終戦のエンペラー

劇場公開日:

終戦のエンペラー

解説

「真珠の耳飾りの少女」「ハンニバル・ライジング」のピーター・ウェーバー監督が、太平洋戦争直後の日本とアメリカの史実をもとに描く歴史サスペンス。1945年8月、日本が連合国に降伏し、第2次世界大戦が終結。ダグラス・マッカーサー元帥率いるGHQが日本に置かれ、米軍統治が始まる。そんな時、日本文化を研究し、日本に対して格別な思いを抱くボナー・フェラーズ准将は、太平洋戦争の真の意味での責任者は一体誰なのかを調査するようマッカーサーから極秘に命じられ、独自に調べを開始するが……。主人公フェラーズに「LOST」のマシュー・フォックス、マッカーサーにトミー・リー・ジョーンズが扮するほか、初音映莉子、西田敏行、中村雅俊、夏八木勲、桃井かおりら日本人キャストも多数出演。

2013年製作/105分/G/アメリカ
原題または英題:Emperor
配給:松竹
劇場公開日:2013年7月27日

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映画レビュー

3.5躍動する初音映莉子をご堪能あれ

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

太平洋戦争直後の日本とアメリカの史実をもとに描く歴史サスペンスで、「真珠の耳飾りの少女」のピーター・ウェーバー監督がメガホンをとった。主演はマシュー・フォックス、マッカーサー役のトミー・リー・ジョーンズはさすがの存在感。
終戦後の日本にGHQが置かれ、米軍統治が始まるが、日本文化に精通し格別な思いを抱くフェラーズ准将はマッカーサーから極秘命令を受ける。それは、太平洋戦争の真の意味での責任者は一体誰なのかを調査すること。
日本からも多くの俳優が撮影に参加し、西田敏行、中村雅俊、夏八木勲、桃井かおりらが実力を遺憾なく発揮している。そんな中にあって、初音映莉子の唯一無二ともいえる、生命力あふれる演技は一見の価値あり。

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大塚史貴

3.5火野正平さんを偲んで

2024年11月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

2024年11月14日に75歳で他界
脇役のイメージが強い
一時期のワイドショーや自転車旅番組では主役だったけど

監督は『真珠の耳飾りの少女』『真珠の耳飾りの少女』『アース アメイジング・デイ』のピーター・ウェーバー
脚本は『コレクター(1997)』『ワイルド・タウン 英雄伝説』のデビッド・クラス

原作は日本人岡本嗣郎
製作者4人の中に2人の日本人
映画監督の奈良橋陽子とその息子で俳優の野村祐人
ハリウッド映画だがかなり日本寄りだと感じられる
それを中立だと感じる日本人も多いだろう
アメリカでの評判はちょっと気になるところ

粗筋
任務のため来日したGHQ将校ボナーは日米開戦のため別れなければいけなかった日本人の恋人の行方を探す

実際に親日家で何度もプライベートで日本を訪れているらしい大物俳優トミー・リー・ジョーンズがダグラス・マッカーサーを演じている
映画業界からすれば人口と文化水準から見て日本は大きな市場だし確実に当てたいなら日本で人気ある俳優を起用するのは当然
ハリウッドでは得意の特殊メイクで似せる傾向があるがそれはない
厳めしい顔なのに缶コーヒーのCMや『メインインブラック』の影響でトミー・リー・ジョーンズという名前だけで思わず思い出し笑いをしてしまう
流石の貫禄
そもそもマッカッサーそっくりにするなら高いギャラを払ってトミーを抜擢する必要はない
宇宙人ジョーンズとして2006年からボスのCMに出演し今もなお続けすっかり親しまれているトミーだからこそ軍服を来てそのままマッカーサーとして佇めば良い
ちなみに92年に発売された缶コーヒーのボスで最初に起用されたのは矢沢永吉でありその後は浜崎あゆみでなんやかんやでトミーが起用され今に至っている
矢沢永吉と浜崎あゆみとなるとあのモノマネ夫婦を思い出すが実際に本物がコラボしたことがあるのだろうか
浜崎あゆみが司会の番組でゲストに出たかな

ボナー・フェラーズ
なんて卑猥な名前なんだ
プロ野球の助っ人外国人選手なら登録名は「ボニー」になっていることだろう
だが実在した人物
多少創作が入り美化されてるかもしれない
本作では描かれていないが総司令部配属前に北アフリカで大失態を犯しているらしい

「報復と正義は違う」
自分も含め多くの日本国民に脳味噌に叩き込み一つ一つの細胞に刷り込まなければいけない名言
特にヤフコメ民やX民は特に

日本人はアメリカ人と違い「白黒はっきりつけない」民族らしい
たしかにリアルだとそうかもしれない
だがネットはその場の流れで少なくとも表向きは右左極端な論調になるが管理する側に重大な問題点があるのも要因の一つ
日本の芸能人もなぜかXを通じて政治的発言する者が後を断たないがハリウッドのセレブと違い支持政党をはっきりと明らかにする人物は皆無に等しく自民党や政府の批判をすれば仕事した気でいる
マスコミや知識人やそれに同調する一部ネット民は芸能人の政治発言を擁護するがそれなのに国会議員になるとタレントというだけで無条件に批判する矛盾の国日本
僕は日本に生まれ育ち半世紀近いが彼らを理解することはできない
外国人なら尚更理解できないだろう

日本の軍人を狂信的だと評したアメリカ軍人が出ていたが違和感はあった
皇室制度廃止論に反対する立場ではないが天皇陛下の扱いはその後の日本を思えばあれで正解
そのせいでマッカーサーは大統領になれなかったかもしれないがあの当時の日本での功績を思えばある意味においてどの歴代大統領より偉大かもしれない

配役
マッカーサーに仕え対日心理戦を担当したGHQ将校で行方知れずの恋人の島田あやに会いたいボナー・フェラーズにマシュー・フォックス
GHQ司令官のダグラス・マッカーサーにトミー・リー・ジョーンズ
ボナーが大学時代にアメリカで出会った恋人で何も告げずに突然帰国してしまう島田あやに初音映莉子
あやのおじの鹿島に西田敏行
鹿島夫人に桃井かおり
フェラーズの通訳の高橋に羽田昌義
天皇陛下に片岡孝太郎
内務大臣の木戸幸一に伊武雅刀
枢密院顧問官の関屋貞三郎に夏八木勲
アメリカとの戦争を避けたかったが軍部の反発で叶わず開戦前に39代内閣総理大臣を辞職した公爵の近衛文麿に中村雅俊
アメリカとの戦争を始めた40代内閣総理大臣兼陸軍大将の東条英機に火野正平
GHQ将校のリクターにコリン・モイ

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野川新栄

3.0「ラストエンペラー」の後にも「エンペラー」がいらっしゃる事を日本人...

2024年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0戦争責任について考える

2023年8月14日
スマートフォンから投稿

泣ける

難しい

毎年、終戦記念日近くになると、きちんと黙祷をする代わりに、戦争映画を見て、自分なりに思いを深めています。

ハリウッド作。GHQによって統治下に置かれた太平洋戦争直後の日本。マッカーサーの副官ボナー・フェラーズが日本の戦争責任者について調査を命じられる。天皇の訴追の回避に向けて、東奔西走するフェラーズを通して、日本独特の精神や天皇についてのデリケートな部分が描かれています。

米国では、あまり評価が良くなかったような話を聞きましたが、日本人としては、なかなか、見応えのある映画でした。サスペンスフルでなく、アクションもないので、戦争映画と意気込んで見ると退屈する人もいるかもしれませんが。

天皇陛下が顔を出すのは、ラストの数分ですが、ちょっと鳥肌立っちゃいました。マッカーサーは物分かりのいい人だったのか?、本当は分かりませんが、トミー・リー・ジョーンズもよかったです。

宮内次官の関家貞三郎の夏八木勲が、陛下が御前会議で詠まれたという歌をフェラーズに聞かせるシーンが印象的で心に響きました。

映画は2013年作ですが、同じような時期(2012)に作られた「NHKスペシャル 終戦 なぜ早く決められなかったのか」を少し前に見ましたので、終戦当時の理解が深まりました。

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mitty