博徒七人
劇場公開日:1966年7月9日
解説
「日本大侠客」の笠原和夫がシナリオを執筆、「関東やくざ嵐」の小沢茂弘が監督したやくざもの。撮影は「四畳半物語 娼婦しの」の鈴木重平。
1966年製作/92分/日本
配給:東映
劇場公開日:1966年7月9日
ストーリー
彼方に沖ノ島を望むある港町に、片目の博徒柏木半次郎がやってきた。彼は万清親分を斬ったことから刺客に狙われていた。そして、この港町で刺客の一人岩蔵を斬った。半次郎は匕首居合の名手なのだ。もう一人の刺客、片腕の拳銃使い鉄砲松は半次郎の手並みに惚れ、義兄弟の盃を交した。そんな二人に、花札投げの美女お澄が用心棒になってくれと頼み、金の代りに高価な指輪を半次郎に渡した。だが、二人は、現金をつんできた辰の話にのり、片足拳法の坊主一貫や盲目だが吹き針の名人勝と共に沖の島に渡った。彼らは石切場の親分井戸政の用心棒に雇われたのだった。半次郎は酔っばらいの医者正五郎から、井戸政と石兼が石切場の権利を力で争っていることを知った。石兼には顔半分をやけどで潰した曹長刀を使う兵隊安がついていた。半次郎は港町で斬った岩蔵の子供と兄がこの島にいることを知り、訪ねて供養の金を渡した。その岩蔵の子ミツ子が、兵隊安が井上政の火薬庫を爆破したため負傷した。怒った半次郎は、兵隊安と対決し、匕首で止めを刺そうとした時、お澄が現われた。お澄は石兼の娘だったのだ。お澄から、石切場をめぐって争っている非は井戸政にあること知った半次郎は兵隊安を許した。一方、他の三人は、石切場で暴れているナイフ投げの弥吉と、クサリ使いの五郎を取りおさえることが出来ずにお払い箱になってしまった。井戸政はおとなしくなった兵隊安をだまして半次郎と対決させ、更に弥吉に命じて石兼を殺した。怒った半次郎は兵隊安を斬った。兵隊安は井戸政に利用されたことを謝りながら言切れた。また弥吉も昔の仲間だったことを知った半次郎は、鉄砲松や一貫らと共に井戸政一家に殴り込みをかけ、叩き潰してしまった。そして、平和になった島を後に、お澄に見送られながら去っていくのだった。