薩摩飛脚 完結篇(1955)
劇場公開日:1955年11月15日
解説
前編と同じスタッフ、キャストであるが、新しく勝浦千浪と「だんまり又平 飛龍無双」の原健策が迫加配役された。
1955年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1955年11月15日
ストーリー
東海道を西へ--伊集院帯刀一味の執拗な追撃を逃れて大阪に着いた神谷金三郎と伝次は、薩摩への便船を待つかたわら薩摩の蔵屋敷を見張っておるいと欽之助の消息を探った。そのおるいたちは叔父赤堀玄哲を頼って大阪に入っていたが、赤堀も実は帯刀の一味で、帯刀は二人を囮にして金三郎を亡きものにしようと奸策をめぐらすのだった。ある日、欽之助に再会した金三郎はおるいの危機を聞き、裏切者堀江喜内を斬っておるいを救った。彼はまた懇意の回船問屋べっこう屋お才の注進で、芸者小きんが監禁されていると知り薩摩蔵屋敷に忍び入るが、すでに小きんは連れ去られたあとで、刺客の群に囲まれた。その後ようやく薩摩に潜入した金三郎と伝次は先発のおるいと逢い、彼女の良人松村伊織が八重山の土牢に幽閉されていることが判った。だが早くも金三郎の動きを察知した帯刀が伊織を土牢から連れ出すと忽然と現れた黒装束の一隊が伊織を奪い去った。一方、金三郎は帯刀の陣屋を襲ったが、小きんを助けるひまもなく八重山に向い、敵の術中に陥っているおるいと欽之助を救った。その時、矢文が風を切って金三郎の足もとに立った。その矢文に記された豊後山荘に赴くと、意外にも怪僧覚真が待っていた。帯刀から伊織を奪ったのは覚真の配下だった。折も折、帯刀一味が山荘を急襲し、最後の決戦の末、金三郎は帯刀を斃し、伊織とおるいは抱き合って無事を喜ぶのだった。