恋のハイウェイ
劇場公開日:1967年3月11日
解説
京都伸夫の原作『真珠貝の詩』を、「青春の海(1967)」の三木克巳が脚色し、「不死身なあいつ」の斎藤武市が監督した青春もの。撮影は「おゆきさん」の藤岡粂信。
1967年製作/88分/日本
原題または英題:The Highway of Love
配給:日活
劇場公開日:1967年3月11日
ストーリー
若葉が母森子の許を飛び出して東京に出てきたのは、商売とはいえ、大阪のクラブのママをしている森子の不規則な生活を嫌ったからだ。東京に出た若葉は、動物園に勤める幼な友達の金次郎の下宿に泊ったが、小さい頃からの親友なので若葉は金次郎に男を感じず、逆に金次郎が慌てふためく始末だった。翌日、写真大学時代の同級生道夫を雑誌「旅」に訪ねた若葉は、彼の世話でそこに就職することになった。その時から秘かに彼女を想う金次郎、公然と好きだという道夫、それに若葉の友達美佐の恋人で女に手の早いドラマーの鉄兵という若い男性が若葉を取り巻いたのだった。ある日若葉は編集長から、旅行嫌いの作家伊吹を瀬戸内海に連れ出して、紀行文を書かせろと命じられたが伊吹が若葉の父大策と親しいことからうまくいった。大策は画家で森子と別れていたのだが、若葉は十年ぶりに父と再会して感慨深いものがあった。そんなことがあって間もなく、若葉は美佐の室に同居することになったが、若葉が鉄兵のドラムにしびれ、田舎の温泉宿に行を共にしたことから仲違いしてしまった。鉄兵の手を逃れた若葉だったのだが、道夫を好きな「旅」の受付嬢節子にも冷たくされたこともあって、大阪の森子の許に帰った。彼女は、自分が誰を好きなのかはっきり知らなかったのである。しかし、森子は若葉の話を聞いているうちに、若葉が本当に好きなのは金次郎であることを見抜いた。若葉は幼な友達という友情にごまかされて、それが恋であることに気づかなかったのである。母に指摘されて、初めて自分の恋の相手を知った若葉は、その日、すぐさま新幹線で東京に来ると、動物園で金次郎に愛を打ち明けたのだった。
スタッフ・キャスト
-
梶若葉吉永小百合
-
柳金次郎新克利
-
森道夫関口宏
-
浜野節子山本陽子
-
花井美佐浜川智子
-
左近鉄兵花ノ本寿
-
梶大策北龍二
-
梶森子奈良岡朋子
-
浜子小園蓉子
-
伊吹年之助金子信雄
-
編集長近藤宏
-
客A柴田新三
-
客B英原穣二
-
客C島村謙次
-
客D二木草之助
-
女給A北出桂子
-
女給B大谷木洋子
-
訪問客林晴生
-
ボーイ浜口竜哉
-
編集部員A近江大介
-
編集部員B糸賀靖雄
-
編集部員C平塚仁郎
-
編集部員D田中滋
-
編集部員E広瀬義彦
-
マンションの受付三谷忠雄
-
女中高田栄子
-
女将原恵子
-
金次郎のアパートの管理人河上喜史郎
-
ビルの管理人のおばさん重盛輝江
-
ビルの管理人のおばさんの子供萩道子
-
ウェイトレス瞳美沙
-
バスの車掌萩道子
-
楽団員A本目雅昭
-
楽団員B水川国也
-
楽団員C園田健夫
-
寄席の落語家桂小かん