右門捕物帖 からくり街道

劇場公開日:

解説

製作及び監督は「鞍馬天狗 青銅鬼」の竹中美弘と並木鏡太郎が当り、佐々木味津三の原作から「鞍馬天狗 疾風雲母坂」の鏡二郎が脚本を書いている。撮影は「夕焼け富士」の河崎喜久三。出演者は「鞍馬天狗 疾風雲母坂」の嵐寛寿郎、高田稔、「親馬鹿花合戦」の野上千鶴子、「女といふ城 夕子の巻」の南寿美子、「鞍馬天狗 青銅鬼」の阿部九洲男、鳥羽陽之助、江川宇禮雄等である。

1953年製作/79分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1953年3月20日

ストーリー

浅草奥山に小屋掛けした上方上りの若衆歌舞伎の開演中に一座の女形市村宗助が天井裏で殺されていた。宗助が殺される直前に衣裳方の直どんを激しく叱りつけたことや、直どんが衣裳の中から匕首をとり出したのを見ていたものがあって、あば敬は彼を犯人としてしょっ引こうとした。しかし右門は傷口が刃で匕首のそれではないことを主張した。そのうちに小屋のなかで水茶屋の女おとせが殺されていることが発見され、その手には、右門とあば敬にこの事件から手をひくようにとの手紙が握られていた。その夜あば敬は覆面武士の一団にとりかこまれ、右門に助けられたが、その時右門の捕えた武士の一人は舌をかみ切って自殺をした。この男は小田切彌八郎といって井上河内守の家臣で宗助及びおとせ殺人の下手人であることが判明すると同時に浜松の国表に於ける家老速水勒負の陰謀が察知された。右門と、その後を追ってあば敬の浜松乗込みとなり、この報にあわてた速水一派は、この二人の召捕りを手配した。右門はたくみに宇治茶献上の茶人に身をやつして、河内守の替玉事件や真物の河内守が愛妾と逃避行を企てたことなどを探って見事に正邪の裁きをつけ、藩内を安泰にかえして、茶人と名乗ったまま浜松を去った。

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