国際秘密警察 絶体絶命
劇場公開日:1967年2月11日
解説
都筑道夫の原作を「ゼロ・ファイター 大空戦」の関沢新一が脚色し、「奇厳城の冒険」の谷口千吉が監督した「国際秘密警察シリーズ」の第五作目。撮影は「怒涛一万浬」の斎藤孝雄。
1967年製作/93分/日本
原題または英題:The Killing Bottle
配給:東宝
劇場公開日:1967年2月11日
ストーリー
国際秘密警察員の北見次郎は、ブッダバル国首相暗殺計画に関する証拠品を貰い受けに行った謎の女の部屋で、同じくそれを狙う不思議な外国人に遭遇した。彼はジョン・カーターと名のり、暗殺を防ぐため本部から派遣された秘密警察員だった。暗殺は全世界にわたる殺人組織ZZZの香港支局で、メダルを持った人物とZZZ首脳の間で練られ、暗殺には恐怖の新兵器が用意されていた。暗殺をZZZに依頼したのは、首相の政策が伝統ある国家の破壊に等しいとする反主流派の面々であった。やがて首相が親衛隊のルべーサ将軍、監視員のトルコ帽の男を随行して訪日した。時を同じくしてZZZから暗殺指命を受けた二世のケン・ハヤタ、混血女アヤ子らが結集してきた。謎の女の持っていた証拠写真は香港で秘密警察員の島田が死の最期に及んで盗み撮りしたもので、それにはメダルを持った男の手が写っていた。ジョンの頭にルベーサ将軍とトルコ帽の男の手にゆれるメダルがひらめいた。さて首相一行は箱根の芦の湖で楽しい一時を持った。それを機にZZZ暗殺団の行動が直接的となり、北見とジョンの活躍が始まった。またかつて朝鮮戦線で運命を共にしたジョンとハヤタは今やお互いを敵としていたのである。首相の日本滞在もあと一日となって事態は急迫していた。首相は奈良ドリームランド見学に出かけた。待ちうけるZZZ暗殺団と彼等に一時はまかれた北見とジョンの間に数々の秘密新兵器を用いて凄絶な戦いが展開された。そして二人の活躍で暗殺団は崩壊した。北見はその時、謎の女が首相つきの秘密諜報員で暗殺首謀者のルベーサ将車を探っていたことを知った。