社員無頼(怒号篇)

劇場公開日:

解説

源氏鶏太の原作を、「すずかけの散歩道」の岡田達門・井手俊郎が脚色したサラリーマンもの。「燈台」の鈴木英夫が監督し逢沢譲が撮影した。パースペクタ立体音響。

1959年製作/83分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1959年5月12日

ストーリー

小牧雄吉は、大学を出ると柿原工業に入社した。中小企業こそ男の働く場所だと思ったからだが、会社は六千万円の借金で倒産の危機に瀕していた。柿原社長はこの危機を脱するため、大阪の大企業興和工業から資金援助を仰ぐことにした。興和工業からは資金とともに、隅田という男が乗りこんで来た。彼は柿原社長を閑職に追いやり、実権を自分の手に握った。隅田は雄吉の恋人・美奈を秘書にすえ、誘惑の手をのばした。冷たい空気の中で柿原社長を慰さめるのは雄吉だけだ。社内での雄吉を見る目は冷たくなり、美奈でさえよそよそしくなった。隅田は美奈をホテルに誘い、酔った彼女の純潔を奪った。雄吉の学友・浩介がたまたまそれを目撃した。雄吉は、隅田と、隅田と組んで不正を働いている古参社員の鬼田を屋上に連れ出し、二人にアッパーカットを浴びせ、辞表を叩きつけた。そして、「今日から無頼漢になってお前たちの悪事をあばいてやる」と宣言した。その夜、雄吉は屋台の飲屋で協子という女に会い、誘われて彼女のアパートに泊った。彼女は昼は勤めに出、夜はコールガールをしている女だ。協子は隣の蘭子の室に寝て、翌朝彼がめざめる前に勤めに出ていった。朝、雄吉は目前に現われた蘭子という女の奔放な言動に驚かされた。一方会社では、隅田は美奈に嫌気がさして、彼女をもとの事務員に戻してしまった。隅田も、協子の客の一人だった。協子は、雄吉のため隅田の身辺をさぐろうと決心した。大阪に出張した浩介からの電報が雄吉の許に届いた。「コダマニテオイデアリタシ」大阪には興和工業がある。雄吉は大阪に向った。その同じ列車の片隅には、やはり大阪に向う蘭子が乗っていた。

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