赤穂城

劇場公開日:

解説

総指揮大川博で、マキノ光雄と長橋秀憲が共同で製作に当たっている。住吉山声の原作から「あばれ神輿」の民門敏雄が脚本を書き、「新撰組 第一部京洛風雲の巻」「新撰組 第二部池田屋騒動 第三部魔剣乱舞」の萩原遼が監督に当たっている。撮影は同じく三木滋人である。出演者の主なものは、やはり「新撰組 第一部京洛風雲の巻」「新撰組 第二部池田屋騒動 第三部魔剣乱舞」の片岡千恵蔵、薄田研二、月形龍之介、加藤嘉、御園裕子に、「箱根風雲録」の山田五十鈴、「お国と五平」の木暮実千代などが出演している。

1952年製作/81分/日本
原題または英題:The Forty-Seven Loyal Ronin
配給:東映
劇場公開日:1952年4月24日

ストーリー

元禄十四年、五代将軍綱吉の時代であった。恒例の勅使、院使の御下向に対する接待役の一人に、五万三千石赤穂城主浅野内匠頭長短が選ばれた。長短は持前の潔癖から従来の悪習をきらって指導役の吉良上野介に賄賂を送らなかったため、色々な手違いをたしなめられ、その上、当日の殿中で手ひどい恥しめをうけたため、上野介に切りつけて果たさなかった。国元にある大石内蔵之助が長短の性格を心配して、家臣及び領民のため眼をつぶってこの大任を果たして欲しいという懇切な書状も、心ない側近のため長短の手には渡らなかったのである。切腹の寸前、長短はようやく内蔵之助の書面を読んで、領民あっての自分であったことを悟ったが遅かった。内匠頭切腹の報が国元へ到達した時、家臣たちは城を枕に討死を、いや上野介への仇討をと騒ぎ立ったが、大石内蔵之助は、浅野大学殿をお取立て願って浅野家再興を懇願のため篭城をと主張する。その間に、不破数右衛門の如く、旧家の危急を知って駆けつける武士もあったが、城を脱走する人々も多かった。城明渡しの使者が到着し、その下検聞が旗本荒木十左衛門と榊原采女の両名で行われることになったが、内蔵之助はその時になって初めて自分の真意を明した。それは無条件に城明しの上、浅野大学殿のお取立てを懇願することであった。下検聞の二人の旗本に土下座してまでその取りなし方を懇願する内蔵之助の熱意に二人の武士も動かされ、よしなに取はからうと約束するのであった。こうして赤穂の城内は血を見ず、開かれたのであった。

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