レッド・ライトのレビュー・感想・評価
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コメディの「トリック」の方がずっと本格的
物理学者マーガレットと助手トムは、自称超能力者のトリックを科学的に暴いていた。そんな時、かつて一世風靡しながらも突然姿を消した伝説の超能力者サイモンが再び表舞台に返り咲き、二人はトリックを暴こうとするが…。
物理学者vs超能力者という、コメディ皆無の「トリック」のようなサスペンス。
キリアン・マーフィー、シガニー・ウィーヴァー、エリザベス・オルセン、そしてロバート・デ・ニーロという豪華キャスト。
…なのに、何じゃこりゃ!?
「プレステージ」のような本格的なトリック・サスペンスもナシ。
「グランド・イリュージョン」のようなテンポのいいエンタメ性もナシ。
中途半端なサスペンスとアクション。
衝撃のオチ!…を狙ったのはいいものの、ポカ〜ンと呆れるようなオチ。
インチキ超能力を地でいくような凡作であった。
『レッド・ライト』
超能力者よりも科学者の方が実は頭がオカシイ、神にさえ喧嘩を売り続ける人種だと俺は思ってる。
冒頭での女の子と並んで座ってる後ろ姿のシーンから引き込まれた。
インチキ超能力者たちのやり口が赤裸々にされていくまでは良かったがあのラストはどうだろね。
気持ちよくひっかけられた~(笑)(○´∀`○)
いいですね。あんまり深く考えないでみてもらいたい映画。ハリウッド版「トリック」って感じで。気になった台詞を一つ。
「真実を得る方法は、ただ一つ。期待しないことだ。不純な目的を持てば怪物を生む」
ではご機嫌よう。
面白そうな題材だが。
怪しげな能力を100%ノー天気に肯定してストーリーを作ると、多分「ゴーストバスターズ」のような路線の映画が出来上がるんだろう。これはそう云った視点からのストーリーではなく、リアルにサスペンスとして撮っている。
でも、結局最後のオチがこの映画のすべてで、そこに持っていくためだけのストーリーのように感じられる。だからマスシン博士扮するシガニー・ウィーバーも途中で姿を消し物語の中心から外れていく。ネームバリューのある俳優にこの役はもったいない。ただ、観るほうとすれば豪華な顔ぶれと云う事で関心が向く。そんな計算だけでキャスティングしたとは思えないが。
軽い詐欺師的な自称霊能力者には簡単にタネをバラシ思い知らせるが、デ・ニーロ扮するサイモン・シルバーは強敵だ。科学的な見地からの立証は難しいなかでどう立ち向かっていくのか。ストーリーの中心はそこだったはずなのに見事に裏切られる。え、そう云うことだったの?となる感じで少しもやもや感が残る幕切れであった。「うーん見事に騙された」となるか、「なにそれー」となるか観る人によって複雑に分かれる作品だろう。
こんなクソ映画によくぞ大物が出たね
2月20日、みゆき座で鑑賞。
デ・ニーロ、シガニー・ウィーバーという大スターがなんでこんなツマらない映画に出たのかね?
出だしのスリリングな展開。ウィーバー演じる研究者の有り様などは結構乗り出してみたくなる部分なんだが、デ・ニーロ演じる超能力者の存在意義が頓珍漢。そして、結末もとんでもないオチだし…。
まったく、見る価値のない作品。
伏線が目立ち過ぎですよ。
科学者のマーガレット(シガニー・ウィーヴァー)とトム( キリアン・マーフィ)は、超常現象の科学的解明の研究に没頭していた。
そんなある日、30年前に引退したはずの超能力者サイモン(ロバート・デ・ニーロ)が復帰するというニュースが世間を騒がせる。
マーガレットはその昔、サイモンの超能力のうそを暴くため彼に挑んだ経験があり……。
というストーリー。
サスペンス物では、見終わった時に、
≪そうだったのか~。そう言えば・・・あの時あんなことをしていたな~・・・ そう言えば・・・あそこでこんなことを言っていたな~≫と、後から気付くのが好きである。
でも、この作品では、≪あら、ここでそんなことを言うの?!≫
≪あら、それは可笑しいじゃん!≫
と思ってしまい、それがそのままラストまで気になっていて・・・。
なので、ラストでは、あまり衝撃は受けなかったのが、残念。
もう少し、私を霧の中に閉じ込めてくれても良かったかな。
でも、ロバート・デ・ニーロ、シガニー・ウィーバー、キリアン・マーフィーの3人の演技には見入った。
さすがです!
それにしても、何で30年も経ってから、復活したんだろう?!
マーガレットは、もう追い詰めないと思っていたから???
それとも、お金が無くなってきたから???
いつの間にか視点をずらされる
実質たった一人の登場人物で話を進めたサスペンス「リミット」では最後の数秒でしてやられたロドリゴ・コルテス監督。
この作品でもまたラスト数分でしてやられた。
話の大筋は超常現象を信じない科学者チームが、復活した伝説の超能力者に挑むというもの。
ロバート・デ・ニーロ扮する超能力者は本物か否か、おのずとそこに焦点がいく。そしてもし偽物ならば、そのカラクリは、またその協力者は誰かという興味が湧いてくる。つまり、今作ではサスペンスにミステリーが加わる。
だが、超能力という得体の知れない恐怖の根源を暴き解き明かしたとしても、この映画のすべてが終わってはいない。
思い返せば伏線がまったく無かったわけではない。それらしい台詞もある。
けれども「そうきたか」と唸ってしまう結末に、知らず知らずに視点がズレていたことに気づかされる。「超能力者か否か」ではなく「超能力は存在するか否か」なのだ。またしてもコルテス監督の術中にハマッてしまった。
大物スターが出てる割には奥行きない演出で…
微妙な完成度でしたね…。
‘シックスセンス’ほどの驚きがないのが残念。
というか、予告編の‘視点を替えて見てください’という言葉、確かにその通りなんだけど、そんなこと言われなければまだもう少し楽しめたかも…。
そこまでビックリ仰天じゃない仕掛けが期待を外れたというか…。
インチキ超能力者の嘘を暴こうとする話ですがミステリー度が低いのが致命傷。
おまけに、
当の主人公の‘サイモンシルバー’が嘘を暴こうとする研究者に与える危害がたいしたことないのが緊迫感がわかない要因か?
もっと危機感をあをる演出がほしかったな。
デニーロの貫禄たっぷりの演技はいいものの、観客を置き去りにして、謎めく演出に不満。
ニセモノ超能力者側と科学者が対峙するラストシーンは見応えあるものの、そこに行き着くまでの過程が明瞭でなく、すっきりしませんでした。それはより謎めいて見せようとする監督の過剰演出が目立ったからです。
超能力者サイモンをニセモノとして追及する、科学者のトムの日常に様々な異変が起こり、身近な人間が次々と死亡することも相まって、一時は超能力者の呪いとも思えるスリラホラーな展開に。このルックで攻めるなら、怖さという点で統一して欲しかったと思います。 途中で、サイモンの部下にトムが襲われ、殺されそうになるシーンが入ると、それはそれでサスペンスとしては怖さがあったのですが、スリラーとしては興ざめです。トドメは、なぜサイモンはインチキ超能力者だったのに、トムの周りで超常現象が起きたのかということがネタバレされると、ちょっとガッカリ。
サイモンの見せる超能力の全てにからくりがあると化けの皮を剥がすよりも、それでも科学者であるトムが明かせない事象があり、最後になにを仕掛けてくるのか解らない展開のほうが、より不気味だったと思います。
やっぱり超能力者と科学者がガチンコバトルする作品であれば、製作する側も超能力がインチキか、本当に実在するのかどちらか旗幟をはっきりすべきでしょう。どっちか解らないスタンスというのは、納得できません。
もう一つ気になるのは、謎めいたところを強調するあまり、観客を置き去りにして、突然いろいろな現象が起こることです。それが本作を難解な作品と誤解してしまうようにしています。ラストの展開を見れば、それほど複雑ではなかったと感じるのですが、中盤までは取っつきが悪く感じました。もう少しサイモン側とトムの直接対決に絞り込んだほうがシンプルになって、解りやすくなったことでしょう。
ドキドキ、ハラハラさせる演出は、『[リミット]』でたっぷり見せ付けてくれたロドリゴ監督だけに、そんなに気負わないで今回もB級映画と割りきって、自分の得意な演出方法のなかで手腕を発揮させればよかったのです。大物デニーロの投入で、中身以上の大作感を出そうとして逆効果になったのではないかと思います。
それでも、デニーロの伝説の超能力者が放つカリスマぶりが圧巻です。本当に超能力があるのかないのか、目が見えてなさそうで、実は目が見えているのかもしれないという真贋入り交じったソロモンの怪しさを、見事にどっちににも見える怪演を披露してくれました。
そんなサイモンに執拗に迫る若き科学者トムも、キリアン・マーフィが狂気に近い信念を見せて、こちらも好演です。ただの好青年ではなく、エキセントリックなところを見せるトムの性格が伏線となって、ラストの超常現象が起こった原因を巡るどんでん返しに、効いてくるのです。
ところでレッドライトとは、降霊会の時使われる赤ランプのこと。そんな赤ランプを使って部屋中を赤く染めなくとも、霊界とのコンタクトは可能なのにと感じました。
最後に、エンドロール終了時に出てくるワンシーンがどんな意味を持つのか気になりました。
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