袴だれ保輔

劇場公開日:

解説

製作は「熱砂の白蘭」の田中友幸で、雑誌「オール読物」所載の吉川英治の原作から「江の島悲歌」の八住利雄が脚色、「新粧五人女」の滝沢英輔が監督に当たっている。撮影は「白い野獣」の玉井正夫である。出演者の主なものは「若い娘たち(1951)」の池部良、伊豆肇、若山セツ子に「佐々木小次郎 (第一部)(1950)」の山根寿子、宝塚少女歌劇からの新人新珠三千代、それに東山千栄子、小沢栄、清川荘司などである。

1951年製作/95分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1951年6月22日

ストーリー

藤原一門が権勢と栄華を極め、庶民はその重圧に苦しんでいた頃のこと、袴だれ保輔と呼ばれる侠盗が現れ、庶民の頭上に盗んだ黄金の雨をばらまいては姿を消すのであった。彼はその昔、秀才の誉れが高かったにもかかわらず、家名のある家の子弟でないところから、当時の栄達の唯一つの道である勤学院の試験に落とされたことを怒って、唯一人の母と許婚の千種とをすて、盗賊となり果てたのであった。山塞へ、もと江口の里の遊女白女が彼を慕って来たとき、保輔の相棒となっている山賊の鬼童丸は、これを横取りしようとして、右馬寮の馬十頭を一夜に盗み出す賭を保輔にせまって負けた。源頼信は保輔を討ち取る命を受け、二度までも矢を射たが、頼信の妻こそ昔の恋人千種であると知って、保輔はその娘千鶴を誘拐して山塞へ連れ戻った。その千鶴へ鬼童丸はみだらな眼を向け、白女は嫉妬した。しかし計らずも千鶴が自分の実の娘であると知ったとき、保輔は父とは名乗らず危険を冒して千鶴を都へ送りかえし追って来た検非遣使たちに包囲され、谷間へ追いつめられて、白女と共に死んで行ったのだった。

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