生きとし生けるもの(1955)

劇場公開日:

解説

山本有三の原作を、「初姿丑松格子」の橋本忍が現代版に脚色したもので、日活入社第一回の西河克己が潤色・監督に、高村倉太郎が撮影に当っている。出演者は、「からたちの花」の山村聡、「女人の館」の三國連太郎、北原三枝、「地獄への復讐」の山内明のほか南寿美子、三島耕、東谷暎子、轟夕起子、清水一郎、多々良純、清水将夫など。

1955年製作/117分/日本
原題または英題:Striving to Live
配給:日活
劇場公開日:1955年2月25日

ストーリー

曾根鉱業東京本社の労務課に勤める伊佐早靖一郎は、ボーナスが一万円多く入っていたので困っていた弟令二の月謝に払ってしまった。会計課の菅沼民子は、責任上自分で穴埋めをした。これを知った靖一郎は、返そうと思ったが返せなかった。それを機会に靖一郎と民子の間に、愛情が生れ始めた。民子は社長の息子夏樹の秘書になった。仕事熱心な夏樹は民子の働きぶりが気に入ってか、民子に求婚した。社長の周作は、仕事の関係者の令嬢香取あき子と夏樹の結婚を望んでいた。靖一郎は民子に夏樹のことを聞くと、身を引く決心をした。令二は兄の貧しい故の卑屈な気持に、いきどおりに似た気持を感じた。令二は曾根鉱業に就職し、北海道支社勤務になった。令二は積極的に労働組合に参加し、炭鉱ストの時にはその先頭に立った。周作と夏樹は民子を伴い駈けつけた。あき子は周作と懇意にしている南ゆき子の急死を伝える為に、靖一郎は令二をなだめるために、後を追った。やがてストは終り、令二は兄に伴われ社長の泊っている遠藤老人の家へ行った。対立し合う令二と夏樹は、民子との結婚問題などについて激論した。遠藤はその令二の中に、かつて貧しい一鉱夫だった周作の面影を見出した。一座の皆に向い、遠藤は人は皆銘々の生命力と、太陽を持つと静かに諭した。靖一郎と民子は、強く生き抜くことを誓い合った。

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映画レビュー

3.0同名の2024年渡辺謙の作品を見た

2024年10月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人は生まれる時も死ぬ時もその時期は決められない
自然の運命にゆだねると言うこと

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drchu

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