戦艦ヤマト」をストレートにつくってほしいなあ、という気もする。もちろん、ノーランはやらないだろうが。
追記2
相変わらずなげえし、ハンス・ジマーの音楽もうるさい、うるさい。
追記3
エンドクレジット、短い!こんな短いの、久々だな。素晴らしい。
IMAXフルサイズで初上映。水の惑星の広大さやワームホールの迫力が大幅にアップ
今回の再上映で初めて、日本でのIMAXフルサイズ(画面比率1.43:1)上映が実現。公開当時、海外まで見にいった人からの「フルサイズで見ると別の映画」という感想を目にしていたので楽しみにしていました。
地球での、トウモロコシ畑を車で突っ切りながらドローンを追いかけるシーンからフルサイズの絵力におおっと驚かされて、宇宙に行ってからは確かに公開時に見たときとは別物だと感じられる大スケールの映像が連発。画面の半分ぐらいが灰色の水で覆われた、水の惑星の途方もない異世界感や、ワームホールを使ってのワープなど、フルサイズの画面&大音響ならではの凄みがあって、鑑賞後は宇宙旅行に行ったようなグッタリ感を味あうことができました。
父娘の愛を縦軸にした大風呂敷の物語をSF的な仕掛けで見事にまとめあげ、ラストでエピローグ的に描かれるエモーショナルなシーンに不思議な感動がこみあげてくる作品です。
「人類として生まれたなら絶対に観るべき」
あの伝説の映画「インターステラ」の復活上映を、しかもIMAXGTレザーでやってると聞いて、どうしても行きたいと思っていたが、ようやく、なんとか行けた。
ウィークデーというのに良い席はほぼぎゅうぎゅう詰め。IMAXレザーGT(フルサイズ/画面比率1.43:1)はEXPOCITY109シネマと、池袋にしかない。そのIMAXレザーGTのスクリーンなので、大人気だったが、やはりこのスクリーンと音響は迫力満点。無理して来た甲斐があった。
インターステラは以前に配信で観ていたけれど、前もって相対性理論などの科学知識を入れてみないと、初見では、まあ、物語の半分くらいしか理解出来なかった。
今回はバッチリ予習もして行ったので、その分、感動的だった。それよりなりより、やはりこのIMAXGTのスクリーンは値打ちがあるね。延長上映でEXPOCITYシネマは26日までやってけますよ。みなさん、必見です。観ないと後悔するちょ~お勧めの映画です。人類として生まれたなら少々無理しても絶対に観るべきですよね~🤞私ももう一回行ってみようと思います。
★評価は私自身の過去最高点4.8を差し上げたい。
古い作品のリバイバル上映。おすすめ。
今年440本目(合計1,531本目/今月(2024年12月度)19本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
現在新規公開ではないですが、年末年始は作品が少ないのか過去作品の復刻上映がまま見られますね。この映画もその一つです。
当該監督さんの作品はこれよりも「前」も「後」も独特な世界観を持つ映画が多いですが、その転換期(あるいは、いろいろな試行錯誤の「中間点」くらい)であるかなといった感じです。
ストーリーについてはもう大半の方が書いているし、何ならVODでも見られるようなのでそれらネタバレになってしまうのでここでは回避で。
さすが有名監督さんのいくつかの作品のうちの一つということで、過去作品であることを知っていて映画館にいっても十分楽しめますが、この映画はSF映画であるために、天体(宇宙)関係の単語や、映画の展開上ITに関する知識がかなり飛んでくる(割合的に7:3くらいか)のが特徴で、そこが字幕などでわからないと理解が難しい映画かなといった感じです。せめて、中学理科の天体(太陽系程度)は知らないと、天体(宇宙、星座ほか)用語で押されまくって結構厳しくなるので、新規で見る方もVODで課金してみる方もそこは意識的に考えたほうが良いかなといったところです。
評価については、これら単語(特に天文(宇宙)単語が多く、日本では天文(宇宙)は高校地学が事実上「存在しない」科目でもあり、なじみがある方が少ない)の理解に苦労すかなというのはありますが、これだけの大ヒット作で、いかに日本が(公開当時の)「一大マーケット」であるとしても日本にだけ配慮することは実際不可能である等考慮して、減点なしフルスコアとしました。
宇宙人は出てこない、ロジカルなSF映画。
よくこんな事が思い浮かんだなと驚く。
1時間が7年という発想も面白いと思った。
宇宙ってどんなところだろう。
夢の中で見たような空想が映画になった感じがして面白いし、それを映像化が出来る技術にも驚く。
ただ、映画全体のトーンが暗くてヒューマンドラマぽかったので、自分には合わなかった。
SFときたら、宇宙人がいてロマンがあってワクワクがある感じを求めていたから、自分の観たいSFではなかった。
愛する心は物理法則に則り可視化できるという話
感想
現在最新の気象学(地球気候変動)、植物遺伝学(遺伝子組み換えによる交配不良に伴う食料枯渇問題研究)、宇宙物理学、量子力学、宇宙論、ロボット工学(人工知能と人類の共存、運動制御分野、アクチュエータ機構分野等)、遺伝子工学(医療分野)の知識を余す処なく幅広く取り入れた設定の中で人類存亡の危機を未来の知性からの物理現象的援助を受けつつ人類の究極の選択肢(冷凍受精卵と極限られた人間の別天体移住)を考慮しながら困難の末に回避していく方法を見出して人類を救済し、更に宇宙での新たなる人類の移住先を発見しその星へ旅をしていく事に命を賭けた研究者達と一人の宇宙飛行士とその家族の話が壮大な時間軸と時空を経て展開していく本格的SF一大叙事詩的物語となっている。
相対性理論を基にした気の遠くなるような時間の流れの変化の中での信じる事の大切さを痛感させる人間模様。さらにブラックホール研究でも最重要視されている物語のキーワードとなっている重力の問題を取り上げており、重力の操作によりワームホール≒ブラックホールとホワイトホールの相関性を示唆した天体空間というより穴を人為的に出現させてその中を自由に行き来する事で遠距離の別天体に宇宙論における比較的にだが短時間で移動が可能となる話など途方もないスケールで話が展開していく。
人が人を愛する気持ちや祈念する心、親と子の絆など普段は可視化する事が出来ないものが実は物理的法則や定理として存在し、ブラックホール・ワームホール間の狭間では高次の大きな意思により意図的に時間と重力のみは次元を超越することが可能であるとして、その2つの定理を抽出し次元に加えることで間接的ではあるが三次元的に可視化され過去・未来のどの様な時でも関係性が存在した場所に時間的にも連続して繋がる事が可能となる。但しコミュニケーションとしては基礎的な伝達手段のみであり、伝達が成立するかは双方の意思疎通するという想いの強弱もあるのだろうが、この物語ではコミュニケーションを過去または未来の自分、又は関係性が深い人と言葉としては限られた規則性のある単純な信号に変換して伝達する事も可能であることが描かれる。ブラックホールからワームホールに至る間の狭間にはまさに過去、または未来に手を出す事の出来ない自由の利かない予定調和空間ではなく、過去と今の自分が対峙する事で制約付きではあるが自身の未来をも自分の手で変えることが可能な空間(次元)を自らの意思で創り上げる事が可能であり、さらにその空間(次元)は世界の未来を変える事も可能なのだという話に興奮し想像すると激しく心が揺さぶられ感動する。
監督のクリストファー・ノーランは科学的にも信憑性の高い諸理論を噛み砕き分かりやすく映像やストーリーの中に絶妙に反映させており、さらに物理的に遥かな距離に置かれた人と人の絆や愛と言った精神性の話を上手く融合させて起承転結のはっきりとした話を創りだした事にもの凄く感心した。
映画としてとにかく話の設定がよく出来ていて説得力が半端ない。その中で展開していく究極の状況に生きる人間の心理が詳細に描写されている。
配役も豪華メンバーである。
アカデミー賞受賞俳優であるマシュー・マコノヒーが主人公クーパーをストイックに演じている。
共演はアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケイン。「2010年」のジョン・リスゴーがクーパーの父親役を。またシークレットキャストとしてマット・デイモンがポイントとなる配役として出演している。また、クーパーの息子トムの子供時代を今やハリウッド若手トップ俳優となっているティモシー・シャラメがとても地味に演じている。また子供時代のマーフィーを演じたマッケンジー・フォイの健気な美しい透明感のある演技が涙を誘い印象に残る。
VFXはリアルな出来映えで秀逸。ステーションのモデルワークスも半端ない精密さで実際に構築されており、徹底したリアルさを追求した映像となっている。ハンス・ジマーのOSTも素晴らしい◎。アクションとしても申し分のないものになっており娯楽性も高く21世紀SF映画の名作と言ってよい。
2014.11初鑑賞以来鑑賞多数
IMAX 2020.9.16
⭐️5.0
父と娘の親子愛の物語
3時間近い作品だが全く飽きさせない感動的な作品。
SF映画だが、主題は父と娘の親子愛の物語。
巨大な土星の近くを航行する小さな宇宙船、水の惑星での巨大な波、細部までしっかりと描かれたブラックホールなど、IMAXの高精細な大画面で観ると、そのスケール感が凄い迫力。
チケットを購入した時は空席が多かったが、ほぼ満席の状態。
SF映画としても傑作だと思うが、ジャンル関係なく最高の作品の一つだと改めて感じた。
さすがノーラン、ブラックホールでロケ
未来の英語圏はしっかりメートル法。
てのは置いといて。
一度カットが決まったら髪が伸びない技術が開発されている。
5次元()。
ハンス・ジマーの無駄遣い。
「ファミリー物にしとけばアメリカ人て喜ぶんでしょ?」とでも思ってるのか。
TARSちゃんて能力者?
などなど。
モヤモヤが止まらない。
その後、飛行機少なすぎで恐ろしくないドイツ軍、とか、明らかに後ろ向きに歩いてる人々など、様々な実写を生み出す監督であった。
期待し過ぎました
クリストファー・ノーランは好きな監督で、メメントからオッペンハイマーに至るまでは欠かさず観ています。主に時間軸をテーマにした作品が多く、毎回斬新なアイデアに驚かされます。また、映像にもこだわりがあり極力CGを使わないところや I-MAXでの撮影も好きな点の1つです。
さて、今回のインターステラーですが公開当時は I-MAX対応のスクリーンで鑑賞していなかったので再度鑑賞することにしました。また、I-MAX 本来の縦横比に対応しているスクリーンでの鑑賞も未体験だったので、池袋のグランドシネマサンシャインで鑑賞しました。
それで、ここからが感想になるのですが、結論から先に言うとスクリーンについても作品の内容についても思っていたよりも感動出来ませんでした。
まず、スクリーンは確かに大きいのですが、前の方の席で鑑賞したせいか大きいというだけで、首が疲れたと言うのが正直なところです。機会があれば今度は後方の席で鑑賞したいと思います。
それから、内容については過去に一度鑑賞しているせいだと思いますが、あまり楽しめませんでした。ノーラン監督の作品は比較的何度観ても面白い作品が多いのですが、本作に限ってはオチが分かっている状態で冷静に鑑賞した場合、悪い意味で分かりづらい作品だと思います。
他のノーラン作品も初見では分かりづらい作品が多いですが、再鑑賞することにより新しい発見があったり、オチが分かっていても感動出来ることが多く、何度も楽しめる分かりづらさです。
それに対して本作は、新しい発見が無いくらい分かりづらく、またオチが分かっていると感動も少なく、こちらは楽しめない分かりづらさだと思います。
以上、今度は再上映ではなくノーラン監督の新作をI-MAXで鑑賞してみたいです。
IMAXレーザー/GTは見る場所も肝心、本編の感想は無し
公開当初は映画館で見れなかったので
IMAXの大画面で見れたのは良かった、音響の迫力も良い
アスペクト比の問題で、前方や横からの視聴とは相性が悪い
広い宇宙の中からエンデュランスを見つけるのにも苦労するし
マーフのケツアゴが強調されたように見えたのも
システムのせいなのではないかと思えるくらい
この世を支配する存在
時間を掌握し、変幻自在思うがままに操る男・クリストファー・ノーラン。5次元という過去最大規模の壮大なテーマを掲げた本作は、これまででいちばんノーランらしい設定ながらに、ノーランらしかぬ展開とオチを迎える不思議な映画だった。
実は初鑑賞。今年は「オッペンハイマー」「メメント」「フォロウィング」が劇場公開&再上映してくれたため、個人的にはノーランイヤー。残すところあと数本となったわけだけど、最も有名といってもいいこの映画はこれまで見てこなかった。
IMAX再上映という最高の形での初鑑賞。迫力が他の映画とは段違い。慣れすぎて当たり前になってきてるけど、IMAXってこんなにもすごいものなのかと教えてくれる。劇場内に響き渡る轟音に全身が刺激される。まさに映画体験。いや、映画館体験と言った方がいいだろう。
閑散期の映画館が満席近く埋まっている。みんなが同じ映画に夢中になっているその様をを見るだけで、なぜか心が満たされる気持ちになる。洋画離れが進む今、ヒーロー映画やシリーズものでもなんでもない、ひとつの作品がこうして愛され、求められる状況に思わずワクワクしてしまう。
そういった映画館効果がデカすぎるがあまり、4点台にギリギリ乗ることができたけれども、正直家で見たらインパクトは半減。ストーリー自体があまり好みではなく、歴代のノーラン映画と比較するとどうしても物足りなさが勝ってしまう。
というのも、相対性理論等の物理学が用いられる映画ということを前々から知っていたため、それならしっかり予備知識として頭に入れて置いた方がいいだろうと鑑賞前に2時間近くかけて勉強したのだけど、さほど難しい物語ではなく、知識を得たことで理解しやすい箇所はあったものの、求めていたものとは結構かけ離れていた。
この監督、結構極端だなと思う部分があって、「TENET」はどう考えてもやり過ぎなぶっ飛びSFがために全然好きじゃないし、逆に本作のように家族愛に振り切りすぎるのもちょっと陳腐な感じがしてイマイチ乗れない。
いやもちろん、本作は家族愛以外のパートも面白いし、それが上手くいかされたメッセージも持っているから深みのある映画ではあるんだけど、どうもオチがしょうもなくて、こんだけ大規模な映画なのにやること幼稚だなぁと思わざるを得ない。そう考えると「インセプション」って究極のバランスで成り立っている傑作だなとつくづく感じさせる。言いたいことはわかるけど、ここまでしなくていい。世間の評価を気にしすぎ。もっと自分らしくやっていいのに。
そこに収まるのかぁというガッカリ感はあったものの、ブラックホールや5次元に対する見方は非常に面白く、もっと説教臭くだらだらと専門用語を並べるようないつものノーランおじさんぽい映画でも良かったんじゃないかなと思った。
「プレステージ」等の初期作と「ダークナイト ライジング」「ダンケルク」はまだ未鑑賞だが、今のところのノーランベスト5は、
1.ダークナイト
2.インセプション
3.メメント
4.オッペンハイマー
5.バットマン ビギンズ
だね。多分揺るがない。再来年公開の新作はどうなるかな??
圧倒的!!!
この作品は映画館で観ていなかった…。
IMAXのこのリバイバル上映を初映画館鑑賞。素晴らしかった‼︎
その素晴らしさは今迄IMAX鑑賞した映画で1番であった。こんなにIMAXに適した作品は他に無いのでは⁉︎鑑賞中これは現実に起こっている事ではないかと錯覚する程の出来。こんな体験は始めてであった。帰る時立ち上がった際に余りの体験にフラッとしてしまう程の衝撃であったのだ。
気になる作品は沢山IMAXで観て来たが、この映画程IMAXと融合しその世界観の中に放り出された経験は正に初体験であった。
ノーラン監督には"オッペンハイマー"(これもIMAXで鑑賞)で失望させられたが、この映画は違った!その映像、脚本、ストーリー、音楽、VFX、俳優、演技力、美術、効果音、その全てが素晴らしく融合しあい奇跡の作品となった。
既に何度も観た作品で、こんなに感動させられたのは私自身初である。まさにこの映画はIMAXで観るべき作品であり、未だIMAX未体験の方は是非『IMAX』で体験(体感)して欲しい…。。
ノーラン監督 「素晴らしい映像体験を本当にありがとう‼︎」
こんな事があるから…映画館で映画を観る事がやめられないのだ‼︎
公開10周年記念IMAXでリバイバル上映
Tジョイプリンス品川で鑑賞
公開10周年記念IMAリバイバル上映
宇宙シーンの圧倒的没入感
アンハサウェイの目、口がいつもよりデカい
音楽はハンスジマー名人、間違いない
そしてマシューマコノフィーがいい!
声がいい
またノーラン監督作品に出てほしいものだ
いつの時代も変わらないもの
思えばこの10年で自分自身は歳をとり、コロナが猛威を奮った時代を乗りこえたと思ったら、異常気象で年々夏が暑く感じたり・・・
インターステラーの世界に以前より確実に近づいており、時間の尊さも10年前より、リアルに感じざるをえない。
そんな中でも大事にしないといけないものは、、「愛」であるということ。ノーラン作品には直接的にそういう表現は出ないが、インターステラーは作品全体を通してそれを改めて問いかけてくれる作品。
また10年後に見ても、時代が変わっていても、新たな気づきと共に、愛があってこそのものだという事は、変わらないだろう。
前回見た時は普通の映画館だったが、今回、IMAXで鑑賞できた事は本当に良かったと思っている。
IMAXは別物!
IMAXで観ました!(どうせならっと、家族3人、プレミアシートで! ちなみにプレミアシートは満席でした)
ほんと、以前観た映画とは別物でした!
映像も素晴らしいですが、それ以上に音響がAMAZING!
体まで振動する音響に圧倒されました!(大きいだけでなくリアルな感じがする)
ストーリーもよいですが、IMAXで是非この映像や音響を味わってほしいですね。
(来週終了のようなので、まだ観てない人はお早く!)
クリストファー・ノーラン監督の世界のとらえ方を垣間見した気分。
私は、高校時代、物理とすごく相性が悪かった。
飛行機が飛ぶ仕組みも分からないし、天動説でいまだに生きている。
だから、そもそも、「インターステラー」の本質が分かってないと思う。
その上で、クライマックスは素晴らしかった。
なるほど、5次元をこう表現するのかと、現代アートを観る気分だった。
また、親子愛に泣いた。
ホンマ、天寿を全うした死であっても、子どもを看取るのはツライ。
こういう宇宙ものを観ると、いつも思うが、宇宙に行くあまたの困難に立ち向かう前に、地球上でできることがたくさんあるのではないだろうか。
戦争をやめること、足るを知る生活を励行すること、富を再分配し貧困を緩和すること、教育をいきわたらせることなどなど。
宇宙に移住する困難に比べれば、地球上でこれらにチャレンジする方が合理的。
そして、人類が平和に協力できるようになれば、宇宙にチャレンジするのがより容易になると考える。
是非、超大国には地球上でのチャレンジから取り掛かって欲しいし、自分自身も身の回りから取り組みたい。
私は、言葉と感情で世界を理解するので、ノーラン監督には置いてきぼりにされることが多々ある。
けれどこの作品は映画館でIMAXで鑑賞できてよかった。
「マトリックス」のような、新しい視点をすんなりシェアできる作品も創って欲しいー。
といいつつ、全く何が書いているのか理解できなかった難解な専門書を読む気分で、ノーラン監督作品を観ていきたいとも思っている。
次作も楽しみにしています(*^^*)
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