ワレサ 連帯の男 劇場公開日 2014年4月5日
解説 ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が、ノーベル平和賞受賞者のレフ・ワレサ元大統領を描いた長編作。ソ連を中心とする共産主義国家が倒れた「東欧民主化」の口火となった、ポーランドのグダンスクにおける共産圏初の自主管理労組「連帯」の戦いを、初代委員長レフ・ワレサと家族の日々を通して描く。1970年12月、物価高騰に対する労働者たちの抗議行動を政府が武力で鎮圧する事件が起こった。両者に冷静になるよう呼びかけていたワレサは検挙され、公安局に協力するという誓約書に署名を強いられる。家族とともに質素な生活を送っていたワレサだったが、この事件以降、一家は歴史的な転換期に深くかかわることになる。ワレサ自身も次第に政治的感性を発揮し、リーダーとしての自覚も芽生えていく。そして80年8月、レーニン造船所のストライキ指導部のトップに立ったワレサは、「連帯」委員長として自由と権利のために戦う反体制の象徴になっていく。
2013年製作/124分/G/ポーランド 原題:Walesa. Czlowiek z nadziei 配給:アルバトロス・フィルム
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2020年3月14日
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鑑賞方法:映画館
面白かった。リーダーシップとは何か、考えさせられた。奥さん役の女優が実に可愛らしい。
2016年12月7日
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鑑賞方法:DVD/BD
ポーランド自主管理労組、連帯。 その初代委員長でポーランドの民主化に尽力した元大統領、レフ・ワレサ。 どれも初めましての言葉どころか、ポーランドの歴史も露知らず。 非常に政治色の濃い作品だが、レフ・ワレサの行動力には感銘受けるものがあった。 最初から政治の中に居た訳ではなく、元々は労働者階級。 その為、貧困、圧政に抑えつけられる苦しさ、一市民の“届かぬ声”を自らの肌で感じている。 それが国を変える、動かす最大の原動力。 どっかの成金野郎が大統領になるのとは雲泥の違い。 ポーランドの名匠アンジェイ・ワイダが2013年、87歳の時に手掛けた作品。 実録映像も挿入し、その力強い演出には老いを一切感じさせない。 “ポーランド”を描き続けてきたポーランドの名匠が、撮るべくして撮った力作。
2015年4月25日
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鑑賞方法:DVD/BD
アンジェイ・ワイダの感性が若くて、驚きました。もちろん、ワレサの描かれ方は年季が入ってないと作れないとは思いますが、なんか良い意味で年寄り臭くなかったです。 躍動感があるというか。
2015年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
勿論「連帯」のワレサ委員長の名前くらいは知っていたが、彼がその地位に上り詰めるまでどんな経緯があったのかについては、恥ずかしながらほとんど知らなかった。 今作を観てちょっと驚いたのは、レフ・ワレサという人が意外なほど“普通”の男だったことだ。 小さな村の出身で、グダンスク造船所で電気技師として働き、妻と子を養う男。 子どもの世話も妻の家事の手伝いもする普通の男。 「誰も言わないから自分が言う。誰もやらないから自分がやる」 彼の行動原理はいたってシンプルだ。 そういう中で、次第に彼がリーダーになっていったのは何故か? ひとつは、何度仕事をクビになっても、何度逮捕されても諦めなかったこと。 そして、彼自身が労働者の一人であり、真に労働者の代表だったからだと思う。 「家族にもっといい暮らしをさせたい。」 イデオロギーなんてともかく、労働者の現実的な要求で政府と交渉を続けたからこそ、多くの人の共感を得られたからだと思う。 監督のアンジェイ・ワイダは89歳。 作品はとてもエネルギーに溢れ若々しい!
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