とつぜん!ネコの国 バニパルウィット
劇場公開日:1998年5月30日
解説
飼い犬を連れ戻すため、ネコの国バニパルウィットを訪れたトリヤス少年の冒険を描くファンタジー・アニメーション。「アキラ」の作画監督などで知られるなかむらたかしが書いた原作を自ら監督してアニメ化。脚本はTVアニメ『Rain』の小中千昭がなかむらたかしと共同で執筆。声の出演は堀裕晶ら。1995年製作の作品だが、今回外国アニメ「長くつ下のピッピ」の併映として初公開された。
1995年製作/77分/日本
配給:T&Kテレフィルム
劇場公開日:1998年5月30日
ストーリー
トリヤスは小学五年生の男の子。最近は学校が面白くない上に、飼い犬のパパドールまでも行方不明になって、元気がない。そんなある夜、トリヤスと妹のミーコの寝ている部屋に、ネコの国バニパルウィットから三匹の不思議なネコがやってきた。三匹は、パパドールがバニパルウィットで暴れているので、一緒に来てやめさせてほしいと頼みに来たのだ。断る間もなくトリヤスとミーコはバニパルウィットへ。その頃バニパルウィットでは、国を自分のものにしようと企む女王ブブリーナが、巨大な怪物と化したパパドールを操り、暴れて回っていた。トリヤスはパパドールにやめるよう呼びかけるが何の反応もない。実はトリヤスには、友達に犬のことをからかわれ、その八つ当たりでパパドールを叱ったという経緯があった。がっかりするトリヤスを、女王から国を守ろうとする女の子チュチュが励ます。チュチュたちと団結したトリヤスは女王たちと空中戦を繰り広げ、ついにパパドールの巨大な体にたどり着く。トリヤスはチュチュと協力して、持ってきた首輪をパパドールの首に巻きつける。その首輪には、幼いころ、トリヤスとパパドールが友情を誓い合った印が書かれていた。それを見たトリヤスは、いつの間にか自分が夢見る大切さを忘れていたことに気づいた。パパドールは元の犬に戻り、ブブリーナ女王は退却した。トリヤスはバニパルウィットの人々と再会を約束して、日常世界に戻った。