きっと、うまくいくのレビュー・感想・評価
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充実の2時間50分
ラジニカーントさんの映画のような、いきなり踊り出す、とんでもない人数の群衆ダンスもあるにはあるんですが、ストーリーが良かったです。インド映画は、踊るだけではないという「底力」を見せつけられました。パワーのある国は、パワーのある映画を作るんですね。原題の「3idiots」よろしく、学生時代の3人の「悪友」が、それぞれ抱える問題を解決しながら、成長していく映画ですが、そこは、インド映画。数々の予期せぬアクシデントの雨あられ。それを、邦題の「きっと、うまくいく」の呪文で、胸がすくように解決していきます。2時間50分の長尺ですが、まったく飽きません。「きっと、うまくいく」の邦題にした配給会社さんのセンスに脱帽です。
傑作とはこの作品のことを言う
まだ先があるのか!と驚愕するくらいに楽しませてくれる。良い意味で油断も隙もなかった。拷問かというくらい映画の緩急の振れ幅の短い演出は、3時間という時間を忘れて釘付けにさせ、観劇後には忘れていた疲労感が体を襲ってきたせいで、暫く動くのに難儀したほどだった。小難しい伏線や高尚なユーモアはないのだが、ここまで圧倒的な手数の乱打を喰らっては無事に済むはずもない。
物語のあらすじは、インドの経済発展を支えているエリート大学・ICEで、変人ランチョーが織り成す大学内での当時の狂騒と、十年後の現在で、行方不明になった彼を探すという二つの時間を交互に交えながら進んでいくというものだ。競争の激化するインド社会でずば抜けた知性と感性を持ったランチョーは問い続ける、学問とは?そして人生における成功とはなにか?インド映画といえば世界的にヒットした『ムトゥ~踊るマハラジャ』が思い浮かぶが、あれはあくまで日本やハリウッドにはない独特のノリと演出が面白いのであって、珍しいものだから評価されているという側面は否めなかったが、この『きっと、うまくいく』はシモネタ満載の学園コメディーと大人になった彼らを描きながら、インド社会のみならず、先進国が抱えている社会問題に言及し、人間のあるべき姿を描いていくという、インド映画といった枠組みに収まることのないエンターテーメントなのである。スピルバーグが三回観た上に、各国でリメイクが決定されていることからも、この映画の普遍性が伺えるだろう。
深刻なテーマを取り上げながら欝展開に陥ることなく、それどころか観客を楽しませ最後には幸せな気分にしてくれる、まさに映画のお手本のような作品で、主演のアーミル・カーンは本国で「ミスター・パーフェクト」と呼ばれるほどの役者らしいが(44歳という年齢で大学生を演じきっていたという時点で彼の凄さが分かる)、映画そのものにも「パーフェクト!」という賛辞を贈りたくなってしまうほどだ。今後「好きな映画は?」と問われた際には、「いろいろあるけれど、ベストを一つ挙げるとするなら『3 Idiots』だね」と答える人間が大勢出てきてもおかしくはない、人々の記憶に残る名作だと言っても過褒ではないだろう。
人知れずでは勿体無い
とにかく面白かったです。
先に鑑賞した「ロボット」の出来の良さと、ボリウッド映画の台頭も相まって鑑賞しました。
都内まで足を運んだ程に期待したので、あえて映画の内容の情報は避けてきました。
それも手伝ったのかも知れませんが、感服です。
素直に満足しました。
これから見る方も、是非その方が楽しめます。
(ジャンルとして)「お馬鹿」「お下劣」系のコメディムービーの一つだと思っていたのですが、とんでもない勘違いでした。
ストーリーも、演技も、話の運び方も、全てが楽しかったあっという間の三時間弱です。
色々と伝えたいのですが、これからご覧になる方の楽しみを損ないたくは無いので、稚拙ながら「面白かった」としか伝えられません。
ブルーレイ発売になったら、絶対買います。
あ、サントラも買います。
ワクワクする映画が好きな方にオススメです。
インド映画を見直した!
伏線回収も、うまくいってる
インドの「今」を知る意味
6月17日、ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞。
前週15日土曜に見に行ったら、開映に1時間以上あるというのに満席。1日に1回しか回さないんだから仕方ないが、これほど人気あるのに、なぜテアトルは複数回上映しないのか? どういう契約になってるんだ?
で、月曜日に出直すも、これもほぼ満席状態。
インドへの関心、勢いのある国に興味を持つ人が多いのかな。
原題は「3IDIOTS」で3人のバカの意味。学園コメディーなのだが、経済成長著しいインド社会のプレッシャーの中で生活する若者の姿が垣間見えた。
教育と学力をつければ這い上がれる社会ではあっても、依然として社会的矛盾をはらんだ国であることも随所に描かれている。
重いテーマが底に流れるが、それをミュージカルコメディー仕立てにして、長尺ながらあきさせない。
面白い。力がある。勢いがある。
全体に、邦題にあるとおりポジティブな生き方を示しており、インドおよび、インド人というものが分かったような気がした。
映画はそれを通して、知らない世界に触れられるという大きな機能を持つ。
それを十二分に満たしてくれる作品だ。
ヒューマントラストシネマ渋谷のイスはこの長尺に付き合うには座り心地が悪い、とは言っておこう。座り疲れがしたよ。
ホント、うまくいくわ!!
この作品を見るのを諦めかけた頃、いつも行く映画館で上映しているのに気付き、急遽見に行った。
期待値が高かったにもかかわらず、とても良い作品だった。
ボリウッド映画と言えば、延々と繰り広げられる歌と踊りなんだけど、この作品は、ちょうど良いくらいだった。
原題は「3バカトリオ」。
邦題の「きっとうまくいく」は、良いね。
抱腹絶倒の学園コメディかと思いきや、10年後の彼らを交え、サスペンス仕立ての、とても面白いものだった。
名門工科大学の新入生となった、天才肌のランチョー、動物好きのファラン、神頼みのラージューの3人組の青春と友情。
若者たちの悩みや恋のときめき。
ユーモアたっぷりでありながら、学歴社会への批判も。
それは、日本人にも身近に感じさせ、共感できる。
サービス精神旺盛なたくさんの散りばめられた伏線。
その伏線は、使い古されているかもしれないが、とても共感できるものだ。
そんな伏線は、いつの間にか全部解決され、とても居心地の良い作品だ。
冒頭、ランチョーの行方がわかったというだけで、あ~んなことをしてしまうファラン。
今思えば、それもランチョーから学んだものだね。
中盤、ランチョーは何でこんなにしっかりしているんだろ?!と思ったが、それもちゃんと解決される。
一体ランチョーとは、何者なんだ??
ラストは、予測できるが、それでも楽しい。
何のために大学に入って学ぶのか?
何のために生きるのか?
自分の人生を自分で決めてはいけないのか?
ランチョーは、何をすべきかわかっている。
ライバルは他人ではない。
自分自身だ。
170分はちっとも長くない。
インドの人が、とても身近に感じられた作品だった。
ランチョーを演じたアーミル・カーンは、40歳半ばだという。
お見事!!
途中、彼が誰かに似てる、似てる、と思っていたのだが、それも劇中の彼が着ているTシャツで分かった。
All is well.
歌いながらガンバロ。
ストーリーもよい
あっという間
笑って泣けて考えさせられて最後は幸せな気分になれる
みんな、うまくいく (ランチョーの特許)
トイレに たってもよい時間がないぐらいだから、
準備をして(??)見るのを おすすめします (笑)
個人的には、最後、ピアとランチョーが、、
・・なのが 最高に 良かったです☆☆☆==
あと、みんなが 幸せになるのが すご~~く良かった!!
前に、確か 「ここがヘンだよ日本人」で、インドの方が、
「インド人、ひと多いから 自殺しても気にしないよ」
みたいな発言をして 驚いたことがあったので(笑)
この映画で(インド映画1位)、そんなインドの方が
生きる気持ちに なってくれたら いいなあ、と思います。
そして、ランチョーという「人間」に特許はないから、
みんな、いいところは どんどん 真似をして、
世の中の みんなが、きっと、うまくいく と、いいなと思います。
傑作です!vv ^-^♪
長い時間を感じさせない面白さ
すごくいい映画
歌も踊りも少ないけど大満足な仕上がりでした。
愛車での映画鑑賞好きの感想文?
だまされたと思って泣いてみてください
1000円のサービスデーだからとたいした期待もせずに映画館に行ったらば、これが予想外に面白かったので満足度は100%。2時間50分という長尺ですしコスパで評価してよいなら今年1番。
これまで観てきたインド映画といえば、ラジニカーント主演のようなものか、サタジット・レイ監督作品だったりするわけだが、「きっと、うまくいく」は冒頭からインド映画に対する先入観を壊してくれる。
工科大を舞台にしたインド版「ぺーパーチェイス」に「ハングオーバー」のエッセンスを加えたような人間コメディで、お話はまったく予想通り、ケレンも衒いもない正統派の青春もの。映画を形作っている要素のひとつひとつはいかにもインド映画といったベタでお約束ばかりで、先読みするつもりがなくても次の展開が読めてしまうような陳腐なドラマなのですが、これがなぜか新鮮なのですね。
笑いと涙の配合が絶妙というか、いいタイミングで泣きが入るんですワ。
これだけクサイ映画をまともに見せるには、思いっきりクサくするか、クサさを感じさせない演技をするか、両極に振れがちだと思うのですが、この映画はバカとマジを交互に出して見せて、心を鷲摑みされました。主演3人がみないい。長いのが辛くない人はぜひ一見ください。
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