男の掟
劇場公開日:1968年2月13日
解説
「黄金の野郎ども」のコンビの山崎巌と江崎実生が共同でシナリオを執筆、江崎実生が監督し、安藤庄平が撮影を担当したアクションもの。
1968年製作/90分/日本
原題または英題:The Code of Man
配給:日活
劇場公開日:1968年2月13日
ストーリー
宗方工務店の末っ子玄造は、父の玄之助と折り合いが悪く家を出て一人暮しをしていた。それでも祭礼のときだけは家に帰るのだが、玄之助は相変らず頑固で、玄造につらく当った。そんな父子の不和を、工務店の組頭多平の娘早苗が心配していた。早苗は玄造が好きだったのだ。ある日、ライバルの法理建設が開発省から請負った難工事を辞退し、宗方工務店に押しつけてきた。玄之助は法理が自分の店を潰そうとしてるのを見抜き、対策を練った。そんな時に、南の海で死んだ玄之助の次男玄次の嫁と称して、真理と名乗る女が宗方家を訪ねてきた。玄造も母の八重も怪しんだが、玄之助は真理に同情して家に入れた。しかし、玄造が調べてみると、真理は玄次とは一面識もなく、玄次を知っていた情夫の三条に命令されて玄之助から金を捲き上げようとしていたのだった。だが玄造は長兄の玄一が真理を愛していることを知ると、三条と手を切らせて自分のアパートにかくまってやった。玄一はそのため三条に襲われて重傷を負った。そんな間にも、団地造成の工事は進み、玄之助の采配で順調にいっていた。一方、法理は工事を妨害するため現場に火を放ち、昔気質の多平が抗議に来ると重傷を負わせて帰した。多平はそれがもとで死んだ。怒った玄造は法理の事務所に殴り込むと、さんざん殴りつけるのだった。翌日、玄造はかねてから玄之助に頼んでいたキャタビラーを借りるため、アメリカに発つことになった。玄造は空港に見送りに来た早苗に、初めて愛していると告げた。早苗は額を赤く染めたまま、玄造の乗った飛行機に、いつまでも手を振っていた。