夜霧の決闘

劇場公開日:

解説

「青春蛮歌」のコンビ松浦健郎と井上梅次のオリジナル・シナリオを、井上梅次が監督したアクション・ドラマ。「暴れん坊森の石松」の岡崎宏三が撮影した。パースペクタ立体音響。

1959年製作/106分/日本
原題または英題:The Forgotten Waterfront
配給:東宝
劇場公開日:1959年12月1日

ストーリー

東京の夜の波止場。その倉庫の一室では、顔役村上一味と、神戸から来たという黒眼鏡の男が大量の麻薬取引きをしていた。この取引の最中、自動拳銃を乱射し、村上一味を倒し、黒眼鏡の男にも銃弾を浴びせ、麻薬と札束を持ちさった男があった。警視庁では、厚生省の麻薬取締官と合同捜査を始めた。黒眼鏡の男は、ショックで五年前を境にしてそれ以後の記憶を喪失した。当局は彼を一旦釈放することにした。男は神戸へ向った。波止場で、一人の女が急病で倒れているのを見つけ彼女の住いであるバーまで送った。これが縁でその家に居候することになった。的井捜査課長は、この女静江に男の保護を頼んだ。静江はこの男に、死んだ亭主の健次という名をつけ世話をした。麻薬の売人金城が健次を見つけ、ボス扇組の社長扇大作へ“続二郎”が生きていると連絡した。扇組の幹部、辻村と中西は思わず顔を見合せた。一方健次は、波止場で見た圭子に見覚えがあった。彼女は大作の娘で、かつては健次の本名続二郎の恋人だったのである。父が麻薬を扱っていること、二郎がその売人であることを知り、家を飛び出したのだ。二郎は圭子から過去を聞かされた。辻村と中西は大作を裏切り、県警へ密告した。大作は捕えられた。辻村と中西は麻薬密輸の首領陳との取引きを引受け、二郎を殺し屋三崎の手で殺そうと図った。三崎は二郎を連れ出したが、二郎の人柄に惚れこんでしまった。が、二郎は陳のために監禁された。陳はポケットから麻薬Gメンの写真を数枚出した。一枚はまぎれもなく三崎の写真だった。三崎は辻村と中西に殴り倒された。迫られる二郎は記憶をよび戻した。倉庫の取引中を襲った男、東京の埠頭で追射ちした辻村と中西の顔を。陳も、辻村・中西の裏切りを知って、二人を射殺した。陳は三崎に射れて死んだ。二郎は完全に記憶を回復した。悪の世界から足を洗うことを決意、三崎や的井捜査課長に連行されて行った。

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