レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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貴方の行いは間違っていない。でも間違っていたと感じたら人生は修正できる!
映画でもミュージカルでも何度観ても感動する。無神論者の私ですが人間の汚らしさや美しさを神様が優しく見守っている。「貴方自身の行いは間違っていない。でも間違っていたと感じたら人生は修正できるのだよ。」と優しく諭されている気がする映画です。正に混沌とした世の中でもう一度自分の行いを見つめるのに最高な映画です。
でも、このパーフェクトなシナリオ 人間技ではないよなぁ~。
苦難にある人々を暖かく包む神の愛
年末リバイバル放映の超大作、しかもDolbyAtmosだったので贅沢に鑑賞できた。ザ・人間賛歌。冒頭の絶望的な船曳人夫のシーンに圧巻、この映画の持つスケールの大きさに思わず身を乗り出してしまった。
19世紀のパリの街並みの再現もよかったのだが、何よりもキャストがハマっていた。特にアン・ハサウェイのファンティーヌの美しさと儚さ、エディ・レッドメインのマリウスの若造っぷり、は観ていて次はどうなるのかと気になった。ヒュージャックマンのジャン・バルジャンは、原作をちゃんと読んでないのであまり偉そうな事は言えないが、もう少し丁寧に彼の内面を描き、更に物語の芯に近づけても良いと思った。短い時間だったがファンティーヌは物語の筋に近いと感じた。あと、ヘレナ・ボナム・カーターの宿屋の女将もイイね、個性派女優。
「夢破れて」「民衆の歌」は、映画鑑賞後、動画サイトで何度も聞いてしまった。映画内で「民衆の歌」のイントロが流れ、サビにくると心が震え、涙目級の感動を受けてしまった。
学生が組んだバリケードの上で、紅い旗を掲げるカットも、まるで一枚の絵画を彷彿させる美しさだ。この映画は、暗く汚いシーンでも民衆に近くなればなるほど、カットが美しくなる。宮廷や金持ちのシーンはなんとはなく薄っぺらく感じてしまった。
この映画は自由と未来を夢を見、苦難に立ち向かった人々が、まるで渾沌たる現代のわれわれにガンバレと応援しているかのようだ。
そういえば死んだお袋がレ・ミゼラブルの小説を若い時に読んで、心が震えたって言ってた。こんど小説もちゃんと読んでみよう
ベンジャミンバトンかよ。
公開時はミュージカル映画をわざわざ観る趣味もなく、なんとなくスルーしてしまっていた。
アレからもう少しおっさんになり、食わず嫌いは良くないと思い、デジタルリマスタードルビーアトモス公開だっていうので劇場へ。
結構若い人も沢山いた。
当たり前だけどずっと歌ってます。
ディズニー映画のように、たまに歌い出す、とかじゃなく、ほぼほぼ歌ってる。
やはり向き不向きはあるのか、これで2時間半はしんどかった。
画面の暗さと相まって中盤は睡魔との戦い。
それでもクライマックスの大合唱シーンにはしっかり目も冴えており、ちゃんと?感動できました。
ただ冒頭の老けメイクがちょいやり過ぎだったからか、年月が経つにつれ若返っていくヒューおじさんに若干混乱。
そりゃ10年経ってもまだウルヴァリンやれるわな。
執念の男
2012年(イギリス/158分)監督:トム・フーバー。
暗い重厚な色調。
重いSTORY。
158分のボリュームの大河ドラマ。
囁き声まで歌います。
ミュージカル映画を堪能しました。
ヴィクトル・ユゴーの小説が原作ですが、
1980年初演のロンドンでのミュージカルの完全映画化ですね。
ラストが小説と違います。
キャスト皆さんの歌唱力が素晴らしい。
ヒュー・ジャックマンの歌声は本格的です。
アン・ハサウェイの身体を投げ出すような入魂の歌声。
アマンダ・セルフライドとエディ・レッドメインの清純派カップルも、
歌唱力は実力派。
それにしてもジャベール警部の執念深さには、
怒りを覚える程でした。
ジャン・ヴァル・ジャンの逃げ続ける執念も凄い。
彼は“怪力の男“として描かれて、その怪力がジャベールの記憶を
呼び覚まさせる。
逃亡犯と気づくキッカケになるのも悲しい。
後半は1862年の6月暴動に移り、映画を盛り上げる。
コゼットとマリウスの恋が実るか?
もう、気を揉まされます。
そして撮影場所となった建物や場所、
ウィンチェスター・カレッジ、
ウィンチェスター大聖堂付近、
ポーツマス海軍基地、
建造物の持つ歴史の重みが映画を引き立てます。
ミュージカル映画として殆どの会話までがメロディがつきます。
アン・ハサウェイの歌う「夢破れて」に思いっきり聞き惚れました。
158分の長丁場を突っ走るエネルギー。
堪能しました。
何度観ても感動するミュージカル映画の名作です。
「民衆の歌」の合唱に涙
本作品の原作は、子供の頃よく情操教育の一環として何度も何度も観聴きさせられてきた。その影響もあってか、あまり自ら好んで踏み込むテーマではなく、高校時代に斉藤由貴さん目当てのミーハー心からミュージカルを鑑賞したのを最後にすっかり遠ざかっていた。潜在意識の中で、とても重苦しくあまり触れたくないものとしてジャンル分けしてしまっていたのかもしれない。
本作品上映から10年以上経ち、個人的推しのエディ・レッドメインの演技目当てと、ふとどんなストーリーだったのか興味がわき上がり、自ら進んで鑑賞。
ストーリー的にはある程度記憶通りだが、自身が50代になった今、若き日と比べ感じ方は180度変わった。とにかく全てが心に染み入る。世の中の闇の部分を良くも悪くも知ったことと自身でも子育てを経験したことにより、本作品の重苦しい部分にも共感できるようになったことが大きいと思う。
もちろん映像的に暗いシーンが多いし、死も身近なテーマゆえ心が沈んでしまう箇所も多かったが、やはりラストシーンは圧巻。皆で歌う「民衆の歌」は落涙を禁じ得ないほどの盛り上りで一気に感極まってしまった。歌っているメンバーの想いに想いを馳せればなおさら涙が溢れてくる。
結論、巡りめぐって、やっぱり多くの若者にぜひ観て欲しい作品だ。
見応えはあるが、時間が長すぎる。
BSで録画視聴。
レ・ミゼラブルはヴィクトルユーゴ原作で有名な小説だが、このレ・ミゼラブルは原作とミュージカルをミックスした内容。ストーリーは個人的には好まないし、時間も長い。
しかし、出演者が豪華。
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハザウェイが観れたのは嬉しかった。
エディ・レッドメインがまさか出演していたとは。この作品で観る事ができて嬉しい。一度映画館でイントゥザ・スカイ~気球で未来を変えたふたりを観た事があったから。
またまたスマナイが小説を知らないけど泣ける
ビクトル・ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル」という情報はマ王くらい映画を観ているバカにとっては常識だがその昔、テレビでハウスこども名作劇場の「レ・ミゼラブル 少女コゼット」を見て妹と泣いてたくらいの記憶しか内容が残ってない😑
そもそもハウスこども名作劇場には、暴力の如く泣かされてた😭
だからと言って改めて小説を読もうかみたいなカロリーは存在せずダラダラと歳を重ねたワケだが、映画化したんなら映画館で泣いてやろうと観に行った次第だ😁
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、ヘレナ・ボナム・カーター、エディ・レッドメインと歌える俳優総動員しての大作なだけに、観ているマ王としてはそれだけで幸せだったが、見所はやはり人間の業の深さに関わる無情なのかもしれない✨
しかし、無情に抗う主人公の強さや信念がやがて一つの答えに導いてゆく物語は、現代社会にも充分に通用するストーリーなんだが結果として、今の世の中は無情が圧倒的な勝利を収めているのが現状だろう😐
少なくとも本来ならこういう映画を観た後は、誰かに何かを施さなくては、みたいな気概が芽生えてほしいのだが多くは「最高だった」「観て良かった」「歌が素敵だった」くらいの感想しか芽生えない🫤
そりゃ当然、の上で大衆の気持ちを変化させてこその「レ・ミゼラブル」であってほしかったのがマ王の感想ですわ😬
革命なんてニュースや教科書でしか知らない日本人にとっては、有名な俳優が出演しているミーハーな作品としか映らないのかもしれないのが映画のように泣けてくる🥲
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
小説知らない度★★★★★
正直、157分は長いぞ度★★★★★
ヒュー・ジャックマン歌上手い❗️
10年ぶりに鑑賞。
こんなに終始歌ってる映画だったっけな?と久しぶりに観て思った。
記憶では普通に喋ってるイメージだったけど。
98%は歌だったかも。
でもほんとに、力強い。
最初から力強い。なんなら最初が一番力強いと感じた、私は。
あのジャンヴァルジャン達が大雨の中、船を引くシーン。
ヒュー・ジャックマンと気づかないくらいの演じ方。
いつもシュッとしたヒュー・ジャックマンのイメージだから、ボロボロの感じも演じ切ってる姿に見入ってしまった。
「生まれ変わるんだ!」と崖の上で叫ぶシーンはほんとに力強く、ビリビリ来た。あそこのシーン、とても良かったな。10年前にも観たはずなのに完全に忘れている。ほんと、人間の記憶って当てにならない。
ラッセルクロウ様
いいですね〜〜〜。なんかすっごい合ってたなあ、あの役。
謎の安心感があるんだよなあ、ラッセルクロウ。
どっちかというとヒュー・ジャックマンの方が「ラッセルクロウ」って顔してんだよなあ、私には。ウルヴァリン、のようなシュン!と切り裂くイメージが「ラッセルクロウ」という名前にはある。私はね。
だからそんな鋭敏な名前と本人のやわらかい雰囲気とのギャップがとても好き。今回の役の身分のいい感じも、合ってました。ラッセルクロウ様。
アンハサウェイ歌唱シーンは、すごく記憶にあった。髪を切られて坊主頭になった姿で涙を流しながら歌うシーン。あそこの印象が強い。
もはやこのシーンの記憶しかほぼないから、再鑑賞しようと思ったわけだった。
この時代、世界中で大きくいろんなことが変わる時代で、この時代を生きた人は大変なことも多かっただろうけど、やはり、昔を遡れば遡るほど、人間の「生きてる感」「alive感」は強くなる。生きることに、一生懸命。
難しいよね、死を感じることが少ない方がいいのだけれど。死を身近に感じている人は「生」も強く感じることができる。
自分たちの生活を変えようと、人が、命をかけて戦った時代があったのだということ。そして戦った結果、変わったということ。
そうやって、フランスの人たちの今があるんだもんな。
現代の日本で生きる人間として、なかなか考えられないこと、すごいことだと思うな
p.s.
ストーリーとは関係ないけれども、やはりこの時代って衛生面大変そうだな〜〜〜って、すごい何度も思いながら観てた。
なぜか「衛生面」が頭をよぎりまくった。
ほとんどのセリフが歌
タイトルに反して前向きで元気づけられるミュージカル
邦題『ああ無常』は本によってシチュエーションや結末が異なっている。今作を視聴して理解が深まった。
序幕(1815年)、美しいメロディに乗せたセリフ...口パクではなくキャストが生で歌っていて、迫力ある映像に圧倒される。
第1幕(1823年)からは、
ファンティーヌ(アン・ハサウェイ)の(未婚で産んだ)娘コゼット(イザベラ・アレン)を市長マドレーヌ(ヒュー・ジャックマン)が引き取る経緯に没入する。
ファンティーヌの死がトラウマになりそう。ちなみにアン・ハサウェイの母親も全米公演でファンティーヌを演じたことがあるらしい(パンフレットによる)。
サウンドトラックにも収録されているが、歌詞・対訳は割愛となっている「サドゥンリー」は、唯一映画版のために新たに作られた曲。
第2幕(1832年、パリ)からは、
パリ都市計画が実行される前の時代、巨人用とも思える巨大で立派な建造物の再現も見どころのひとつ。
ジャヴェール(ラッセル・クロウ)...法の番人として正しくて強い男、『ルパン三世』の銭形警部ようにジャン・バルジャンを執拗に追ってくるので怖い。
エポニーヌ(サマンサ・バークス)、マリウス(エディ・レッドメイン)、コゼット(アマンダ・サイフリッド)の三人の若者の恋心。
自分の任務を果たす者たち vs 自由で平等な社会を求め抗う者たち...ジャベール vs バルジャン、兵士 vs ABCの友。
結婚式とエピローグ...バルジャンの前に姿を現すファンティーヌとマリウスとコゼット、感動の名場面。
ミュージカルは苦手ですが、この映画は別物!
誰がなんと言おうと、傑作大作ミュージカル映画です!!
こんなミュージカルの大傑作を今までみていなかったことが恥ずかしい。
3時間近い上映時間にビビっていて機会を逃していたけど、余裕で見られた。
ここで文に書き起こしてしまうのがもったいないくらいの作品だった。
全編を通して、台詞がなく、全ては旋律をもって、歌として全てが語られる。
壮大な音楽に圧倒される。とくに民衆の歌が胸に突き刺さって、私の中で歌い続けて、生き続けている。
社会の闇、罪、死、目を背けたくなる現実が、脚色されることなくありのまま映されていた。
娼婦たちが沢山出てくる闇の深いシーンの、髪、歯、そして体を売っていくのを見るのは、身近でリアルだったので1番しんどかったかもしれない。周りに光がなく人々の目に光がなかったのも。でも、脚色することなくその社会の、当時の現実として、目を背けるわけには行かないと思った。
宿場のシーンのコミカルかつダークな感じも良かった。ブラックながら笑えるところもあって面白かったし、スパイスになってた。
個人的には、マリウスを想っていた女の子の心の美しさに惹かれた。彼女自身も恵まれた環境じゃないのに、居場所をリークせずに愛する人の幸せを願った…。本当の愛があった。
革命のシーンは、意志と誇りをもって散っていく姿は儚くとにかく悲しかった。
争いで失うものの多さを現実として映し出していた。けれど、犠牲は消して無駄ではなかったという希望が、ラストのシーンと、今なお民衆の歌が私の心に鳴り響き続けているこの事実に現れていると思う。
色褪せることのないミュージカルの傑作で、このレビューには書ききれないもっともっと沢山のメッセージや要素があると思う。また何年か後にもう一度見て、どう心が動くのかをみてみたい。
俳優のかもし出す肉体のライブ感が詰まった映画になっている。
貧困で始まった人生、そこから名士になり時代を動かしてゆく男の話。原作は世の絶望や自身への勇気、そして愛情を織り込んだ名作。何度も映画化されたが、それだけ、しっかりとした物語であるという事だと思う。「舞台版のミュージカルの方が感動した」という人もいたが、それはそれ、見方や感情の入れ方の問題だと思う。
この映画の優れているのは
俳優の肉体から出る「気」の強弱で
それを歌う事で観る人に伝える
パワーに変えた事だと思う。
ミュージカルでありながら
大袈裟に踊らず振る舞わず
細い声でもその時の感情を
強烈な音にしている。
映像でも伝わる、伝えられる、
演出効果を狙っているものだと思う。
彼らの姿、俳優の演じる役、
それが手に届くところにあった。
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