怒涛一万浬

劇場公開日:

解説

「暗黒街全滅作戦」の小川英、福田純、「怪獣大戦争」の関沢新一が共同でシナリオを執筆し、「100発100中」の福田純が監督した海洋もの。撮影は「狸の大将」の斎藤孝雄。

1966年製作/101分/日本
原題または英題:The Mad Atlantic
配給:東宝
劇場公開日:1966年7月13日

ストーリー

マグロ船「第八東丸」はカナリヤ群島のラスパルマスを基地に操業していたが、日本を出てから一年、漁獲量が平均に達せず船長兼漁撈長の矢野はあせっていた。そこへ本社の調査部から新任の漁撈長村上平八郎が派遣きれてきた。事務屋に何ができるかと船員たちは冷たく村上を迎えたが、村上は慎重に船を点検した後漁場に向った。彼は漁場に来ても投縄を入れようともせず、冷笑する船員をしり目に四日間というもの漁群探知器と水深温度計を見比べていた。そしてついに、村上は投縄スタンバイを命令した。二十数時間ぶっ通しの操業が始まったのだ。だが、縄に足をとられた津田を助けようとして青木が大怪我をした。船はただちにラスに帰港し英国病院に青木を運んだ。そこには村上が機内で知合った看護婦戸川洋子がいた。一方、自責の念にかられた津田は行方をくらました。また船員たちは、かつて第八東丸がスペイン船の縄を絡んでしまい、そのため縄が切れたことから、スペイン人の船員と乱闘を演じた。村上はそれが今後尾をひくのではないかと心配した。やがて津田が戻ってきた。そして船は出港し、契約期限が切れる十日前、嵐の中で待望のマグロが大量にかかった。大漁だった。これで内地に帰れると船が喜びに充ちていたとき、スペインのヨットからSOSの信号を受けた。村上は、大時化で逆に第八東丸の方が危いという反対を押しきって救助に向った。そしてスペイン人親子を救ったが、今度は操業途中で切った縄を探さねばならない。やがて、時化もおさまった。その時、乱闘を演じたスペイン人の船が近寄って信号を送ってきた。「小サイ日本船ノ大キナ勇気ヲタタエル。貴船ノ縄ハ魚ト共に預ッテイル」第八東丸も「小サナスペイン船ノ大キナ友情ニ感謝スル」と応えるのだった。

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