僕は戦争花嫁

劇場公開日:

解説

西ドイツの米軍占領地区で物資購入委員をしているフランス人大尉アンリは、通訳に配属された米軍士官キャサリンと組んで仕事をしていた。喧嘩友達の関係からいつしか互いへの恋心を認めた2人は結婚を決意する。外国女性と結婚した米軍兵士については「戦争花嫁」として妻を本国に連れ帰る規定があったが、婦人士官が外国人を夫にした場合は何の規則もなく、アンリはやむなく「男性の戦争花嫁」なる資格でアメリカ入国の許可を貰ったが……。出演者たちの急病などで撮影が度々中断されるなど製作はトラブル続きだったが、全米年間第3位のヒットとなった。

1948年製作/105分/アメリカ
原題:I Was a Male War Bride
劇場公開日:1950年12月5日

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映画レビュー

4.0笑えるハワード・ホークス監督のロマンス・コメディ

2022年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画、20年近く前?にテレビ録画で観た時には、「ケーリー・グラントの女装」がインパクトあり過ぎだった。
久しぶりに観直してみると、女装シーンだけでなく、「滝」・「ドアノブ」など楽しいネタが散りばめられて、とても楽しい映画であることを再確認した。

本作は、「米兵が戦時中に外地(外国)で結婚した場合、その配偶者を結婚花嫁としてアメリカに連れ帰ってよいという制度」があったのだが、その結婚相手=配偶者は女性を前提とした制度だった。
この映画では、アメリカ人女性兵士(アン・シェリダン)がフランス人男性(ケーリー・グラント)と外地で結婚して、夫を「戦争花嫁」としてアメリカに連れて帰ろうとする。
この点では、当時の制度の抜け道を利用した楽しいドラマであり、ジェンダー・ネタの先駆け的な感じもする。

序盤、アン・シェリダンとケーリー・グラントの衝突するあたりも楽しく、中盤以降は「配偶者の男」として「僕は、アメリカへ帰還する女性兵士の外国人配偶者だ…」と繰り返し説明するケーリー・グラントが笑える。これが、ひとつの壁を通ったかと思えば、またすぐに壁がある……というかたちで繰り返される楽しさ(笑)

アメリカ行きの船に乗ろうとする時には、水兵から「フローレンスちゃんとして船に乗る…」などと言われるあたりも爆笑。

ハワード・ホークス監督のロマンス・コメディ映画の佳作。

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たいちぃ
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