青春の風
劇場公開日:1968年3月30日
解説
京都伸夫の原作「花の三銃士」を、「東京ナイト」の才賀明が脚色、「星影の波止場」の西村昭五郎が監督した青春もの。撮影はコンビの姫田真佐久。
1968年製作/83分/日本
原題または英題:The Society
配給:日活
劇場公開日:1968年3月30日
ストーリー
神戸のある女子短期大学を卒業した光子、愛子、峯子の三人は、三銃士といわれるほどの仲よしだが、卒業後、それぞれの道に分れて行った。光子は実家の小豆島に帰り、愛子は兄の圭介と暮らしながらレンタカーの仕事についていたし、峯子は道後温泉の実家で花嫁修業をしていた。ある日、光子は父洋策の友人クーパーからハウスキーパーの依頼があったのを機会に、自らハウスキーパーを志し、神戸へ来た。秘かに光子を愛していた圭介は光子が神戸に戻ってきたのを喜んだが、一方、峯子も親の押しつける縁談を断り、家出してきて愛子と圭介のアパートに転り込んだ。光子は持ち前の明朗な生活でクーパー家の仕事をてきぱき片ずけ、ジョージ坊やにも慕われて、評判が良かった。だが光子は気の弱い圭介が、自分に求婚できないでいるのを歯がゆく思い、圭介のアパートに出かけた。ところが、そこに峯子がいるのですっかり誤解し、圭介の弁解も聞かず怒って帰った。峯子も、圭介を愛していたのだが、圭介は今度は断固として峯子を実家に帰した。光子は、圭介のにえきらない態度にしびれを切らし、休暇を貰って小豆島に帰った。一方、愛子は、雑誌社に勤める恋人の田所と、レンタカーの宜伝に光子と四国を巡礼しようと計画、すぐに光子の後を追った。また、圭介もこんどこそ光子に求婚しようと小豆島に向った。こうして再び、三人の娘たちは四国でめぐりあい、光子と峯子はお互の誤解をといた。圭介も、ようやく光子に求婚したが、もともと圭介を愛していた光子が断るはずもなかった。