タンゴ(1998)
劇場公開日:1999年5月1日
解説
映画監督とダンサーの恋を情熱的なタンゴの調べに乗せて描くドラマ。監督・脚本は「フラメンコ」「タクシー」の名匠カルロス・サウラ。製作は「タンゴ・バー」のフアン・C・コダシ、ルイス・A・スカレージャ、カルロス・A・メンタスティ。撮影は「フラメンコ」「タクシー」に続いてサウラと組むヴィットリオ・ストラーロ。音楽はスコアと音楽監督を「ラッシュアワー」のラロ・シフリンがつとめ、音楽監修をオスカル・カルドソ・オカンポが担当(出演も)。美術はエミリオ・バサルドゥア。衣裳はベアトリス・ディ・ベネデット。出演は「タンゴ ガルデルの亡命」のミゲル・アンヘル・ソラ、新星のミア・マエストロ、『タンゴ・アルゼンチーノ』のトップ・ダンサー、セシリア・ナロバほか。98年カンヌ映画祭高等技術委員会技術グランプリを受賞。
1998年製作/116分/スペイン・アルゼンチン合作
原題または英題:Tango
配給:日本ヘラルド映画配給(ポニーキャニオン=日本ヘラルド映画提供)
劇場公開日:1999年5月1日
ストーリー
ブエノスアイレス。高名な映画監督マリオ(ミゲル・アンヘル・ソラ)は妻ラウラ(セシリア・ナロバ)との離婚の痛手を忘れるため、タンゴをテーマにした新作の撮影に入る。オーディションで彼は若く美しいすぐれたダンサー、エレーナ(ミア・マエストロ)に出会う。だが、彼女は今回の作品の大手出資者アンヘロ(フアン・ルイス・ガリアルド)の愛人でもあった。伝説のダンサーや名演奏家が熱演し、撮影は進むが、プロデューサーの横やりで自信を失いかけるマリオ。だが、おのれの過去を振り返るうち、自分の祖父母も含む移民たちがブエノスアイレスの街に来た時代を群衆劇として再現していく。そんななか、マリオとエレーナは許されない危険な愛におちていた。それを知ったアンヘロは刺客を送り込んだ。映画のクライマックス。群衆にまぎれ、刺客はエレーナに近づいて彼女の胸を一突き。マリオの胸で息絶えるエレーナ、彼女を生き返らせようとするマリオ……そんな光景を撮影するスタッフの姿が映り、すべてが映画のプロセスだったことが明かされて映画は終わる。
スタッフ・キャスト
- 監督
- カルロス・サウラ
- 脚本
- カルロス・サウラ
- 製作
- ルイス・エー・スカレージャ
- カルロス・エー・メンタスティ
- フアン・シー・コダシ
- 撮影
- ビットリオ・ストラーロ
- 美術
- エミリオ・バサルドゥア
- 音楽監督
- ラロ・シフリン
- 音楽監修
- オスカル・カルドソ・オカンポ
- 編集
- フーリア・フアニス
- 衣装デザイン
- ベアトリス・ディ・ベネデット
- 振り付け
- フアン・カルロス・コペス
- アナ・マリア・ステケルマン
- カルロス・リバローラ
- 字幕
- 古田由紀子
受賞歴
第71回 アカデミー賞(1999年)
ノミネート
外国語映画賞 |
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第56回 ゴールデングローブ賞(1999年)
ノミネート
最優秀外国語映画賞 |
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