地獄の底までつき合うぜ
劇場公開日:1959年6月1日
解説
松浦健郎の原作を、原作者自身が脚色し、「あばれ街道」の小沢茂弘が監督したギャングもの。撮影は「名犬物語 断崖の少年」の西川庄衛。
1959年製作/92分/日本
原題または英題:Hell's Companion
劇場公開日:1959年6月1日
ストーリー
碇勝五郎、同源次の七回忌法要中、奇妙なことが起った。死んだはずの源次が姿を現わしたのである。話はこうだ。七年前源次は船長の勝五郎に従って、第一黒田丸で金塊引上げをしていた。分け前の夜、勝五郎は何者かに射殺され、源次も海につき落されてしまった。仲間のだれかの仕業に相違なかった。勝五郎亡きあと船主におさまった黒田善一郎、岸本、山口らは源次の勝五郎ごろしを云いふらした。九死に一生をえた源次は復讐の鬼と化して、姿を現したのである。勝五郎の子供千造は真相を知らず、源次を警官に渡した。出所後源次は、身をかくして勝五郎を射った大型拳銃の持主を探した。ある日、源次は山口らに袋叩きにされた千造の弟幹夫を救った。幹夫は黒田社長の娘、順子と恋仲だった。が黒田は二人の交際を禁じていた。岸本、山口らは源次が救った女早苗をおそったがマダム夏枝の助力で早苗は逃れた。岸本らはあせった。或る日、贋造紙幣の源を探っていた警視庁は千造の碇印刷所を急襲した。逃げて来た千造に、岸本らは源次殺害をそそのかした。砂丘の上で千造と源次は向いあった。真人間になってくれという源次の嘆願に千造はうなだれた。岸本らは今度は千造をねらった。おびき出されてやって来た幹夫の目前で、千造は射たれた。銃口は幹夫に向けられた。源次の二挺拳銃も火をふいた。千造は第一黒田丸が悪の巣窟であることを源次に告げて、息絶えた。拳銃戦は黒田丸の甲板に移された。射ちまくる源次の前にボスの黒田善一郎が立った。その手に握られているのは源次の探し求めていたドイツ製大型拳銃であった。しかし源次の拳銃に一味は次々に倒れた。船内には贋札印刷室も発見された。