高地戦

劇場公開日:2012年10月27日

高地戦

解説・あらすじ

「映画は映画だ」「義兄弟」のチャン・フン監督が、朝鮮戦争の高地戦を壮大なスケールで描き、2011年韓国で大ヒットを記録した戦争アクションドラマ。1953年、朝鮮戦争の停戦協議は難航し、南北の境界線を争う高地では、領地を奪っては奪い返す激しい攻防が続いていた。そんなある日、韓国諜報隊員のカン中尉は、激戦区のエロック高地に人民軍の内通者がいるという情報を詳しく調査するため、現地に赴く。カン中尉はそこで、かつての学友スヒョクと再会するが、心優しい青年だったスヒョクは過酷な戦場で変わり果て、冷徹な人間になっていた。地獄のような日々が続く高地で、兵士たちは一刻も早い停戦だけを願って生き続けていたが、ついに極限を超えた日が訪れる。脚本は、「JAS」の原作者として知られるパク・サンヨン。

2011年製作/133分/PG12/韓国
原題または英題:The Front Line
配給:ツイン
劇場公開日:2012年10月27日

スタッフ・キャスト

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フォトギャラリー

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映画レビュー

4.0 非日常の世界にあるプロップの使い方が見事。

2020年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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すっかん

4.0 なぜ、死ななければならないのか

2025年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

随分と時間が経ってから、ようやくこの作品を観た。 図書館で借りた『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』という本に紹介されていたのが、鑑賞のきっかけだ。

劇中に登場する女性スナイパーの存在は、かつての名作『シュリ』を彷彿とさせる。それもそのはず、脚本を手掛けたのは『JSA』の原作者として知られるパク・サンヨンであることからも、その時代(のテーマ)を受け継いでいると言えるかもしれない。

物語は史実に基づいたフィクションだが、停戦合意から発効までの「空白の12時間」に起きた戦闘の悲哀が、残酷なまでに描き出されている。歴史映画としての完成度は凄まじく、韓国映画特有の激しい戦闘描写は、他の朝鮮戦争作品と比較しても群を抜いたレベルにある。

この作品の特筆すべき点は、南北兵士の間に通う、戦争を介した奇妙な「連帯感」だろう。それは、土の中に埋められた「土産物」という装置を通して描かれる。同じ民族同士での殺戮――それは、その傍らで「特需」に沸き、繁栄を享受していた日本という国の誰もが、知ることのなかった現実である。

「なぜ、死ななければならないのか」

その根源的な問いに対し、経済的・政治的な腐臭が漂う現代の日本では、もはや考えることさえ放棄してしまっているのではないか。この映画が突きつける現実は、あまりにも重い。

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critique_0102

4.0 【”停戦はまだか。そして俺たちは敵ではなく戦争と戦う。”今作は、同民族ながら当時の米ソの政治思想により朝鮮戦争に駆り出された朝鮮の民の悲劇と、戦の中での僅かなる民族の絆を描いた作品である。】

2025年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

難しい

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NOBU

4.5 民族の悲劇

2024年10月10日
PCから投稿

大国に翻弄される朝鮮戦争の悲惨さがよく描かれている。
当時は北朝鮮にも大義はあったはずで。
日本がこの悲劇の原因に大きく関わっていることを忘れてはいけない。

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うまぶち