俺たちの恋
劇場公開日:1965年8月21日
解説
「若いしぶき」の元持栄美と大江英夫が共同でシナリオを執筆、「その口紅が憎い」の長谷和夫が監督した青春もの。撮影もコンビの長岡博之。
1965年製作/80分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1965年8月21日
ストーリー
都内のある高校の水泳部では、男子部のキャプテン山口太郎と女子部のキャプテン鈴木房子を中心に激しい練習に励んでいた。ところが、私設質屋をして、ちゃっかり自分の小遣いをかせいでいる戸田一平は、練習をサボッて、利息計算のそろばんをはじくのに余念がない。が、そんなある時、一平はダンス部の夏川ゆかりに一眼惚れしてしまった。ところが、このゆかりには、すでに意中の人、美術部のリーダー立花靖夫がいた。しかし、ゆかりから、靖夫のことを聞かされた一平だが、どうしてもゆかりをあきらめきれず、何度もデートを申し込んでは断られ、ウサばらしに洋服を着たままプールにとびこみ寝こんでしまった。そんな一平を見舞った太郎は帰りみち、女の子をからかっているチンピラに出喰わし、持前の正義感が頭をもたげ、チンピラを相手に大奮闘した。ところが、この助けられた女の子が、太郎の同級の上野牧子の妹弓子で、太郎の勇姿にすっかりまいってしまった。積極派の弓子は、早速太郎のいる水泳部に入部し、泳げないのをいいことに、太郎に世話をやかせた。そんなうちに太郎たちの水泳部は湖畔にキャンプへ行くことになった。一平は好きなゆかりを同行するために、仕方なく靖夫をキャンプに誘った。だが一平のそんな思惑をよそに、ゆかりは、湖畔で靖夫に恋心を告白した。やがて夏も終り、中間考査の日。一平はカンニングを先生に見つかり停学処分を言い渡された。そんな落胆した一平を房子はなぐさめ、先生を説きふせて一平に再試験を受けるチャンスを与えた。これに感激した一平はその時から房子が好きになった。ところが房子の父親竜造が病気で倒れ、房子には家を助けるために、父親の営む食料品店跡をつぐ人との結婚話が持ちあがった。これを知った一平は弱気の房子を激励する一方、両親を強引に口説きおとして、房子との結婚を実現させた。友だちから祝福される房子の顔は久しぶりに明るさをとりもどし輝やいていた。