走れ!白いオオカミ

劇場公開日:

解説

野生のオオカミと少年との暖かい心の交流を描くアニメ。メル・エリス原作の同名小説の映画化で、脚本は「童謡物語」の剣持亘が執筆。監督は「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」の前田庸生、作画監督は同作の江口摩吏介、撮影監督は「魔女の宅急便」の杉村重郎がそれぞれ担当。

1990年製作/84分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1990年4月28日

ストーリー

ラセットと白い狼グレイは幼い頃から共に育てられ、強い友情で結ばれていた。ある日、グレイは町の有力者ショットのボクサー犬をかみ殺してしまう。鎖につながれているグレイに数々のちょっかいを出していたボクサー犬にグレイの怒りが爆発してしまったのだった。それによって様々な汚名を着せられ、町の人間に追われることになったグレイ。そんなグレイを救うため、ラセットは500キロ離れたニコレット国立森林公園の狼の保護区に連れて行く決心をするのだった。その夜からラセットとグレイの長い旅は始まった。愛犬を殺されたショットはハンター隊を組織し、新聞やラジオは「人食い狼」の動向を連日報道し、グレイを追跡して来るのだった。そしてやっとの思いでニコレットに着いたラセットとグレイ。しかし、人間の匂いのついた狼を野生の群れに戻すことは大変に困難なことだった。だが、それ以外にグレイの生きる道はないのだ。数日後二人の別れの時がやって来た。雪が辺りを真白にしたある朝、グレイはラセットから身体を離すと、凄まじい野生の遠吠えを強く長く響かせた。森から仲間の狼の遠吠えが聞こえてくる。それはグレイとラセットの永遠の別れであった。そして、これから二人は別々の道を歩いて行くのだった。

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