はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア
劇場公開日:1995年7月29日
解説
『ロードス島戦記』などで知られる水野良原作のCDシネマ 『レジェンド・オブ・クリスタニア』を元に、神秘の国に足を踏み入れる勇者たちの姿を描いた冒険ファンタジー・アニメーション。CDシネマ、小説、コミック、ゲームソフトと多彩なメディア・ミックス展開のひとつとして製作された。監督は「グスコーブドリの伝記」の中村隆太郎。脚色は「ロードス島戦記」の遠藤明範。
1995年製作/80分/日本
配給:東映
劇場公開日:1995年7月29日
ストーリー
遥かな昔、神々の戦いを嫌った中立神たちは南の大地に逃れ、自らの魂を獣の身体に封印し“神獣”となった。神獣たちは大地を隆起させ、外界との交わりを遮断した。人々はこの南の大地を神々の住む禁断の大陸“クリスタニア”と呼んだ。クリスタニアでは神獣王フェネスの定めた運命律によって、永遠に同じ歴史が繰り返され、周期が巡るごとに民は再生していた。しかし、邪悪な神獣王バルバスは、大陸全土の支配を望み、魂の器となるのにふさわしい人間の肉体を求めた。暗黒の民を率いて北方の呪われた島を出た漂流王は、バルバスの呼びかけにより自らの肉体を差し出したのだった。300年後、クリスタニアから断絶された新しき民の国ダナーンでは、宰相マリードの率いる騎士団によって先王の弟ハーヴェン侯爵が暗殺され、ハーヴェンの息子・レードンと五人の家来たちだけが屋敷から焼け出され、生き残った。断崖のそびえる山へと逃れた六人は、やがて行く手を遮られるが、その瞬間、断崖が真っ二つに避け、「力を欲しければクリスタニアへ来い」という邪悪な声を耳にする。開かれた断崖を上った六人はクリスタニアの奥へと進み、やがて、クリスタニア征服を目論むバルバスの侵略を阻止するべく立ち上がったボークスたちと出会った。漂流王の側近で主君を救う意思に燃えるシェールを中心に、彼女を守りながらバルバスを打倒するための“獣の牙”という傭兵団を組織しているボークスは、レードンたちにシェールとともに“獣の牙”本隊へ向かうよう要請し、バルバスの攻撃を迎え撃つ。一方、本隊を目指すレードンたちにもバルバスの攻撃は及び、そこでレードンは再び「力を欲しければ我に従え」という邪悪な声を聞く。レードンをクリスタニアへと誘った声の主はバルバスだったのだ。戦いの中で、従臣の何人かをバルバスに連れ去られたレードンは、シェールとともにバルバスの城ドートンに向かった。“獣の牙”も全軍を挙げてドートンへ攻め込むことを決め、クリスタニアの平和とバルバスを倒し漂流王の魂を解き放つために、レードンとボークスたちは、正義の剣でバルバスに立ち向かうのだった。