君が愛したラストシーン

劇場公開日:

解説

性と愛をテーマに個性的な監督たちがそれぞれのラブストーリーを描く「Love&Eros CINEMA COLLECTION」2ndシーズンの1作。最愛の妻を失い3年がたっても立ち直れずにいる浩介は、会社での仕事も身が入らず、新しい女性との出会いにも踏み切れない。そんなある日、亡き妻と一緒によく見ていたお気に入りの映画「マイエンジェル」のDVDをひとりで見ていると、ヒロインの看護師・美波が画面の中から飛び出してくる。美波は、いつもさびしそうに映画を見ている浩介が気になって映画の中から出てきたと言うが……。美波役で吉井怜が主演。

2013年製作/75分/R15+/日本
配給:アルゴ・ピクチャーズ
劇場公開日:2013年4月6日

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(C)「Love&Eros 2」製作委員会

映画レビュー

3.0ロマンチック貞子

2020年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 最近では『今夜、ロマンス劇場』、かつては『カイロの紫のバラ』(1985)なんてのもスクリーンから俳優が飛び出してきたりしてる。しかし、今作は自宅のテレビで映画「My Angel」のDVDを見ていたときに、看護師さんが飛び出してくるのである。あ、貞子!と思わず叫びそうになるのですが、そのシーンでの音楽がとてもコミカルなもの。ホラーじゃありませんよと教えてくれてるような親切設計になっています。

 マイエンジェルの内容は、難病モノで看護師・北条美波(吉井怜)と患者の恋物語。本編がしっかりした脚本なのに対して、わざとらしいほどB級の作りになっています。3年前に妻(宮地真緒)を亡くして以来、立ち直れずにボーっと生きていた佐伯浩介(窪塚俊介)。何十回と同じDVDを見ている彼の落ち込み具合を見て、看護師として何とかしたいと思い、テレビ画面から飛び出してきたのだという。

 性と愛を描く「Love&Eros CINEMA COLLECTION」の一作なのですが、低予算ながらもしっかり作られ、俳優の演技もいい。ストーリー展開も、飛び出した看護師とそれを演じる女優が二役でガチンコ対決するところも自然だし、窪塚の落ち込んだ表情から幸せになる表情の変化も絶妙。DVDの中の川崎麻世もいい・・・久しぶりに見た。

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kossy

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