青い山脈(1957)
劇場公開日:1957年10月27日
解説
昭和二十四年同じ東宝で製作された石坂洋次郎原作『青い山脈』の再映画化で今回は東宝スコープ、アグファカラーで製作された。脚色は前回と同じく井手俊郎(近作は「初恋物語(1957)」)が話を現代風に改め、「ひかげの娘」の松林宗恵が監督した。撮影は「智恵子抄(1957)」の小原譲治。主演は「大当り三色娘」の雪村いづみ、「大学の侍たち」の宝田明、司葉子、久保明、草笛光子、「月と接吻」の淡路恵子、映画初出演の水谷良重。ほかに太刀川洋一、中北千枝子、志村喬、井上大助など。
1957年製作/83分/日本
原題または英題:The Blue Mountains Part 1
配給:東宝
劇場公開日:1957年10月27日
ストーリー
ある夏の日曜日、金物屋の店先に海光女学校五年の寺沢新子が、小遣稼ぎにお米を売りに来た。浪人中で店の留守番をしていた六助は米を買った。ついでに御飯を炊いてもらって二人は急に親しくなった。新子は最近この町へ転校してきて、母を二人もつという複雑な家庭の娘であった。数日後、新子はラブレターを受取った。それは同じクラスの松山浅子たちの新子と六助の間をからかった悪戯の手紙であった。そのことを新子から聞いた担任の島崎雪子は、この町の旧弊な伝統や、男女間の交際を曲解するような風習を、徹底的に改善しようとした。しかし生徒側は「学校の名誉」のためと、雪子の態度に不満だった。多勢の生徒の感情的な反対や、理事会やPTAの機嫌をそこねてはと、私立学校の弱味で雪子の立場は悪化した。校医の沼田も、六助や友達のガンチャンも応援にかけつけた。一方生徒側も、町のボスでPTA会長の井口に応援を頼んだ。今や、ラブレター事件は町中の問題になってしまった。或る晩のこと、町の料亭で井口を囲んで教頭や父兄たちが集って、きたる理事会で雪子を叩きつぶす相談をしていた。一方、沼田医院の二階では、雪子、新子、六助たちが集って、作戦をねっていた。夜もおそくなって、隣村から急患の報せが来た。しぶる沼田を雪子は優しく送りだした。二階では新子と六助が二人の未来を語りあっていた。ところが急患とは嘘で、井口らの謀りごとだった。街角で四、五人の暴漢に襲われて、沼田は大怪我をした。そんなことも知らずに、雪子たちはなおも熱心に自分たちの問題を相談するのだった。
スタッフ・キャスト
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寺沢新子(女学生)雪村いづみ
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金豊六助(浪人)久保明
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島崎先生(英語教師)司葉子
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沼田玉雄(校医)宝田明
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富永安吉(大学生)太刀川洋一
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笹井和子(女学生)笹るみ子
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梅太郎(芸妓)淡路恵子
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駒子(芸妓)森啓子
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松山浅子(女学生)水谷八重子
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野田アツ子(女学生)小西瑠美
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田村静江(女学生)豊原允子
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小山文子(女学生)畠野世記子
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南条スミ子(女学生)竜見俊子
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女学生A関祥子
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女学生B若水玲子
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女学生C村松恵子
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女学生D須賀京子
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武田校長十朱久雄
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八代教頭村上冬樹
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岡本(国漢教師)藤原釜足
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田中(体操教師)田島義文
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中尾(数学教師)堺左千夫
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小野(国語教師)中北千枝子
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北原(音楽教師)草笛光子
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白木(家事教師)一の宮あつ子
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井口甚蔵(P・T・A会長)志村喬
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松山浅右衛門(浅子の父)土屋詩朗
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宝屋のお内儀浪花千栄子
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柳屋の主人十朱久雄
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長森老人高堂国典
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チョビひげの男佐田豊
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金谷弥吉(六助の父)中村是好
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妻とく(六助の母)賀原夏子
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妙子(六助の姉)津山路子
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弥性のお内儀三條利喜江
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弥性の仲居三田照子
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芸妓園田祐子
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岡本まつ代(岡本の妻)馬野都留子
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青年A宇留木耕嗣
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青年B渋谷英男
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青年C井上大助
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男A岡豊
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男B山田彰
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易者沢村いき雄
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看護婦北野八代子
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栄屋の婆や出雲八重子
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百姓榊田敬二
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小使安芸津広
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学生A上村幸之
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学生B三浦常男
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学生C毒蝮三太夫
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学生D鈴木豊明