ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「パリ、テキサス」の名匠ビム・ベンダースと世界的ギタリストのライ・クーダーが再タッグを組み、キューバの伝説的ミュージシャンたちにスポットを当てた音楽ドキュメンタリー。ライ・クーダーが敬愛するキューバのミュージシャンたちと制作したアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は大ヒットを記録し、1997年グラミー賞に輝いた。ベンダース監督はキューバを再訪するライ・クーダーに同行し、ミュージシャンたちとの交流を記録。情緒豊かなハバナの街並みや、アムステルダムでのコンサート、そしてニューヨークにある音楽の殿堂カーネギーホールでのステージを交えつつ、彼らの素晴らしい音楽とそれぞれの人生を映し出していく。

1999年製作/105分/G/ドイツ・アメリカ・フランス・キューバ合作
原題:Buena Vista Social Club
配給:東北新社
劇場公開日:2021年11月5日

その他の公開日:2000年1月15日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第72回 アカデミー賞(2000年)

ノミネート

長編ドキュメンタリー賞  
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(C)Wim Wenders Stiftung 2014

映画レビュー

4.0音楽を愛し、音楽で愛される老人たち

2024年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

2023年末に私の心を揺さぶったPERFECT DAYSのビム・ベンダース監督作を観てみようと思い、最初に選んだ作品。(2024年鑑賞4作目。U-NEXTで視聴)

キューバの老ミュージシャン達の人生とハバナの日常風景、そしてレコーディング風景やステージでのショーを織り交ぜたドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリーでも、編集次第でドラマティックにもエモーショナルにも仕上げることが出来るはずだが、一人一人のミュージシャンのインタビューとプレイを紹介しながら淡々と進む。特別な編集テクニックを駆使しているようには感じない。誰でも撮れそうである。

いやしかし、この監督でなければ、この映画は撮れなかったのではないか。
何を撮るか、という題材選びで既に1歩抜けている。そしてカメラワーク、映像と音楽の組み合わせ。特に、ビム・ベンダース監督の音楽センスは尋常ではない。上手く表現できないのだが、音楽の使い方、切り取り方が素敵すぎる!

監督の話ばかり書きすぎた。
ミュージシャン達は一人一人それぞれ貧しかった。彼らが生きた時代、国も貧しかった。しかし、音楽を愛し、老いてもなおステージに立ち、気負いなく、プロの演奏と歌を披露して心から音楽を愛する姿を観客に見せてくれる。その姿にコンサートの観客は魅了される。そして映画を観る観客も魅了される。

ラストのNYカーネギーホールでの晴れ舞台。ミュージシャン達の最高のパフォーマンスと誇らしげで楽しそうな姿は、輝いて見えた。

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TS

5.0いわずと知れた名作、年齢を感じさせない情熱。 じかに見られて圧巻で...

2023年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

いわずと知れた名作、年齢を感じさせない情熱。
じかに見られて圧巻でした。
最大限の拍手を。

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woodstock

4.0音楽好きは是非。人生に彷徨っている人も是非。

2023年2月19日
PCから投稿

映し出される人の輝き
奏でる音の素晴らしさ

そこに
人生がある。
音楽がある。

それが羨ましく思う。

苦労をあっけらかんと語る。
いい思い出として語る老人たち。

歳をとった先に何があるのだろうか
それまで考えたことの無いことへの
突然の未来が映画の中にある。

やはり羨ましい。

老人になったとき
大金持ちじゃなくても
輝いていたい。

その輝いた笑顔が映し出される。
何度も言える。
羨ましいと。

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共感した! 2件)
星組

5.0サルサ「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」すきにはたまらない映画

2022年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

おどろいたのは監督。
「ビム・ベンダース」は、ある意味伝説のひとでもある。
ぼくはなぜか「CUBAN SALSA」すきだ。その音楽には光の湿った影がない。きっとそんなことはないんだろうけど、貧しくとも、アメリカから経済閉鎖されても、彼らはキューバで音楽を生きている。彼らの「誇り」と思いたい。
ヘミングウェイはその海で椅子を置き新聞読みバーでダイキリを飲んで過ごした。そんな写真の彼がすきだ。アフリカの狩猟写真や戦争の写真よりもずっとずっと、すきだ。
あるときキューバがすきになった。葉巻を吸って「ハバナクラブ」を飲んで過ごした。「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」曲はその自分のすべてを思い出せる。。スペイン語が分からないのに、その質感がずっといまでも残っている。
日本人のぼくはキューバで暮らすことも彼らになることもできない。その意味で日本人としての国家の「自由と義務」を信じている。国家を失った民の「自由」はイスラエルやいまはウクライナ(毎日涙をながしている)を見れば理解できる。
彼らの「自由」に過去もいまも、祝福を願っている。

自由は、戦ってやっと得られる金貨だ。頭を下げて得られるわけがない。

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