武士の献立のレビュー・感想・評価
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感慨深い
纏まらないなりに…
生きること食べることの喜びを知っているハル
人生に挫折中のやさぐれ息子
悲しみの中で見つけた希望を持つ両親
この三角形をハルの料理がバランスをとっていく。
映画を見て私も幾分か救われた。
夫婦、いや人間関係とはユックリ熟すものだということ。
生きてるだけで丸儲けであること。
また悩むということは贅沢なのだと。
これを見たからには近く金沢に食べ歩きに行きたい!
ただ、昔の映画を見るといつも思う。昔の女性から学ぶことは多い。
内容は良かったが、、、曲が
内容は面白かった。キャストも申し分無し。 上戸彩、余貴美子、西田敏行も良かったが、最もキャスティングで良かったのは、への字に口を結んだ高良健吾が『次男坊、刀に未練を残す、仕事にも結婚にも乗り気じゃない、そこから包丁侍に成長』という設定にピッタリだった。 内容も面白く良い映画、良いラストだなーと満足していたところに流れてくるCHARAのわけわかんないエンディング曲。当然ながらあのウィスパーボイスに洋楽かと思えるほどの発音で、歌詞もまったく聞き取れないので、この映画に向けた書下ろしというが何故CHARAを選んだ??と思わずにいられない。CHARAは好きなので、プロデューサーに悪意を感じる。誰も得しない選択。どんな利権が絡んだの?と下衆な妄想も浮かび作品の良さに反して後味最悪。 せめて映像が暗転してテロップだけにしてくれれば、被害に合う人も少なくなるのだが。エンディングテーマがカットかれるテレビ放映で見た人の方が評価が良さそう。
日本の丁寧な料理
日本の加賀の丁寧なお料理たち。 とてもおいしそうで、すぐにでも食べに行きたいと思う料理の数々… 江戸時代のお料理の話だけだと思ってたから、恋模様とか武士の想いとか詰まってて、良かった。 もっと、その時代のことを、知りたいと思った!
脂ののった「戻り鰹」を好む者もいます。
映画「武士の献立」(朝原雄三監督)から。
主人公・春は、優れた味覚と料理の腕は素晴らしいが、
性格がきついためか、1年で離縁されてしまった。
そんな彼女は、加賀藩の料理方の息子と再婚することになる。
嫁入りした家の姑は、彼女にこう伝えた。
「嫁入り2度目であろうとも、気にするつもりは
これっぽっちもありません。
江戸ではとかく『初鰹』をありがたがるそうだが、
脂ののった『戻り鰹』を好む者もいます」
離婚した人たちを「バツイチ」などと表現するけれど、
初婚は「初鰹」、再婚は「戻り鰹」という表現は面白い。
辞書によると「初鰹」は「初夏の頃、獲れる走りのカツオ。
江戸時代には黒潮に乗ってきたものが鎌倉・小田原あたりでとれ、
珍重された」とある。
逆に「戻り鰹」とは「秋に獲れる鰹。春から夏に北上した鰹が、
南下したところを捕獲したもの。脂がのっている」
若さや物珍しさよりも、脂がのった美味しい鰹を、
「再婚」に例えるあたりが、私のアンテナに引っかかった。
酸いも甘いも心得ている「バツイチ」と結婚する人たちは、
「戻り鰹」の美味しさを知っているんだろうなぁ、きっと。
背景設定が効果を発揮していない
『武士の家計簿』のヒットを受けて製作された本作。『家計簿』では加賀藩の会計役の武家一家を描いたように、本作は加賀藩で「包丁侍」と呼ばれた料理方という一介の武家の営みを描いた。
味覚の敏感な主人公を上戸彩が演じ、高良健吾を演じる夫と二人三脚で料理方のお勤めを無事にこなす。
本作は『家計簿』よりも随分と出来が悪い。
まず夫の描き方がダメだ。「包丁侍」と呼ばれる家柄を嫌って反発し、剣術の腕を磨いているのだが、親への反発が中途半端。包丁侍であることに甘んじているし、親が決めて来た妻との縁談にも、不満の態度を見せながら応じる。
一念発起して加賀騒動の反主流派に与して暗殺に加わろうとするが、妻の起点によって暗殺に加われず、結果的に命を永らえる。武士の本懐を遂げる事が出来なかったのだが、妻を叱責した割に、すぐに父親の言われるまま、藩の仕事のために妻と二人でのほほんと能登への旅に出る。
加賀騒動を背景にしているが、『家計簿』のように一介の武士の営みに光を当てるだけなら、加賀騒動ほどの大事件を背景にする必要がない。加賀騒動のために翻弄される末端武士というほど、ドラマチックに関わっているわけでもない。そもそも、歴史好きや時代劇・歌舞伎好きでもなければ、今時、加賀騒動などそれほどメジャー事件でないので、そこを背景にしてもピンとこない観客が多いはずだ。要するに、加賀騒動が効果的ではないのだ。
能登への夫婦旅も、何だかよく分からない。そこで何かヒントをつかんで、クライマックスの夫の活躍につながるという訳でもなく、ただ何となく二人旅をすることで、夫婦の絆が芽生えたんだろうという程度。この二人旅も、効果的に物語に絡んでいない。
また、夫役の高良健吾の芝居が、肩に力が入りすぎている。期待の若手俳優の一人だとは思うが、この映画では全く良くない。殺陣などは、まさに肩に力が入っていて、下手くそで、まったく腕のある剣術家に見えない。
彼のように二枚目ではなく、もっと三枚目を配役した方が良かったのではないか。例えば、夫の友人として江本佑が出てくるが、この二人を逆に配役して、主人公の夫はもう少し、弱々しい頼りないキャラクターにしてみれば、もう少し一介の武家の跡取りという印象になったのではないだろうか。
ということで、悪いところばかりが目立ってしまった残念な作品だった。
予想通りの展開ですね
「武士の・・・」シリーズもの? 家計簿の方が重かった(良かった)気がします。 予想通りの展開に安心して観れる映画でした。 他の方のレビューにもありましたが、もう少し料理にフォーカスして欲しかった!!
良かった
配役は良かったと思います。 作品の雰囲気も出ていましたし、 話のながれも良く見やすい映画でした。 一度見るにはいいと思いますが、 何度もリピートしたいかと言われると そうではないと思います。 全体の感想としては良かったです。
つまらないお役目だと思っているから、つまらない料理しか作れないのではありませんか
秀作時代劇「武士の家計簿」に続く、松竹の“武士の○○”シリーズ第2弾。 藩に料理人として仕えた、江戸時代に実在した“包丁侍”の物語。 ストーリーを分かり易く言うと… 由緒ある料理人の家に生まれながらも、料理の腕がまるで駄目な跡取り息子。料理の腕がピカイチなバツイチ姉さん女房と結婚し、みるみる腕を上げていく。 映画は、この包丁侍の家に嫁いだヒロイン・春の視点で描かれる。 春の料理指南で年下夫が出世していく様は、“あげまん”的。 自分では生意気で可愛げの無いと言ってるが、常に一歩下がって、夫を立て…羨ましいくらいの出来た女房である!(おまけに上戸彩だぞ!(笑)) 温かい人情話、家族愛…まさに“THE日本映画”である。 春を演じる上戸彩は、最初はこの役合ってるのかな?と思うが、見てると段々様になってくる。 意外と時代劇、合う…? 包丁侍などつまらない仕事と言う夫に春が言う、「つまらないお役目だと思っているから、つまらない料理しか作れないのではありませんか?」という台詞は、言葉を置き換えれば、どんな場合にも言える良い台詞である。 高良健吾のちょっと頼りない年下夫振りもハマってる。 西田敏行、余貴美子らベテラン陣の好演は言わずもがな。 鹿賀丈史も出演しており、料理繋がりならあの台詞を言って欲しかった…なんてね(笑) 先にも述べた通り、西田敏行と高良健吾演じる包丁侍親子は実在の人物で、“加賀騒動”など実在の事件も描かれ、歴史好きな方はより興味深く見れる。 終盤、この加賀騒動が発端となり、高良健吾演じる夫・安信が包丁より刀を…という展開になるが、それが「武士の家計簿」と似た設定で、終盤は平凡に。大方の予想通りの地点に最後は着地する。 ここら辺、何とかならなかったのかな〜と思ったり、全体的に「武士の家計簿」ほどの余韻と感動ではないが、良い作品を見たという気持ちに浸らせてくれる。 …しかし!その気分をぶち壊すのが、エンディングのCharaの主題歌。 誰だ、あれを選曲したの!?
夫もらとりあむ
料理上手の妻が、夫を育てる話だと思うけど、
肝心の、夫の成長が描かれないという。
そもそも、料理の場面が少ないし、
代わりに描かれる政変のくだりも、
なんでそれを描く必要があるのか、よくわからない。
夫は、政変の同士に対して、生死を分ける裏切りを(結果的に)したのに、
敵であるはずの政敵から、料理の仕事を受け、それをやりとげ、
政治はやめて、料理で身を立てることにするわけです。
そこにあるはずの葛藤とか、自分をどう納得させたかとか、
そういうことが描かれないから、
夫は、成長したというより、状況に流されているだけに見える。
だからラストで、夫が妻に言う、
「お前のおかげで俺は変わった」とかいう決めゼリフに、
まったく説得力がない。
「妻を連れ戻さないと家に入れない、と親に言われた」
みたいなセリフもあったと思うけど、
こっちが、夫の本心に聞こえるよね。
そんな夫の話っていう、皮肉を込めた演出なのかもしれないが、
それならそれで、もっと悪意を込めてもいい気がしました。
なんか、考えすぎかもしれませんね。すみません。
平坦。話も、胸も。
正直、記憶に残るような作品ではありませんでした。 安信の料理方としての成長記は 春との夫婦としての絆の深まり方と併せて平坦そのもの。 吉田栄作もガッカリな ノーサプライズでフィニッシュです。 話を盛り上げるために 「加賀藩 御家騒動」が絡むのですが 本件の着地点、特に相対する人物の『実は…』に唖然茫然。 これでは柄本ムスコも、ミラバケッソも浮かばれない。。 とは言いつつ 全体通して、可もなく(大きな)不可もなく 正月の御屠蘇気分で観る分には悪くない …なんて思っていたのですが。 最後にブッ込まれたエンディング曲、Chara「恋文」。 鼻から脳漿が垂れ出ているような歌声が ラストシーンに合わない、合わない。 ゼニの匂いしかしない、 ガッカリエンディングでしたね。 振り返ってみれば 頭に残っている料理が何一つ無い。 そもそも出てくる料理が然程美味そうではなかった本作。 主演の上戸彩、脇を固める成海璃子共に 着物でバッチリ巨乳を隠してしまっているため それ目的で行く場合はオススメ出来ません。 121分を平坦に過ごしたい方は是非。
包丁侍の大河ドラマ
心が暖かくなる時代劇。妻役の上戸彩が映画をリードしていきそれを周りの役者が上手くフォロー。この時代劇は分かりやすく好きなジャンルの映画だ。ありきたりと言えばありきたりの内容だがそれでも面白かった。
悪くなかった
どういう展開になるのか不安だったが、半分実話でどこまでフィクションなのかは別として、後味も悪くなく、良かったと思う。ただし、もう一度観たいか?と聞かれると微妙なので、DVDは買わないかな…。
健気な妻を好演した上戸彩が光る!
加賀藩の台所を預かる「包丁侍(ほうちょうざむらい)」と呼ばれる、
武士の料理人。
侍だらけの広い台所が圧巻です。
料理の腕と、味覚の確かさを見込まれて、
包丁侍の家に、乞われて嫁に来たのが、上戸彩演じる春さん。
跡継ぎの次男より3歳年上の出戻りだ。
しかもこの次男(高良健吾)には、
包丁侍よりやりたいことがあったのだ。
「古だぬき」と呼ばれながらも、夫を育てる春…。
加賀藩のお家騒動、幕府の使者に出す饗応料理など
見どころがあり、
最後は春さんの健気さに、館内すすり泣きが聞こえるのでした。
ロビーに七の膳まである饗応料理のディスプレイがあったのもよかったです。
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