あさ潮ゆう潮

劇場公開日:

解説

瀬戸内海を背景に、若き世代の友情と恋愛を描く青春メロドラマ。“婦人生活”連載の白川渥原作から「極楽大一座 アチャラカ大当り」の白坂依志夫が脚色、「裁かれる十代」の佐伯幸三が監督、「処刑の部屋」の中川芳久が撮影を担当した。キャストは「処刑の部屋」に次いで若尾文子、川口浩が再びコンビで主演するほか、「魔の花嫁衣裳 (前後篇)」の船越英二、南左斗子、「滝の白糸(1956)」の苅田とよみ、「屋根裏の女たち」の藤田佳子、他に水戸光子、村田知英子、三宅邦子など。

1956年製作/86分/日本
劇場公開日:1956年8月1日

ストーリー

瀬戸内の塩飽七島に育った佐々部弓子達男女七人のグループは評判の仲良し。高校卒業後もジョケンボ島の岩に名を刻み、友情を誓う。両親のない弓子は別府のホテルで女中頭をしている姉舜子の許で働くため、グループの一人で海外雄飛を夢みる白戸大助と老父留吉の速鳥丸で別府に向うが暴風で船は沈み、一同は危く助かった。だが、これがきっかけで弓子と大助は恋し合うようになる。弓子は無事ホテルへ着くが、舜子から大助との関係に注意しろと言われる。大助は弓子への愛を告白する手紙を残して去り、やがて舜子も恋人松原が事業に失敗したため急ぎ上京した。神戸の清和造船に勤めた大助は事故で落命しかけた幣原社長令嬢和子を救うが弓子に瓜二つなのに驚いた。姉を追って上京した弓子は、舜子から自分が幣原氏の娘で和子とは双子であると知る。だが神戸へ赴いた弓子は親しげな大助と和子の様子に傷心を抱いて別府へ帰る。ある日弓子を訪れた大助は喜ぶ彼女を前に、和子の姿に恐しい錯覚を感じその恋慕をも避け切れぬ思いから香港へ去ると告げた。弓子は煩悶の末姉妹のため大助をあきらめようと決意、以前から彼女を狙う竹中と共に、酒に総てを忘れようとした。この頃、九州に来た和子は弓子を求めて別府へ急ぐ途中、車が崖から落ちて重傷を負う。竹中の毒牙に陥ろうとした弓子はそこに現われた大助に助けられ、共に町はずれの病院に急ぐ。今は息絶えた和子に始めて姉妹の名乗りをする弓子。彼女は遺骨を抱いて大助と共に、懐しい瀬戸内の島へと帰って行った。

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