遺伝子操作により蚊の特性とずば抜けた身体能力を持つ怪物、モスキートマンと化してしまった男の復讐劇。
邪悪な科学者の実験台にされ翻弄されながらも、愛する人のために戦う主人公を、監督と脚本なども手掛けるマイケル・マナッセリが怪演する。
個人的には傑作に近い素晴らしい映画ですが、B級愛が試される映画のため万人向けではありませんので、あらかじめご了承を(;´_ゝ`)
蚊媒体による伝染病が流行しつつある世界というSF設定。主人公は嫌なライバルに出世競争で破れ、仕事は首。
車はレッカーされ、奥さんは不倫(^-^;
しかも、その相手は出世競争で負けたライバル(苦笑)
人生に絶望し自殺を図ろうとするが、ひょんなことで知り合った金に目のくらんだ科学者に人体実験されモスキートマンに( ; ゜Д゜)
哀しすぎる!!(;_;)
アクション?少ないです。
グロ?しいて言えば、モスキートマンの見た目が一番グロい。
美女?個人的にはヒロインは好みなのだが、嫁は「この人ヒロイン?ビミョー」と酷評(^-^;
ストーリー?ベッタベタです(苦笑)
じゃあ何が高評価かと言うと、構図、撮影方法がいい意味で古典的でにやっとしてしまう。
尺も80分台と短めだが、モスキートマンまでのいきさつ、復讐の必要性、復讐までの道のりを非常にテンポよく見せ、地味ながらもだれることがまったくない。
登場人物も最低限ながら、追う刑事二人、科学者二人、ヒロインとキャラ設定がたいへんバランスよくセリフもユーモア満載で終始ニヤニヤ♪
一通り復讐し終わった後、科学者と最終決戦になるのだが、ノリが60年代くらいのSFヒーローものを観てるようである(*^^*)
主人公をクビにした人の名前を絶対間違えるあほ上司にまさかのロイド・カウフマン(笑)
役もめちゃおいしくファンにはたまらない!!
原題の『Sucker』のSuckは悪口によく使われ、ダメ人間がヒーローにという意味も持つ。
一応は虫系グロダークヒーローなのでコメディタッチながらも『ザ・フライ』のような悲哀も(;_;)ちょっとうるっときてしまった(^-^;
ヒロインと結ばれるのか、結ばれないのか!?
乞うご期待!
購入したいくらい気に入りましたが、アクションやグロ、派手なストーリーを期待する人にはまったくお勧めしません。
なんちゃってヒーロー映画『ミラージュ』みたいなのを心底楽しめるB級愛のある方ならかなりの良作となるでしょう♪
シモネタと笑いと悲哀のバランスが絶妙です(^o^)
やっぱ購入します(*^^*)