劇場公開日 2013年2月15日

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「面白そうな題材だが。」レッド・ライト みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白そうな題材だが。

2013年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

怪しげな能力を100%ノー天気に肯定してストーリーを作ると、多分「ゴーストバスターズ」のような路線の映画が出来上がるんだろう。これはそう云った視点からのストーリーではなく、リアルにサスペンスとして撮っている。
でも、結局最後のオチがこの映画のすべてで、そこに持っていくためだけのストーリーのように感じられる。だからマスシン博士扮するシガニー・ウィーバーも途中で姿を消し物語の中心から外れていく。ネームバリューのある俳優にこの役はもったいない。ただ、観るほうとすれば豪華な顔ぶれと云う事で関心が向く。そんな計算だけでキャスティングしたとは思えないが。
軽い詐欺師的な自称霊能力者には簡単にタネをバラシ思い知らせるが、デ・ニーロ扮するサイモン・シルバーは強敵だ。科学的な見地からの立証は難しいなかでどう立ち向かっていくのか。ストーリーの中心はそこだったはずなのに見事に裏切られる。え、そう云うことだったの?となる感じで少しもやもや感が残る幕切れであった。「うーん見事に騙された」となるか、「なにそれー」となるか観る人によって複雑に分かれる作品だろう。

みっどないと・シネマ