嗤う伊右衛門
劇場公開日:2004年2月7日
解説
古典『四谷怪談』の主人公・伊右衛門と岩の物語を、ピュアなラヴ・ストーリーに置き換えて描く時代ドラマ。監督は「青の炎」の蜷川幸雄。京極夏彦による同名原作を基に、「阿修羅のごとく」の筒井ともみが脚色。撮影を「踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2」の藤石修が担当している。主演は、「青の炎」の唐沢寿明と「ラスト サムライ」の小雪。第16回東京国際映画祭特別招待作品。
2003年製作/128分/PG12/日本
配給:東宝
劇場公開日:2004年2月7日
ストーリー
民谷家に婿入りすることになった、嗤わぬ浪人・伊右衛門。妻の岩は、疱瘡を患い顔半面が崩れてはいたものの、卑屈なところの一切無い凛とした女だった。結婚した当初は様々な誤解から行き違いもあったが、ふたりは次第に深く愛し合うようになっていく。ところが、岩が発病する以前に彼女に袖にされたことを未だに恨みに思っている筆頭与力・伊東喜兵衛はそれが面白くなく、ふたりを巧みな奸計に陥れ、その仲を引き裂いてしまう。一年後、自分が身を引いたことで伊右衛門が幸せに暮らしていると信じていた岩は、実は彼が喜兵衛の愛人・梅とその子供を押しつけられ、不遇の暮らしを強いられていると知り愕然となる。全ては喜兵衛の謀。しかし、それを知った岩を喜兵衛は伊右衛門に斬るよう命じたのである。果たして、伊右衛門は岩を斬るも、彼女との愛を貫く為に喜兵衛に復讐すると、岩の亡骸の隣で自らの命も絶つのであった。